■20250119(日曜日:曇)

台湾故宮博物院。
毛公鼎(もうこうてい)でしょうか。
西周時代・紀元前9世紀ごろの鼎。

■今日は、休日当番医。8時から17時までは、籠の鳥です。無事に終わることを願うばかりです。

今日の写真は、なんと3,000年近く前の青銅器です。Wikipediaによれば、

翠玉白菜・肉形石と並ぶ故宮三宝(中国語版)の一つであり、台湾国宝(中国語版)に指定されている。現存最長の金文が刻まれた考古資料でもある。

#鼎の口内に、現存最長の文量である497字の金文が刻まれている。鼎は、高さ53.8cm、口径47.9cm、重さ34.5kgであり、金文の長さの割にそこまで巨大ではない。

#金文の内容は、西周の中興の祖である宣王が、臣下の毛公瘖(もうこうあん)に授けた官職任命の辞や訓戒である。毛公瘖は、文王の子の毛叔鄭(中国語版)の後裔と見られ、宣王による西周中興(中国語版)を支えた権臣だった。

中国5千年の歴史とは、よく言われますが、本当に想像もできない遠い昔から、今と変わらぬ人々の営みが営々と綴られていたのだ、と実感します。論語を読んでいると、孔子様と弟子たちのやり取りは、はるか昔のようにも感じますが、実は今を生きる私達と同じような悩みや苦しみを抱えて生きていたことが分かると、ぐっと身近な存在に迫ってきます。

むしろ歳を取れば取るほど、孔子様の言っていることは本当なんだな、と納得することが増えてきます。どんなに科学技術が発達しても、ホモ・サピエンス20万年の歴史からすれば、それはほんの一瞬のことでしかないのでしょう。