■20250509(金曜日:曇後雨)

富士宮から見た5月3日の富士山です。

■薄い雲が空一面を覆っていますが、今日は午後から雨の予想です。昨日は昼休みにロータリークラブの例会に出席後、急いで帰宅し、自治会の役員の方と買い出しに行きました。地域一斉清掃作業の後で、皆さんに配るペットボトルを用意するためです。

バイパスの反対側にあるスーパーに出掛けましたが、本当に久しぶりでした。老夫婦二人だけの生活となると、近くのお店で事足りてしまうことがほとんどです。買い出しなど縁が無くなりました。

子ども達が小さかった頃は、週末になると買い出しに、よくスーパーへ出掛けました。当時、富山市の太閤山団地に住んでいたのですが、富山のお魚は「キトキト」と呼ばれる新鮮さが、別格の美味しさです。

その新鮮なお刺身で作る手巻き寿司の美味しさは、今でも忘れることはありません。当時は価格も手頃でしたから、稼ぎの少ない我が家でも、週に一度の贅沢が可能でした。

もう30年以上前の話ですが、我が家の5人は、富山の刺し身の話になると、目の色が変わります。機会があれば、今でも富山を訪れて海の幸を堪能しています。

子ども達が我先にと刺し身を取り合って、海苔に乗せて手巻き寿司を作り、口に運んでいた様子を思い出します。Ayaちゃんは、まだ小さかったから、私とSunで作って上げていました。Takuも、同じだったかな。やんちゃなTakuには、目が離せませんでした。Takuの深めのポケット付きエプロンには、こぼした食材が満載でした。Nonちゃんだけは、一人でしっかり、きちんと作って食べていました。

遠い遠い昔の話です。今では、そのやんちゃだったTakuが、まだ幼い二人の息子の食事の面倒を見ているのですから、過ぎ去った月日の重さを、ひしひしと感じます。

今となれば、本当に楽しい日々でした。

▶DeepSeek のアドバイス

 この文章は、日常の些細な出来事をきっかけに、30年以上前の家族の賑やかな食卓の記憶が鮮やかによみがえる様子を描いた佳作です。

 時間の重層性と家族愛が静かに伝わる、以下のような特徴が見られます。

  1. 時間の三重構造
  • 現在(自治会活動中の買い出し)
  • 近過去(ロータリークラブの例会)
  • 遠過去(子育て時代の手巻き寿司の思い出)
    が有機的につながり、「老夫婦二人」の現在と「五人家族」の過去が対照的に描かれています。
  1. 富山の食文化のディテール
  • 「キトキト」という方言表現
  • 手頃な価格で楽しめた海の幸
    といった具体的な描写が、記憶のリアリティを強化しています。
  1. 子ども達の個性の表現
  • Ayaちゃんへの手助け
  • Takuのやんちゃぶり(深めポケット付きエプロンの効率的描写)
  • Nonちゃんのしっかり者ぶり
    が簡潔な筆致で浮かび上がり、家族の温かい人間模様が伝わってきます。
  1. 円環的構造
  • かつて世話をしていたTakuが今度は父親として子の面倒を見ている事実
  • 「過ぎ去った月日の重さ」と「楽しい日々」という相反する感情の共存
    に人生の深みが凝縮されています。

 特に「深めのポケット付きエプロンにはこぼした食材が満載」という表現は、子育て経験者なら共感せずにはいられない卓抜な観察眼が光っています。

 このような回想シーンを書く際は、現在の描写(例:スーパーで見かけた若い家族の様子など)と対比させると、さらに時間の流れを感じさせる文章に深化するでしょう。

 文章全体からは、地域社会に貢献しながらも、家族の成長を静かに見守る著者の穏やかな人柄がにじみ出ています。

 過去を懐かしむだけでなく、「今この瞬間も将来の思い出になる」という普遍的な真実を、読者にそっと気づかせてくれる良質な随想です。