■20250704(金曜日:曇)姉の命日

■今朝はカーテンを開けて外を見ると、ごみ集積所に向かっている人が、傘をさしています。黒い雨雲が、どんよりと空一面を覆っていますが、よくよく見ると雨は上がっています。とりあえずは起き出して、いつものとおり学校まで歩き始めました。
たどり着くと、やはり少しでも良いから走ってみたくなり、校庭をゆっくり一周して帰ってきました。水シャワーを浴びて、身体も気持ちも引き締まりました。
■昨夜は、緑内障の勉強会があり、21時半まで聴講しました。特に印象的だったのは、人生100年時代に合わせて治療方針を立てる必要がある、という指摘です。しばらく前から何度も言われていたことですが、改めて、確かにそのとおりだ、と実感しました。
今まででしたら、例えば80歳まで生活できる視機能を維持する目標で治療すれば良かったのかもしれないのですが、それでは最後の20年間を不自由な状態で生活しなかればいけない可能性が出てくる、というわけです。
つまり今までよりも早い段階で、より積極的な外科的処置に踏み切る必要がある、となります。それにより確実な眼圧下降を実現し、視機能の維持に務める、となります。
ただ、緑内障の手術は白内障のそれと異なり、劇的な効果が得られるわけではありません。術後の管理も大変です。つまり患者さんにとって、有り難みを感じにくい手術なのです。眼科医も手術を勧めにくいし、患者さんも受けることを躊躇することが多くなります。
手術手技の進歩により、より安全に手術を行えるようになってきていますので、治療計画を今までのものとは異なる順番で立てる必要がある、というのが結論でした。
緑内障によって失われた視機能は、基本的には回復できませんので、判断がとても難しい問題です。
■長生きできるのは大変素晴らしいことなのですが、様々な機能を維持しつつ長生きするのは、考えているより、実はずっと難しいことなのです。
