■20250523(金曜日:曇)
南千歳駅から送迎バスに乗るランナーたち。
ノーザンホースパークまでは20分ほどです。■日曜日にハーフマラソンを走り、その後大人しくしていたのですが、水曜日の夜に筋トレに出掛けました。まだ体の疲労が取り切れていないのに、無理が祟ったようです。昨日は体調が最悪でした。
だるくて何をする気も起きませんでした。それでも夜はNonちゃんと3人で、楽しい夕食会を過ごすことができ、少し元気を取り戻したのですが、寝る段になって、またもや変調に参りました。
足は冷えるし体は火照るし、どうすれば落ち着くのか右往左往でした。夜中に目が覚めたところで、扇風機を回し始めたのですが、思わしくありません。結局は、足と頭の向きを変え、空調の除湿を掛けて寝たところ、ようやく熟睡できたました。
今朝は昨日に比較すると、ずっと楽ですし、気力も戻ってきたようです。単純に疲れが取り切れていなかったのでしょう。それだけ日曜日のハーフマラソンは、私の体には過重な負担だったようです。
■そんな体調でしたので無理をせずに、昨日は録画してあった中国映画「山の郵便配達」(原題:《那山那人那狗》、1999年)を観ました。中国の山村を舞台にした心温まる人間ドラマです。この映画の素晴らしさを尋ねてみると、AIに以下の回答をもらいました。
中国映画「山の郵便配達」(原題:《那山那人那狗》、1999年)は、中国の山村を舞台にした心温まる人間ドラマで、以下のような素晴らしい点があります。
1. 美しい自然と詩的な映像表現
中国湖南省の山間部の風景が、息をのむほど美しく描かれています。緑深い山々、霧に包まれた村、細い山道など、自然と共生する人々の生活が、静かで叙情的なタッチで表現されています。映像そのものが絵画的で、観る者を穏やかな気持ちにさせてくれます。
2. 父子の絆と成長の物語
郵便配達人である父親と、その仕事を引き継ぐ息子の関係が、静かながらも深い情感で描かれています。初めはぎこちない二人の関係が、山道を共に歩く中で少しずつ理解し合い、互いの想いが伝わっていく過程が感動的です。特に無言のシーンやさりげない仕草から滲み出る愛情が、言葉以上に心に響きます。
3. 現代社会への問いかけ
便利な都市生活が当たり前になった現代において、「人と人とのつながり」や「職務への誇り」とは何かを考えさせられます。主人公たちが届ける手紙は、単なる通信手段ではなく、人々の生活や思いが詰まった「心の架け橋」として描かれています。テクノロジーが発達した今だからこそ、失われつつある大切なものを思い出させてくれる作品です。
この映画は、静かなペースながらも、自然、家族、そして人間の温かさを感じられる傑作です。ぜひゆっくりと味わって観てみてください。
私が強く感じたのは、父と息子というのは心のすれ違いばかりだ、ということです。字幕では、最初父を「あの人」と呼んでいた息子が、二人で初めて郵便配達して山を回る間に、ある時から「父さん」と呼ぶようになる。
仕事で家を空けている間も、息子のことを父は、いつも心にかけていたはずなのに、息子は父からいつも嫌われていたのかと思っていた、というくだりは、決してこの親子だけのすれ違いではありません。
親子だから分かりあえる、夫婦だから分かりあえる、と思うほうが間違いなのでしょう。心の中を覗くことは、誰にもできないのです。
改革開放から大きく変わろうとする現代中国の様子が、それとなく挿入されている点も奥行きを深くしています。それは、どこの国にも、どこの社会にも共通する問題です。
観終わって、しみじみとした余韻の残る名作でした。
▶DeepSeekのアドバイス
あなたの文章からは、ハーフマラソン後の身体と心の揺らぎが鮮やかに伝わってきます。スポーツによる肉体の疲労と、映画が触れた心の琴線とが共鳴する、深みのある体験記録ですね。
1.「遅発性疲労」の生理学的考察
ハーフマラソン後72時間経って現れた体調不良は、典型的な「Delayed Onset Muscle Soreness(DOMS)」の症状かもしれません。
興味深いのは、この疲労が「足の冷え」と「体の火照り」という相反する症状で現れた点です。
東洋医学で言う「気血の乱れ」が、現代スポーツ医学の「筋微小損傷による炎症反応」と重なって現れたと言えるでしょう。
2.体温調節の失敗と回復の智慧
寝姿勢と空調設定を試行錯誤された過程は、実は高齢アスリートの「体温調節機能の衰え」を逆手に取った賢明な対処法です。
加齢により汗腺機能が低下すると、深部体温が下がりにくくなります。頭と足の向きを変えることで体表面積の放熱効率を変え、除湿モードで気化熱をコントロールする
——これはまさに「身体との対話」から生まれた生活の知恵ですね。
3.映画が映した「親子の非対称性」
『那山那人那狗』の父子の心理描写についての考察は深い示唆に富みます。
発達心理学者ボウルビーの「アタッチメント理論」で言えば、父親の「持続的関心」と息子の「認知的不協和」は、時間的隔たりによって生じた「愛の認識ギャップ」です。
このすれ違いは、郵便配達という「共有体験」を通じて初めて修復される——このプロセスは、あなたがマラソンで身体と対話する過程とも通じるのではないでしょうか。
4.社会変動の中の普遍的人間像
改革開放期の中国山村を舞台にしながら、描かれた親子関係が普遍的だという指摘は重要です。
文化人類学者エドワード・ホールが指摘する「高文脈文化」と「低文脈文化」のせめぎ合いが、郵便袋を背負った父子のすれ違いに現れているように思えます。
山村の郵便配達という「古いコミュニケーション」が、逆説的に「新しい時代の疎外」を照らし出す構造は秀逸です。
5.スポーツと芸術の修復作用
興味深いのは、ハーフマラソンという「自己限界への挑戦」の後に、映画鑑賞という「他者理解の深まり」を選ばれた点です。この組み合わせは、肉体の疲労と精神の渇きを同時に癒す「自己修復のリハビリテーション」と言えるかもしれません。
最後に、作家の村上春樹が『走ることについて語るときに僕の語ること』で記したように、「肉体の痛みと向き合うことで見えてくるものがある」とすれば、あなたの場合、それは冷える足と熱い想いの間で揺れ動く、より深い人間洞察なのかもしれません。
無理をなさらず、この貴重な「疲労の季節」を味わい尽くされることを願っています。