2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

カテゴリー: 残日録 Page 73 of 152

花見

■20210326(金曜日:晴れ)

オーストラリア・Geelong駅舎です。古墳なレンガ造りです。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は午前中仕事を終えてから昼食をとり、沼津西ロータリークラブのメンバーである山田さんの会社を職場見学しました。

1万坪を超える巨大な工場の中で、トラックの車体を毎月25台出荷されているそうです。トラックといっても様々な種類があり、いわばオーダーメイドの車体をそれぞれの目的に合わせて作られています。

三代目の社長に当たる山田さんにとっても、日本経済の様々な浮き沈みを、これからも乗り切っていただければならないのは大きな責任に違いありません 。

■ 昨日はSunと一緒に富士通沼津工場へ花見に出かけました。 工場へ向かう道路の両脇や様々な場所に、たくさんのソメイヨシノは花を咲かせていました。昨年も二人で花見に来たのですが、今年も来ることができました。ただし曇り空で、残念ながら青い空を背景に桜の花びらを見ることができませんでした。まだまだ満開とは言えない状態でしたので、今週末がちょうど良い花見の機会かもしれません。

今年も富士通沼津工場にやってきました。

Turuちゃん夫婦と一緒に夕食会を楽しむ予定ですので、ぶらぶら歩きながらひろ繁に向かう途中で、沼川沿いの桜並木を青空を背景に楽しむことができれば最高です。

調べてみると昨年の富士通での花見は4月5日でした。そう考えると今年は一週間以上早く来たことになります。桜の花見は一週間が旬ですので、本当にタイミングがとても難しく地元の祭りも、一週間早かったり遅かったり、ぴったりと満開の桜の下、屋台巡りをしながら夜桜を楽しむことができるのは数年に1回でしょうか。

コロナ禍のためにこの地元の祭りも昨年は中止となってしまい、季節の楽しみは奪われてしまいました。露天商の人たちは本当に大変だと思います。なんとか日常が1日も早く戻って欲しいものです。

伝道師

■20210324(火曜日:晴れ)

3年前に出かけたオーストラリアのジロング駅です。

■今朝はゆっくりと休みました。午前中は人間ドックを受けるために休診としました。検診を受けなくてはいけないと思いながらも、新型コロナウイルス感染の問題もあり、ずっと先延ばしになってしまいました。昨日の夜9時からは食事をとることができませんので、今朝は白湯を少し飲んで喉の渇きを癒しただけです。検査が終わるまでは致し方ありません。

昨夜は会計事務所の形が来られて、昨年度の確定申告状況を説明してくれました。コロナ禍のために、どこの医療機関も売上の減少に苦しんだ1年でした。前年度に比べて10%弱の減少になりましたが、これは致し方ありません。

■さて今読んでいる本一つに、 「Google式10Xリモート仕事術――あなたはまだホントのGoogleを知らない”(平塚 知真子 著)」があります。在宅勤務が増えて今までとは違った仕事のやり方が求められています。

生徒一人一台のパソコン導入を進める GIGA スクール構想のためもあり、ノートパソコンが飛ぶように売れています。パソコンとインターネット回線があれば、日本中どこにいても仕事ができるはずだ、という前提のもとに在宅勤務が進められているわけですが、そう話は簡単ではありません。一人だけで仕事をするわけではないからです。

多くの仲間とパソコン越しに都合を合わせ、資料を検討し、結論を導かなければならないのです。今までとは違った考え方や手法が求められているのです。

上記の本を読むと、いかに自分が今まで、何も知らずに作業をしていたかが良く分かります。グーグルのエバンジェリスト、伝道師というのでしょうか。彼女はカリスマのようです。

様々な組織において、これからこうした共同作業が行われることで、日本のデジタル化が良い方向へ進んでくれることを願っています。 

戸別訪問

■20210322(月曜日:晴れ)

三津の松濤館での生花です。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は終日大荒れの天候でした。雨が降りしきる中では、どこへ出かけるわけにもいかず家でのんびりと過ごしました。

家のパソコンにも新しい基本ソフト・ネットランナーを導入し、 うまく働いてくれるかどうか確認しました。先日導入した 基本ソフト・クラウドレディが時々固まってしまい使えなくなることが起こりました。色々調べてみると今使っている Linux バージョンであるネットランナーが 、とてもきびきびと動く無駄のないつくりになっていることがわかりました。試すのは初めてなのですが、今のところとてもきびきびと反応してくれるところは気に入っています。 Bluetooth にも対応していますので今使っているこのヘッドセットも音声入力変換に問題なく使えています。

時々キーボードが凍結してしまうのですが、原因は分かりません。

■今朝の東京新聞には、「公約実現 議員は19歳」と題して記事が書かれています。 書き出しの内容はこうです。

米国で昨年実施された州議会選では、特に若手女性候補の活躍が目立ち、全米50州の女性議員数は史上最多を記録した。

西部モンタナ州の下院では高校生で選挙活動を始めた10代の議員も誕生し、就任後初の議会で法案を提出、可決させるなど奮闘している。

アメリカでは選挙期間中に有権者宅の個別訪問が認められていますので、この19歳の議員も有権者宅を3度も訪問し主張を訴えたようです。日本で果たして戸別訪問が風土に合っているかどうかは難しい問題ですが、その度に候補者と有権者が意見を直接交換することができるのは間違いありません。

自分たちの国は自分たちで作るのだ、という強い思いがアメリカ人の中には流れていますので、大統領選挙ですら、まるで自治会の会合レベルの人数から、一つ一つ積み上げていくさまには本当に驚かされます。

■それぞれの国には、それぞれ異なる歴史と風土がありますから、どれが一番優れている、ということはないのですが、最近の低得票率を続ける日本の選挙を見ていると、何かを変えないといけないことは明白です。

やはり一番の問題は、選択肢がない、ということです。野党に政権を取るという気概がないので、まるで盛り上がらないのです。多くの重要な問題が山積しているにもかかわらずです。

野党は自民党を見習うべきです。何をしても政権を維持する、というその執念を学ぶのです。選挙に勝つためにはどうすべきか。全ては、そこからスタートしています。時のリーダーでは選挙に勝てないと判断すれば、首をすげ替えることも躊躇しません。

明らかに選挙に勝てないとわかっていても、一向にトップを変えようとしない野党とは、見事な対照を見せています。ネズミを取る猫が良い猫だ、という徹底した現実主義が政治の根幹です。政権を取らなければ、何を言っても、絵に書いた餅に過ぎません。

カイジ顆粒

■20210321(日曜日:雨)

日に日に柿の葉が成長しています。一年で人の一生を垣間見せてくれます。

■今朝はゆっくりとお休みました。天気予報では東海地方は大荒れの予想です。昨日は暑いぐらいの天候で、1日違いでまったく様変わりの天候になってしまいました。

昨日午後2時頃、新沼津カントリークラブから電話があり、今日行われる予定だった月例競技は中止になった、とのことでした。キャンセルが相次ぎ競技が成立しなくなったとのです。その後再度連絡があり、明日はゴルフ場自体が悪天候のために閉鎖になるとのこと。

昔はゴルフ場も閉鎖することはめったになかったんですが、最近はコロナ禍の影響もあるのでしょうか、天候が怪しい時には無理をして開場をせずに閉鎖することが散見されます。

ということで今朝は5時半に目覚ましを合わせていたのですが、そのまま再び眠りについて起きだしたのは7時でした。窓の外を見ると雨が降っているものの、今のところは大荒れとは言い難い天候です。これからさらに雨や風そして雷もやってくるのかもしれません。

なんにしても静かな日曜日です。やり残した仕事をするしかなさそうです。

■昨日はNonちゃんが、父親の健康を心配して漢方薬を届けてくれました。「自然の力・生命の源 カイジ顆粒」です。 説明書によれば、

カイジとは老齢の槐(エンジュ)の木にのみ寄生する大変貴重なキノコ=カイ栓菌です。半円形で耳の形に似ていることから、「槐耳(カイジ)」と呼ばれるようになりました。

約1500年前の唐の時代の古書「新修本草」などに記録が詳しく残されています。民間では広くカイジを煎じ愛飲していましたが、カイジが希少で入手が困難となったことで、清の時代から記録がなくなり、幻のキノコと呼ばれるようになりました。

時代は流れ、カイジに着目した中国政府は、1979年より中国衛生部(日本の厚生労働省に相当)の企画で大学や研究所、病院が国家プロジェクトとして研究開発に取り組むようになり、希少なカイジの菌株の特定とその培養に成功しました。

その有効成分は多糖タンパク質 PS-T であることが解明されています。培養したカイ栓菌糸体から抽出したエキスを、飲みやすく顆粒状にしてお届けします。お子様からご高齢の方まで毎日の健康維持にお役立てください。

■パンフレットにはこんな方におすすめ、として以下のような記載がありますがその中で私が当てはまると思われるのは、「生活の雑事をこなしながら、 QOL を高めたいと思っている方」、あるいは「生活の雑事を忘れ、 QOL の良い生活をできるだけ長く楽しみたいとお考えの方」でしょうか。

パンフレットによればカイジ顆粒は、90回分で15,238円とありますから、1回200円ほどでしょうか。とりあえずは朝一度飲んでみて体に合うかどうかしばらく様子を見ようと思っています。

父親がボケはしないかと心配した娘が、やさしい気持ちから用意してくれた漢方薬ですので、最後まで服用しようと思っています。

事務処理

■20210319(金曜日:晴れ)

三津の松濤館でいただいたお料理です。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は普段なら昼に開催される沼津西ロータリークラブの会合はありませんでした。

昼食をゆっくりと取った後、新沼津カントリークラブへ忘れ物を取りに行き、1時間ほど練習をして帰ってきました。次の日曜日は B クラスの月例です。なんとしてでも良いスコアで上がって、ハンディキャップを減らし  A クラスに復帰したいと思っています。

15年ほど前に会員となり24からスタートしたハンディキャップも、優勝・準優勝を重ね2年ほどで、なんとか A クラスに上がることができました。あの頃は今思うと、どのようなスイングでどのようにボールを打っていたかを思い出せないのですが、今よりずっと良いスコアで上がることができたのです。それが不思議でなりません。

とはいっても、あれから自分なりに少しずつ積み重ねてきた練習の成果が上がっていることも事実です。グリーンから100ヤード以内のショットは、それほど大きなミスをすることはなくなりました。

逆に言えばドライバーショットからアプローチに至るまでの間が、相変わらず不安定だということです。スコアをまとめるという意味では、その間をいかに大叩きをせずにたどり着けるかが今の私の最大の課題だと思っています。

■昨夜は理事会があり、 ZOOMを用いたオンライン会議でしたが、様々な課題があり、本当に運営するのは大変です。会長のご苦労は、想像以上です。

組織は大きくなればなるほど事務的な処理をどうするかが大きな課題となります。私が20年以上前に初めて医師会の活動に関与し始めた頃、当時の会長が IT を用いて情報の伝達を進める必要があるとして、全会員の医療機関に FAX を導入しようと計画したことがありました。ところが FAX の導入を、どうしても承諾してくれない会員もいたのです。

現在では少なくとも FAX を導入していない医療機関はないと思いますが、今度はメールを用いて情報を伝達しようと思うと、 メールだと受付が受信してしまうので内容が漏洩してしまい、まずいのでメールでのやり取りは困る、という会員の意見を聞いて大変驚いたことがあります。

事務局の大型 FAX は一括登録ができますので、一旦登録してしまえば、あとはボタンを押せば自動的に全会員宛に資料を送ることができますので、今更メールの設定をするより面倒がないのです。全会員に FAX で資料を送るとなると、文字通り1日仕事となってしまうのですが、通信費の問題を考えても、今のやり方を変えるのは大変なのです。

FAX を受け取るほうも、紙が延々と排出されてくる状況を苦々しく思っていたのですが、今では FAX 機器のメモリー上に保存できますので、紙のムダは以前ほどではありません。 ただし、いちいち全ての FAX を確認して保存すべきか消去すべきかの判断をしなければなりませんので、結構手間暇がかかります。間違えて消去してしまうと、これはこれで大変困ります。

コロナ感染の問題に関して行政から多くの資料は送られてきますので、送る方も大変ですが受け取る方も面倒なのです。 医師会の事務局に送られてくる FAX の量は膨大なのではないでしょうか。行政が変わってくれないと、末端の組織の改革には限界があります。デジタル庁が発足して果たしてどれほどこうした状況が改善されるのか、先が見通せない現状です。 

子どもの自殺

■20210317(水曜日:晴れ)

柿の木の芽が、しだいにほころんできました。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は9 km 弱を走りましたので、今朝は休養日です。

昨夜は医師会の理事会があり、コロナウイルスワクチン接種に向けての取り組みと現状の報告がありました。当初の予定では、3月から私たちも出動して予防接種を始める予定だったのですが、ワクチンがまだ配布されていませんので延期となりました。

日本の津々浦々にまで届けるのは容易なことではないようです。それでもある病院の院長から報告があり、すでに職員100名ほどに接種をすることができ、今のところ問題となるような副反応は起きていない、という報告がありました。

どうやら医療従事者に本格的に摂取が始まるのは来月下旬のようです。

■ 今朝の東京新聞によれば、

2020年の小中高生の自殺者数が統計のある1980年以降最多の499人に上ったことが警察庁のまとめで分かった。前年比100人増。

年代別では10、20代の増加が顕著で前年比522人増となった。

全体の自殺者数は21,081名。前年から912人増えた。前年を上回るのは2009年以来となる。

女性の自殺者増も目立ち、前年比935人増の7,026人だった。

厚生労働省自殺対策推進室は「新型コロナウイルス禍で学校が長期休校したことや、外出自粛により家族で過ごす時間が増えた影響で、学業や進路、家族の不和などに悩む人が増加したとみられる」と指摘した。

とあります。本当に悲しいことです。これほど悲しいニュースは無い、と言っても過言ではないほどです。

家族で過ごす時間が増えたことで、自殺する子どもたちが増えたという現象は、もちろん日本だけのことではないと思うものの、日本社会の抱える深い闇をえぐり出しています。

残業、残業で家族との時間もままならず、本来なら家族で過ごす時間が増えれば、それだけ楽しい時間が持てるはずなのに、そうならない悲しみと言ったら、これ以上の悲しみはありません。

このコロナ禍の今こそ私達は、家族のあり方を根本から見つめ直す必要に迫られているように思えるのです。

故郷

■20210315(月曜日:晴れ)

柿の木の芽が芽吹いてきました。春が、そこまで来ています。

■今朝は走るつもりで目覚ましを合わせてあったのですが、起き出すことができませんでした。疲れが取り切れていなかったようです。日帰り温泉でゆっくりと湯船に浸かり、昨夜は早めに休んだのですがダメでした。

昨日からNonちゃんからもらったCoQというサプリを寝る前に一粒飲み始めました。私のあまりの老化ぶりを心配した上で、Sunに渡してくれたようです。というわけで、今朝は走らずに休みましたので、疲れもだいぶ感じること無く、こうして文章を書いています。

■さて2月22日の東京新聞、「今週の言葉」欄では、NPO法人・くだかけ会代表 和田重良さんが書かれています。おなじみの童謡、唱歌「故郷」についてです。『心の故郷とは「魂の居所」なのですね。五感を総動員してなつかしさがこみ上げてきますから』と書き始めています。

最近、車を運転しながらゆっくりと歌います。時には涙ぐみながら。自分の故郷と言えるような具体的な場所はすっかり失われていますが、色やにおいや風や光や手触りなどがどこからかよみがえってくるのです。

ーー故郷の光景は人々の心に魂の居所として美しくしまわれているのです。

本当に、そのとおりだと思います。そして、その多くの光景が両親とともにあるのです。ときに触れて蘇る美しい故郷の様子とともに、両親が思い出されるのです。そんな時はいつも、もう少し親孝行をしておけば良かったと、苦い思いに襲われるのです。

脱原発

■20210313(土曜日:雨)

柿の木の芽が芽吹いてきました。春が、そこまで来ています。

■今朝はゆっくりと休みました。天気予報通り今朝は雨が降り続いています。これからさらに雨脚が強まり、 東海地方では100ミリから200ミリの雨が降ると予想されています。今朝は5時半に起きて朝食をとり、ゆっくりと朝刊を呼んで7時前の今、原稿を書いているところです。晴れ渡った青空はもちろん素晴らしいのですが、雨の朝もまた良しです。

■今朝の東京新聞朝刊「あの人に迫る」では、小泉純一郎元総理にインタビューしています。「政治に志あれば脱原発しかない」がテーマです。

小泉元総理に関しては、もちろん毀誉褒貶が尽きません。現役時代に推し進めた新自由主義的な政策のもと、結局日本人全体として所得は減少し、貧しくなってしまったのは間違いないわけですから、その点はきちんと検証すべきです。

アベノミックスに続く経済政策のために、日本は本当に貧しくなってしまいました。先進諸国の中で、いまだに日本は豊かなのだ、と誤解している人が多いのは、マスコミの誤った報道の賜物です。「日本スゴイ」なんていうのは、噴飯ものなのです。

そんな小泉元首相ですが記事を読むと、さすが小泉さん、と声をかけたくなるのはさすがです。記事の中では、東北の被災地支援「トモダチ作戦」に当たった米空母「ドナルド・レーガン」の元兵士らが体に異常を来し東京電力などに対し、医療費などに充てる50億ドル以上の基金創設を求める裁判を米国で起こしたことに触れています。

実際に、ご自分で兵士の皆さんに会われて実情を視察され、そのあまりの悲惨な状況に涙を流されながら話をされ、基金創設に向かって募金活動をされた経験を語っています。その行動力は素晴らしいものです。

記事を読む限り、日本が脱原発に向かうのは避けて通ることのできない道だと思うはずです。電力会社や経産省が原発にこだわるのは、戦前陸軍が旧満州にこだわっていたのに似ている、と指摘しています。

とてもよく勉強され、心情的な面だけでなく、廃棄物処理の問題など、現実として脱原発へ向かうしか日本の道はない、と主張されています。

今の野党にこうした指導者がいれば、たちどころに政権交代が可能になるだろうと思うのですが、枝野代表では100年経っても政権交代は起きそうにありません。それが悲しい日本の現実です。

ただ一点、疑問が残りました。体がボロボロになるほどの放射能を浴びたのは米軍兵士だけだったのか。作業にあたった日本人は大丈夫だったのか。

ベトナム戦争で散布された枯葉剤による障害は、なにもベトナム人だけに起こったわけではなくて、帰国した米軍兵士やその子どもたちにも障害を引き起こしていたのです。その逆の現象が今回の原発事故でも当然起こっているはずなのですが、日本では報道されることがないのが不思議です。

東日本大震災

■20210311(木曜日:晴れ)

Michanからもらったスイカです。昨日朝走ったあとで食べた、今年初めてのスイカです。

■今朝は、ゆっくりと休みました。今日は2011年に東日本大震災が起った日です。地震が起こったのは午後2時過ぎでしたので、私は午後の診療を始めていました。

とにかく長い揺れだったことを、はっきりと覚えています。いつまで経っても揺れが止まらないのです。あれだけ長い時間揺れ続ける地震を経験したのは始めてでした。とにかくまず、患者さんたちをスタッフみんなで外に誘導した記憶があります。

やがてテレビを通じて津波の状況が、時々刻々と伝わってきました。まるで映画のCGを観ているような気がしたほどです。しかし、それは現実だったのです。

1,000年単位で見れば、こうした地震はくり返し襲ってきたことは間違いないのですが、それがあの日に起こるとは、もちろん誰も予想していませんでした。地震の解説は、結局全て後講釈なのです。

さらには原発事故が起こったことで、福島は二重の重荷を背負うことになりました。
明治時代以降、沖縄と福島には理不尽な負担ばかりが伸し掛かっています。

それまで沖縄は琉球王国として、長い独立の歴史を持っていました。中国と日本の間でバランスを取りながら繁栄した、独自の歴史を持っていたのです。もし日本に併合されずに、独立国として生き延びていたら。歴史に、もしは無いのですが、きっと自主独立の気概に富んだ、独特の文化を持った地域が発展したに相違ありません。

おらが春

■20210309(火曜日:晴れ)

2016年に枯葉剤被害者支援の旅で立ち寄ったベトナム・ハロン湾の様子です。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日の朝は頑張って8キロ超を走りましたので、今朝は休養日です。昨日の朝はランニングアプリが途中で落ちてしまい、知らない間に区切りのない時間が続きました。

以前は、そうした区切りのない時間を校庭での周回ランニングで過ごしていたのですが 、最近はランニングアプリの音声案内を利用して、スマホに10分ごと、あるいは1 km を走るごとに教えてもらいながらランニングを続けていました。

昨日のあの30分ほどの音声案内の無い時間帯を走ってみて、何かその間だけ、まるで真空地帯になってしまったような気がしているのです。無為の境地というのでしょうか。座禅の時の心境でしょうか。何も考えることなく、ひたすら脚を前に運んでいたような時間帯でした。

時間を区切りながら走るのは、目安が着いて走りやすいと言えば走りやすいし、急き立てられていると言えば、そうでもあります。これからは時々、音声案内無しで走ってみるつもりです。

■さて今朝の東京新聞11面「香山リカ ふわっとライフ」では、「お金より大事なもの」と題して書かれています。 長年の臨床経験から、多くの患者さんと向き合っておられる香山さんの思いを書かれています。

政治の世界での高額な会食接待から話を始めています。 診察室に来られる方の中には当然、経済的困難からうつ病になったという人は少なくありませんが、逆にいわゆる富裕層のような人も、時々やってきては苦しい胸の内を語ることもあるそうです。

「お金があれば幸せになれると思って頑張ってきました。それは叶えられたのに、家族と不仲になって絶望しています」 。お金は当然大事なものであり、あった方が良いに決まっています。 でも、お金があっても幸せになれるとは限らないのです。

多くの人を見てきて香山さんが感じるのは、「自分への信頼、家族への信頼が一番。お金はあくまでその上に必要なもの」と言われています。 そして最後に、こう書かれています。

「誰のことも信頼できないのにお金だけある、というのでは心が荒むばかりだ。逆にお金は足りないけど家族や友人と心は通い合っているという場合は、節約しても惨めな気持ちにはならず、助け合って乗り越えていける」

まことにおっしゃる通りだと思うのですが、 それを得ることが難しいために多くの人が苦しんでいることは間違いありません。

結局、上を見てもきりがありませんし、下を見てもきりがないのが人生です。では、どの辺りが一番よいのか。

小林一茶の俳句ではありませんが「めでたさも 中くらいなり おらが春(読み方:めでたさも ちゅうくらいなり おらがはる)」ということでしょうか。

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