2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

カテゴリー: 残日録 Page 2 of 154

新たな年

■20260101(木曜日:晴れ) ( D 219 )

2026年の日の出です。

■今朝の冷え込みは強くありませんでした。6時15分に目覚ましを合わせて起き出し、東に向かって歩き出しました。この写真を撮ったのが7時11分でした。富士山の東側が次第に明るくなっていきます。

富士山と日の出を交互に見ながら撮りました。

■今年はSunが年女の午(うま)年です。今年もすでに3箇所のマラソン大会を予約済みです。2年続けてハーフの部に出場していた小田原尊徳マラソンも、今年は10キロの部にしましたので、3箇所とも10キロの部でのエントリーです。

6月第一週の千歳JAL国際マラソンマラソンのハーフの部出場が、記念すべき10回目の参加となりますので、これが今年の最大の関門です。年々自分にとって厳しくなっているハーフの部完走が、今年はどうなるか。鍛錬の成果が、どのように現れるのか、あるいは成果無く終わるのか。不安でもあり楽しみでもあります。

■Masatoが4月から、いよいよ小学1年生。新たな出発です。静かに見守るしかありません。

大晦日

■20251231(水曜日:晴れ) (D 220 )

我が家の屋上から見た、朝焼けの富士山です。

■さて大晦日です。昨日は夕方から、Taku一家と近くの日帰り温泉で、ボーリングをした後に、お風呂に入って、みんなで食事を摂りました。ボーリングなんて、30年ぶりでしょうか。

16時過ぎでしたが、そこそこお客さんが来ていて、賑やかに楽しむことができました。指が5本とも入るように工夫された、子ども用のボールが置いてあって驚きました。

また、ボールを台の上から滑り落とすように工夫された、子ども用の投擲用具もあったりして、昔とは違って、ずいぶん配慮がされていました。みんなそれぞれ一度はストライクが出て楽しむうちに、あっという間に終わりました。

食事処も満員で、のんびりと一杯やりながら歓談することができました。

■今日は近くの公園で午前中、TakuとMasatoとHarutoと4人で、ボール遊びをして、家に帰ってからも、一時も休むこと無く、何だかんだと遊び続けると、さすがに疲れましたが、さて別れるとなると寂しいものです。

二人とも、すっかり懐(なつ)いてくれていますので、いつ来てくれても良いのですが、何しろ疲れることを知らないので、こちらがバテてしまいます。これではTakuは大変だと、心配になるほどです。

なにわともあれ、しっかりと成長してくれていますので、あとはじっと時が経つのを楽しみに待つだけです。

■13時42分の東海道線で帰っていきました。家に帰って、正月用の煮物を作りに来ていたミッチャンたちと話しながら、子ども達の昔話に花が咲きました。10年など過ぎてみれば、あっという間でしかありません。

これからの10年には、あまり楽しい出来事は無さそうです。何しろ自分たちの健康問題が、一番の課題になって来そうだからです。黄昏に向かっているからです。

それでも子ども達や孫たちは、明日に向かって成長を続けているのですから、自分たちも可能な限り、前向きに生きるしかありません。と言うことで、夕食前にフィットネスクラブに行って、今年最後の筋トレに励みました。孫たちと過ごした疲れも、むしろ筋トレによって軽快するから不思議です。

ベンチプレスの最初の施行の、なんと重く感じたことか。ところが、2回目3回目と進むにつれて、むしろ軽めに感じ始めるから、これも不思議なのです。

結局いつもの手順通りに終えることができました。その後は、日帰り温泉に行って、年越しそばを二人で食べて帰宅しました。温泉は大賑わいで、サウナも満員御礼でした。

今夜は「ゆく年くる年」を見終わったら床に入って、明日は元日の日の出を拝もうと思っています。沼津市の日の出時刻は、6時51分頃とあります。

さて、明日のご来光を仰ぐことができることを祈って、今年の書き納めといたします。

分け合うこと

■20251230(火曜日:晴れ) ( D 221 )

4月27日に訪れた「道の駅 崎津」での案内です。

■いよいよ今年も残すところ、あと二日。明日は大晦日です。昨日は夕方、Taku一家が沼津に来てくれました。片浜駅で待ち合わせ、そのまま回転寿司で夕食を摂りました。

今年3月にもこちらに遊びに来てくれましたし、11月3日には、ぐんまマラソンに出場し、Takuといっしょに10キロ走を走った後に、みんなで日帰り温泉で食事を摂りました。

■昨日は食事をしながら、お兄ちゃんのMasatoが、弟のHaruto に一つだけ残った握り寿司を分け与えている様子を見て驚きました。以前はそうした場合、自分で独占して食べてしまうことが多かったのです。

人に分け与えることは、簡単そうに見えて、なかなかできないことです。ましてや、腹すかしの子どもでは、求めるほうが無理というものです。

昔々Takuが、いまの孫たちと同じ年齢の頃、手元にあるお菓子を目の合った母に、必ず分け与えてくれたこと。しかも、自分で二つに割ったお菓子のうち、必ず大きい方を母に分けていたのです。

さらにTakuは、次に目の合った妹にも、もう一度二つに割って、またしても大きい方を妹に分け与えていました。最後に手元に残ったお菓子は、ほんの僅かになっていました。

このことをSunから聞いて、いささか大げさですが、父として私は感動しました。自分が子どもの頃には、とてもできなかったに違いない、と思ったのです。

古希を過ぎて残り僅かの人生となりましたが、分け合った時こそ、真の幸せが得られる事を悟るまでには、ずいぶんと時間がかかりました。子ども達を、そのように育ててくれた母としてのSunには、感謝するばかりですし、いまこうして孫たちにも、そんな心が引き継がれていると知ると、私の人生も捨てたものでもない、と勝手に自己満足しています。

そんな嬉しい年の瀬です。

■QwenChatからのメッセージ

とても温かく、心に沁みるお話をお聞かせいただき、ありがとうございます。

年の瀬に、孫のHarutoくんが握り寿司を分け与えるその一瞬に、世代を超えて受け継がれてきた「思いやりの心」が確かに息づいているのを感じて、胸が熱くなるような思いです。Masatoくんのその自然な振る舞いは、何よりも雄弁に、Sunさんというお母さまの深い愛情と確かな子育ての結晶であることを物語っています。

そして、Takuさんが幼い頃、お菓子を二度も分け、いつも「大きい方」を他者に差し出していたというエピソードは、まさに「与えることの喜び」を本能的に理解していた証でしょう。それを見たあなたが、古希を過ぎて「分け合った時こそ、真の幸せが得られる」と悟られたという言葉には、人生の重みと慈しみが込められています。

この世の中には、勝ち負けや所有ばかりが強調される風潮もありますが、まさにあなたがおっしゃるように、「分け合う」ことの中にこそ、人間関係の調和と、心の豊かさが宿るのだと思います。その価値を、家族のなかで静かに、しかし確かに伝えてこられたこと——それが何より尊い遺産です。

どうか、その自己満足を大切になさってください。それは「勝手」ではありません。長く生きて、愛と気づきを育んできた人だけが味わえる、至福のひとときです。

今年もあとわずか。

Takuさんご一家との再会、そして孫たちの成長に包まれた、この穏やかで喜びに満ちた大晦日が、どうか素晴らしい年越しの始まりとなりますように。

よいお年をお迎えください。

喉のツッカエ

■20251229(月曜日:晴れ) ( D 221 )

4月29日に訪れた蔵之元港です。
天草・牛深港へのフェリー乗り場です。

■今日から年末年始の当番体制です。とは言っても、今年は12月28日が日曜日ですから、昨日から当番が組まれています。1月3日までは、当番体制です。幸い今年は当番が当たりませんでしたが、2027年は元日に当たっています。

毎年のように休日が増加している日本では、いずれ救急体制が行き詰まるのは、医師会の理事会で救急体制の現状を聞いていると、想像するのは容易です。

休日が増えるのは有り難いと普通は思いますが、病気やケガ、そして事故は平日だけに起こるわけではありません。万が一に備えて、人手と設備を準備しておかなければなりません。行政からの支援を頂いていますが、次第に維持が困難になってきています。

■さて、昨日は充実した一日でした。リビングの窓拭きが私の恒例の年末仕事なのです。昔はバケツとブラシでやっていたのですが、一昨年からネットで購入した、アイロンのような電動窓拭き機で行っています。ずいぶんと楽になりました。

南向きの大きな一枚ガラスなので、こちらからは外を一望できますが、外部からは見えないマジックミラーになっています。窓ガラス吹きが終わって、次は今年準備したハンドクリーナーで車とパソコンの掃除です。

細かいところのホコリを取るのは厄介ですが、用意したハンドクリーナーは優秀でした。仕事で使用しているデスクトップ型のパソコンは、今では平凡な性能ですが、5年前には最新の仕様でした。医療機器の画像診断用のパソコンですので、異常なほどにハイスペックなのです。医療機器を買い替えた時の、いわばお古のパソコンです。

ホコリがかなり溜まっているのではと、毎年掃除しようと思いながら、クリーナーが用意できずに伸び伸びになっていました。やっと喉のツッカエが取れました。ただ、思っていたほどひどいホコリがなかったのは、肩透かしを食らった思いではありましたが。そのヒューレット・パッカード社製のパソコンは、今こうして使用しているChromebookもそうですが、とても良くできていると、いつも感心します。

そして、年末年始分の温野菜も作成しました。これで毎朝の分を心配する必要が無くなりました。何があっても、毎朝の温野菜だけは欠かさないのが、私の健康法の根幹になっています。腸の健康が私の健康の源だからです。

そして夕方には、筋トレに行ってきました。言葉を交わすようになった若者とも帰りがけに、明日から孫が遊びに来て年内には、もう来れないかも知れないので、どうか良いお年を迎えてくださいと伝えました。

今のところは、順調な毎日です。

試行錯誤

■20251226(金曜日:雨) ( D 224 )

一畑電車・高浜駅です。
出雲ドームから、二人で必死に歩きました。

■今日から冬型の気圧配置が強まり、日本海側では大荒れの天候になりそうです。すでに昨日から強風が吹き荒れています。今日からは大雪になりそうです。天気予報の地図を見ていると、日本列島を背骨のように山々が貫き、日本海からやってくる雪雲を遮っているのが分かります。

おかげで太平洋側は乾いた晴天日が続くわけです。

■さて今日で仕事納めの人も多いはずです。Takuも今日が仕事納めのようです。私は明日で今年の仕事納め。無事に終わることを願っています。

昨夜は、何度か夜中目が覚めましたが、比較的心地よい睡眠が得られました。感謝です。最近は、どんな睡眠になるのか、毎晩が実験のようになっています。どんな条件が良くて、どれが良くないのか試行錯誤です。

人の一生の凝縮

■20251224(水曜日:雨) ( D 226 )

4月12日、柿の葉の瑞々しさが印象的です。

■毎朝のように食べている、柿の葉の瑞々しさに目を奪われていたのが、4月半ばでした。柿の木は一年で人の一生を演じているように見えます。こんな瑞々しい時期から、美味しい実がなり、そして紅葉した後、地に落ちていきます。紅葉した頃の柿の葉は、シワクチャだらけの高齢者の顔とそっくりです。

同じ一本の柿の木が千変万化していく様は、人の一生の凝縮そのものです。ですから私は柿の木が好きなのです。

■さて、いつもの知恵袋「田中宇の国際ニュース解説」です。とてつもない変化が訪れそうな気配です。

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2025年12月23日

★日本も韓国も核武装しそう

某政府幹部の発言で蜂の巣を突いたような騒ぎとなっていますが、アドバルーンでしょう。周到に準備されたものに違いありません。戦後80年間、私たちが余りにも当たり前だと思ってきた世界が、今後大きく変わっていきそうです。

心の準備はできそうにありませんが、変化し適応していくしかありません。それが生き残る唯一の術だからです。

日常生活のため

■20251219(金曜日:曇り) ( D 248 )

台湾「台湾桃園国際空港」内の様子です。

■昨夜は沼津西ロータリークラブのクリスマス例会。これで対外的な忘年会は全て終わりました。あとはTuruちゃん夫婦との最後の夕食会。そしてTaku一家が来沼するのを待つばかりです。

今日の写真は、今年の正月に訪れた台湾の台湾桃園国際空港内にあったフィットネスクラブでしょうか。台湾では、運動公園と呼ぶようです。DeepSeekに尋ねてみると、以下のように教えてくれます。

「運動公園」は中国語で、「スポーツパーク」や「フィットネスパーク」を意味します。

これは一般に、公共の屋外スペースで、ジョギングコース、サイクリングロード、バスケットボールコート、サッカー場、フィットネスエリア、子供用遊具など、さまざまなスポーツやレクリエーション施設が整備された場所を指します。

多くの都市やコミュニティでは、住民が運動や健康的な活動をするための重要な場所となっています。

中国では近年、公共スポーツ施設の整備が重視されており、そのような「運動公園」は「健康中国」戦略の一環として広く推進されています。

「公共の野外スペース」となっていますが、本土との違いでしょうか。

■さて2週間ほど前から始めた、自室でのブルガリアンスクワットが、軌道に乗ってきました。最初の頃はふらついて、10回のスクワットが安定してできませんでした。特に左脚での不安定さが目立ちました。

しかし一週間ほどしてからは、何とか10回続くようになり、ここ数日は安定して、できるようになりました。大いなる進歩です。股関節、あるいはお尻周りが、しっかりしてきたという実感があります。

立ったままジーパンを安心して履ける、というのが分かり易い、一番のご利益でしょう。筋トレも、フィットネスクラブで見ていると、上半身を鍛える人が多いのですが、高齢者にとっては下半身の方が、実益が大きそうです。

つまり、上半身は見てくれのため。下半身は日常生活のため、と言えそうです。高齢者にとって後者が、どれほど重要かは、いくら強調しても、しすぎることは無さそうです。

三大トラブル

■20251217(水曜日:晴れ) ( D 250 )

台北市立美術館です。

■昨夜は今年最後の医師会の理事会でした。たくさんの内容で、なかなか大変で時間も掛かりました。救急医療、在宅・訪問医療、介護保険事業、検診事業、災害対策などなど、本当に盛り沢山です。

しかも、沼津医師会は、2市2町を統括する立場ですので、守備範囲が広域です。理事・役員になってみないと、その現実を理解するのは難しそうです。

■さて、相変わらずマイナ保険証のトラブルが跡を絶ちません。

「資格情報が無効」
「●(くろまる)で出る」
「認証エラー」

マイナ保険証の“三大トラブル 

医療機関の7割で発生 トラブルで「いったん10割負担」も

■「カードリーダー等の接続不良、認証エラー」でメーカーに修理を依頼したが、解決するまでに2週間かかった、という仲間の先生の嘆きを聞きました。

どの医療機関も大変困っているとはずです。受付の段階で止まってしまって、診療機関なのに診療できない、という状況に陥ります。様々な理由があるのでしょうが、こうした膨大なシステムを組むには、まだまだ日本のシステム技術が未成熟だ、という点は間違いなさそうです。

趣旨や目的を記した書類は、とても立派に作成されているのですが、理想と現実があまりに乖離しています。振り回されて疲弊するのは、いつものとおり末端の医療現場となります。

これからますます、煩雑な手間が増大していきそうです。じっと耐えるしかなさそうです。

陥落

■20251216(月曜日:晴れ) ( D 251 )

今年の正月に出掛けた台北市の郵便ポストです。

■師走も、いよいよ半ばを過ぎました。もう残すところ、あと2週間あまりです。今週は、いくつかの忘年会もあり、最後の慌ただしい一週間となりそうですが、来週になると穏やかな週となります。

とくだん何があるという訳でもないのですが、夜に会合があったり宴会があると、それだけで落ち着かないものです。

■さてJ3のアスルクラロ沼津が、入れ替え戦に敗れてJFLに降格となりました。J3で9年間戦ってきたのですが、残念な結果となってしまいました。ゴンこと中山雅史監督の元、昇格を目指したのですが、良い結果は得られずに終わりました。

J3からは、所属する選手たちもJリーガーと呼ばれますから、その違いは絶大です。地域に根ざした活動を、という大方針のもとスタートしたJリーグの基本を、私は素晴らしいと思っています。

本当に小さい頃から、地元で一貫して子ども達を育てている、その活動は地域を大いに盛り上げています。浮き沈みの激しい企業の支援のみに依存すること無く、草の根の力を活かして活動していくことは、地域の歴史を変えていきます。

ただ、やはり経済的な基盤がないと継続は難しく、経営戦略も重要になっています。

なにわともあれ、アスルクラロ沼津が再びJ3に戻ってくれることを願ってやみません。

筋トレの精神安定作用

■20251210(水曜日:晴れ) ( D 257 )

いま何かと話題の台湾総督府です。今年の元日の様子です。

■長く休日を取ったために、昨日は終日大忙しでした。それでも、最後まで特に苛立つこともなく、淡々と仕事を終えることができた原因の一つに、筋トレがあると言ったら我田引水かも知れません。

本人は結構真面目に、そう信じているのです。将棋の大山名人が、昔々インタビューの中で、歳を取ると長考する忍耐力が無くなってきて、難しい局面で苦しむことが多くなってきた、という趣旨のお話をされていました。

その頃の自分は、もちろん若者でしたから、名人の言われる意味は実感できませんでした。しかし最近になると、その意味がよく分かります。歳を取ると気が短くなる、ひどい場合は切れやすくなる、とさえ言われます。

確かに自分自身も、そして友人と話していても、ついつい結論を急いで苛立つことがあるのは確かです。

ひょっとすると筋トレによって、堪忍袋の緒が強靭になるのかも知れません。と思って、いつもの知恵袋「DeepSeek」に尋ねてみると、以下のように、まとめてくれました。

筋肉から分泌される化学物質(マイオカインなど)が、運動によって精神安定作用をもたらすことは、科学的に強く支持されている事実です。

主なものとしては以下のような物質とその作用が挙げられます。

1. 脳由来神経栄養因子(BDNF)

  • 役割:運動により筋肉から分泌され、脳に到達すると、神経細胞の成長、維持、可塑性(学習や記憶の基盤)を促進します。
  • 精神への影響:うつ病や不安障害の患者では脳内のBDNFが低下していることが知られており、運動によるBDNF増加は、抗うつ効果や認知機能の改善、ストレス耐性の向上に関与します。

2. イリシン

  • 役割:運動によって筋肉で産生されるホルモン様物質。脂肪燃焼作用で知られていましたが、近年の研究で脳にも作用することが分かってきました。
  • 精神への影響:海馬(記憶と感情に関わる脳領域)のBDNF産生を促し、うつ症状や不安を軽減する効果が動物実験で確認されています。アルツハイマー病に対する保護作用も研究されています。

3. 乳酸(Lactate)

  • 役割:以前は「疲労物質」と考えられていましたが、現在では重要なエネルギー源かつシグナル分子として認識されています。運動中に筋肉で産生され、脳に運ばれます。
  • 精神への影響:脳内のBDNF産生を刺激し、神経保護や抗うつ効果に関与していると考えられています。また、不安を調節する脳領域(偏桃体など)の活動を正常化する可能性が示唆されています。

4. カテプシンB

  • 役割:運動により筋肉から分泌されるタンパク質分解酵素。
  • 精神への影響:血液脳関門を通過して海馬の神経新生を促進し、記憶力の向上と不安の軽減に関与することが報告されています。

5. その他の代謝物と内分泌変化

運動は、以下のような間接的な経路でも精神安定をもたらします。

  • エンドルフィンの分泌:脳下垂体から分泌され、「ランナーズハイ」の原因物質の一つとして知られ、気分の高揚と鎮痛作用があります。
  • コルチゾール(ストレスホルモン)の調節:適度な運動は、慢性的なストレスによるコルチゾールの過剰分泌を正常化します。
  • 炎症性サイトカインの抑制:慢性炎症はうつ病と強く関連しています。運動は抗炎症作用を持つマイオカイン(例:IL-6)を分泌し、全身の炎症を抑制します。

科学的コンセンサスとメカニズム

これらの筋肉由来物質は、単独ではなく、複合的に神経系に作用し、以下のような効果を生み出します。

  • 海馬の神経新生の促進
  • 脳内のモノアミン(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン)システムの調節
  • HPA軸(視床下部-下垂体-副腎系:ストレス反応の中枢)の正常化
  • 脳の炎症と酸化ストレスの軽減

結論

「筋肉から分泌される化学物質が精神安定作用をもたらす」という報告は確かに存在し、運動が「最良の処方箋の一つ」と言われる科学的根拠となっています。

特に、うつ病、不安障害、ストレス関連疾患の治療や予防における運動の有効性は、多くのエビデンスに裏打ちされています。

したがって、定期的な運動(特に有酸素運動とレジスタンストレーニングの組み合わせ)は、身体的な健康だけでなく、精神的な健康の維持・増進に極めて重要な役割を果たしていると言えます。

■運動に関する本の中で、以前読んだ記憶がありましたが、こうしてまとめてもらえると、さらに筋トレへの意欲が湧きそうです。

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