2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

カテゴリー: 残日録 Page 94 of 152

地方都市

■20191028(月曜日:晴れ)

東武東上線太田駅前です。ビジネス・ホテルが思ったより多く、さすがはスバルです。

■昨夜はさすがに、ゆっくりと休むことができました。週末から忙しない時間でしたが、充実した時を送ることができました。高崎という街にお邪魔したのは初めてでした。群馬県は県庁所在地は前橋市ですが、高崎市という新幹線の止まる大きな街がもう一つあります。

たくの家から新幹線の駅まで行く間、タクシーに乗りましたが、運転さんのお話では子供達は東京に学校へ通うために出てしまうと、もう高崎には戻ってこないという場合が多いようです。まるで沼津でのお話を聞いているような気がしました。つまりは地方都市では、どこでも同じようなことが起こっているということです。

東京はまるでブラックホールのように日本中から人を吸い寄せているのです。帰る途中で立ち寄った東京駅の混雑ぶりは本当に凄まじいものでした。繁栄していると言えば、繁栄しているのでしょうが、こんなところに長居はしたくないというのが正直な実感でした。

今日配信されてきた、田中宇の国際ニュース解説 無料版 2019年10月28日 http://tanakanews.com/を読むと、これから先の人類の未来が、かなり暗そうなことが想像できます。

もちろんこの田中宇さんの記事が完全に正しく、そのまま未来を予測しているかどうかは、私には判断できません。ただ本当のように思える、ということしか言えないのです。私のような素人でも、大きな歴史的曲がり角に、いま来ているのではないかという予感はするのです。

金利が歴史的な低さにある、という指摘はよくなされるのですが、ということは少なくとも現在の状況が、歴史的な非常事態にある、ということは間違いなさそうです。現在のシステムがご破算に近い状態になった時、その次にやってくる世界とは一体どんなものなのか想像もできないのですが、決して明るくないことだけは間違いありません。

まず、地方都市から没落していく今の日本の状況を見ていると、ある種のカナリアのような役割を、地方都市が果たしつつあるのかもしれないと危惧しているのです。

たきび

■20191026(土曜日:晴れ)

今朝の富士山と愛鷹山です。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は関東地方を中心に激しい雨が降り、千葉市では土砂崩れのために犠牲者が出ました。千葉市緑区と報道されていましたが、私の同級生たちにも、やはり緑区に住んでいる友人がいましたので、心配になりました。緑区と言ってもかなり広い範囲でしょうから、詳細は不明ですが、これほど千葉で何度も大雨が降ったという記憶はありません。

飛行機は成田空港に着陸できず、東京へ向かう電車は不通になってしまい、乗客は移動のための足を求めて右往左往している様子がテレビに映し出されていました。恐ろしいものの代表に、昔は地震・雷・火事・おやじと言ったものですが、絶滅したのは最期の親父だけのようです。

さて、今朝の東京新聞30面、東京どんぶらこは新井薬師(中野区)を特集しています。「今昔記」には、

童謡たきびの詞は、児童文学者・巽聖歌が昭和初期から住んだ現中野区上高田の自宅近くで、この欅の落ち葉焚きの風景を見て創ったとされる。

と、あります。また、こう続けて書かれています。

渡辺茂の曲を得て、真珠湾攻撃の翌日、ラジオで放送されたが、軍部から差し止められた。「敵機の攻撃目標になる」「落ち葉は堆肥に」などの理由だったとされる。広く知られるようになったのは戦後で、小学校の教科書に採用された後のことになる。

今では考えられないバカバカしい理屈が、大手を振ってまかり通るような社会が、二度とやってこないことを切に祈るばかりです。それには私たち一人ひとりが政治というものを、しっかりと考えなければいけないのです。人任せはいけません。

テレビドラマ

■201901025(金曜日:雨)

ハノイオペラハウスです。フランス植民地時代に建設されました。

■今朝はゆっくりと休みました。火曜日の夜に帰国し、お風呂に入ってカレーを食べました。帰ってきて一番したかったことが、それだったのです。金曜日、土曜日、月曜日、そして、火曜日に休診にしましたので、その分がまとめて、一昨日の仕事となりました。つまりは大忙しだったということです。昨日は午前中だけの仕事でしたが、それでも、大混雑でした。

明日には仕事が終わったら、すぐに新幹線東武線を乗り継いで、群馬県の太田市まで行かなければいけません。2019上州太田スバルマラソンに翌日出場するためです。たくが色々探してくれた末に、この大会がハーフマラソンでもあり、またコースがフラットで完走も楽ではないかということで出場を決めました。

2014千歳JAL国際マラソンに初めて2人で出場してから、何度も一緒に走ることがありましたが、最近はたくも仕事が忙しく、また結婚もしたので一緒に走る機会がありませんでした。昨年12月に一緒に走った、お伊勢マラソンが最後だったでしょうか。

本当に日曜日が楽しみですが、昨日の朝走り、そして午後からは少しゴルフの練習をしましたが、頑張りすぎたかもしれません。いささか腰痛と体のだるさが残ってしまいました。今日一日はとにかく休養に努め、明日の朝も走る事なく体力の回復を待つしかありません。

■今朝の東京新聞、私の東京物語はトワエモアの白鳥英美子さんが「オーディションに応募」と題して書かれています。白鳥さんのご家庭では、

我が家では、もっぱら海外テレビドラマを中心に、家族揃って見るのが好きだった。「パパは何でも知っている」、「うちのママは世界一」、「アンタッチャブル」、「ローハイド」などの他にも大抵の海外のものは見ていたような気がする。

これを読んで、我が家もそうだったなぁ、と感じることができるのは、現在65歳以上の方ではないでしょうか。まだまだ日本のテレビ局では魅力的な番組を作る力が、なかったのかもしれません。テレビドラマといえば、アメリカのものがほとんどだったように思います。「事件記者」は、日本のテレビドラマとしては食い入るようにして観た懐かしいものの一つですが、アメリカドラマの頃よりも後の事のように覚えています。

アメリカという国が、まるで天国のような理想郷に思っていたのは、私だけではなかったはずです。内情としては人種差別問題など、多くの問題を抱えていたにもかかわらず、アメリカという国は本当に輝ける国だったのです。ある意味、ようやくアメリカもごく普通の国の一つになった、と言えなくもありません。

トランプ大統領が誕生し、世界の警察官の役割を放棄しようとしています。色々な論評があることはもちろんですが、ごく真っ当な方向だと私には思えるのです。これからは地域ごとの大国が中心となって、話し合いを重ねながら安定を模索していくという世界が、広がっていくのでしょう。確実に言えることは、戦争は減る方向にある、ということです。ご近所で戦争が起きて喜ぶ国は無いのです。

日常

■20191023(水曜日:晴れ)

ハノイ最後の夕食を楽しんだレストランです。

■昨日帰国し、その足でニューウェルサンピア沼津へ行き、お風呂にゆっくりと浸かりました。ベトナムでの宿泊ホテルにも湯船がなかった訳ではないのですが、周囲を水浸しにしてしまうことを心配し、落ち着いて湯船に入る気にはなりませんでした。

17日夜にベトナム入りし、最初に宿泊したニンビン省のホテルは、できてまだ日が浅い綺麗なホテルでしたが、シャワーを浴びて驚きました。湯船はなく、シャワーを浴びるところだけが、ガラスの扉で隔離された空間だったのですが、排水口が適切に配置されていない為に、お湯が周囲にどんどん漏れ出てしまったのです。

シャワーを浴びた後には、バスルームが水浸しという状態になってしまいました。これまでの宿泊客がホテルに苦情を言わなかったのか、それとも苦情を受け付けているにも関わらず、修理しようとしなかったのかは不明ですが、とにかくこれではどうにもならないと部屋を替えてもらうことにしました。

バクザン省の定宿では、こうしたシャワー室のトラブルはありませんでしたが、湯船が浅くて、しかもお湯の出てくるシャワーの排出口の所が壊れているためか、お湯があちらこちらに飛び出してきて、これまた部屋中を水浸しにしそうな勢いだったのです。つまりは、どちらのホテルも、落ち着いてゆっくりとシャワーを楽しむということはできませんでした。それだけに、日本に帰ってきて湯船に浸かってゆっくりと温まる、その時間のありがたさは格別でした。

今朝は目覚ましを5時に合わせて走るつもりでいたのですが、さすがに起き出す元気はありませんでした。日曜日にたくとハーフマラソンを走りますので、3日前から休養モードに入るのですが、そうなると走ることができるのは今日しかありません。現在のところ、残り8日で31.85kmのところまで来ていますが、予定としては目標に達していません。

27日に21キロ超を走りますが、それでもまだ10キロ足りないのです。となると、明日いつものコースを走って積み上げておく必要があるようです。27日にハーフを走り、翌日また走るというのは現実的ではありませんので、そうなると29日からの残り3日間で10キロを走るという計算になります。3日間で10キロですから、決して無理な数字ではないのですが、その前に1度走っておけば、何があっても目標の達成は出来そうなのです。

■さて、今日からはまた日常が始まります。金曜日、土曜日、月曜日、火曜日と、実質4日間の休診でしたので、簡単に言えば、その分今週忙しくなるということです。今年の支援の旅の様子も、きちんとまとめておかないと、2月にはまた沼津西ロータリークラブの例会で報告をしなければなりません。記憶の鮮明なうちに資料をまとめておかないと、後になってしまうと何が何だか分からなくなってしまうのです。

無関心

■20191016(水曜日:雨)

昨年訪れたベトナムのある農家です。枯葉剤被害に苦しむ一家です。

■今朝も走るつもりで準備をしていたのですが、なかなか起きだせませんでした。3時少し過ぎに一度目が覚めて、また眠ろうとしたのですが、どうやら掛け布団が薄すぎて、寒さの為に目が覚めてしまったようです。

10月に入っても気温が高く、暑さのために寝苦しい日があったことが、つい昨日のことのように思い出されます、今度は寒くて熟睡できない季節になったのです。

しかも、よく耳をすますと雨音が聞こえてきました。今朝は雨のようでしたので、起き出すのは止めました。5時半頃起き出して、ビニールゴミを所定の位置に運び、家に戻って朝食の準備をしました。

昨日の夜は医師会の理事会があり、出かけましたが、今日は学校医をしている近隣の小学校の就学時検診です。昼休みに出かけなければなりません。団地を多く抱える私の地域では、昔は小学校1年生は3クラスから4クラスもありましたが、今では一クラスになってしまいました。今日出かける学校の就学時検診の児童数も30名ちょっとだそうです。

検診は短時間で終わるので、楽といえば楽なのですが、これだけ子ども数が減ってしまうと、地域に子どもたちの声が響くことがあまりなく、寂しい限りです。子どもは宝だな、と本当に痛感するばかりです。

■さて今朝の地元の地方紙には、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが、地元の高校で講演した様子を伝えています。題名は「写真で伝える世界の子どもたち 高校生だからできること」です。

安田さんは高校二年生の時にボランティアで出かけたカンボジアでの経験を語っています。「トラフィックド・チルドレン」と呼ばれる人身売買の被害を受けた子どもたちです。

長い内戦の後の貧しい農村では、「子どもを学校に通わせながら働かせることができる」などと騙され、教育を受ける機会のなかった親達は子ども達を連れていかれた、ということが頻発しました。

その子どもたちは実際には一日中物売りなどとして働かされ、酷い虐待を受けることもありました。高校生の安田さんが出会ったのは、そんな体験をした後、保護されて施設にいた子どもたちだったそうです。

しかし、施設にいた子どもたちは自分のことよりも家族のことを気遣い、家族のために自分は何の仕事ができるか、そのためにこれから何を身につけるべきかを考えていた、というのです。

その姿を目の当たりにして、「自分以上に大切な人がいると、人はこんなにも優しく、強くなれるんだ」と感じ、私も人を守れる人間になりたいと、安田さんは思ったそうです。

国際協力は何かをしてあげるのではなく、出会った人から頂いた経験、学ばせてもらったことに対して、何をお返しできるかだと思う

と安田さんは述べています。

最後に安田さんは取材で訪れた、内戦に苦しむシリアの子どもたちの写真を映し出し、シリアで言われ続けてきた言葉を紹介しました。

自分たちのことを本当に追い詰めてきたのは何か、知っていますか。シリアでこれだけのことが起きているのに、世界は自分達のことを無視しているということ。

安田さんは無関心でいることの罪を伝えながら、「大切なものを失った子、奪われた子のことを、みなさんも大切な人と分かち合ってほしい」と高校生たちに呼び掛け、お話を締めくくりました。

■明日から私も仲間たちと、ベトナムへでかけます。ベトナム戦争時に、アメリカにより散布された枯葉剤の後遺症に苦しむ人々に支援物資を届けるためです。

枯葉剤に含まれていたダイオキシンによる遺伝子損傷のため、従軍世代から数えて、第三世代、第四世代にまで被害者が、いまでも出ているのです。ベトちゃん、ドクちゃんの世代で被害が終わったわけではないのです。

もちろん私達にできることは限られていますが、現地の様子を確認し、帰国してからは、その様子を仲間の皆さんに可能な限り伝える努力をしています。日本にいると無関心になりがちな皆さんに少しでも関心を持ってもらえれば、それでよいのです。

 

合わせ鏡

■20191012(土曜日、暴風雨)

3歳から19歳までを過ごした川口市の荒川沿いの土手です。

■台風19号が接近し、東海地方はこれから暴風雨に見舞われそうです。鉄道や飛行機も昨日には早々と欠航が決まり、今日に備えています。土曜日からですと三連休のお休みですので、絶好の行楽日和になるはずでしたが、それどころではありません。観光地にとっては大打撃に違いありません。

ホテルなどのキャンセルも、原因が台風であればキャンセル料を取ることもできないようです。相手が自然ですから、誰に文句を言うわけにもいきませんが、それにしても日本は、本当に天災列島だと思います。

ラグビーW杯で来日している、ニュージーランドの代表選手が、今まで台風というものを経験したことがないので、どうして良いか分からない、という趣旨の発言をしていました。私達日本人からすると、台風を経験したことがない、という話自体が信じられない思いです。

地震にしてもしかりです。以前ベトナムの方とお話をしていて、確かその方は地震を経験したことがないと話されていました。私からすると信じられない思いでした。世界中には台風も地震も経験することなく、生活できる地域があるのだと知って、世界は広いなと痛感するのです。

■さて、長周新聞第8409号には、NHK ETV特集シリーズ「日系人強制収容と現代」の記事が掲載されています。「日系人への差別排外主義 3世4世を追うドキュメンタリー アメリカの強制収容の歴史考える」ともあります。

長周新聞は山口県で発行されている地方紙の一つですが、内容は読み応えのある重いものが多く掲載されています。読み流すということが、できにくい構成となっています。しかし、それだけに自分の頭で、しっかり考えなければいけない内容なのです。

この記事では、第2次世界大戦中に、敵性国民として強制的に隔離収容された日系アメリカ人の子供達(三世・四世)の現在を追うドキュメンタリーについて書かれています。この記事の中で、私がなるほどなと思ったのは、以下の部分です。

この番組から思い浮かぶ疑問は戦後ナチスのユダヤ人強制収用への批判は比較的やられてきたが、それに通じるアメリカの日系人強制収容が長い間、なぜ問題にされなかったのかということである。それは後に「市民権を得た」とされる日系人の社会的地位や差別的な待遇がなんら変わらずに来たこととも関わっている

戦後アメリカは原爆投下をはじめ、第2次世界大戦におけるアメリカの戦争犯罪、非人道性に関わる報道を一切禁じました。こうしたアメリカの自由・民主・人権にひれ伏した潮流が、近隣の朝鮮や中国に対する植民地的な侮蔑意識を克服できず、ある場合にはそれを剥き出しにして恥じないでいることは偶然とは思えない、と記事は指摘しています。

東に向かっては卑屈となり、西に向かっては居丈高に振る舞う、未だに続く日本人の行動が、私にはまるで合わせ鏡のように見えるのです。最後に紙面は、こう終わっています。

日系アメリカ人の強制収用の歴史をとらえ直すことは、戦後形成された対米屈従の社会構造のもとで生活基盤の破壊に直面する日本国民の側から、アメリカ為政者の無慈悲な人種差別政策に批判の矢を放つ作業でもある。それはまた、アジア諸民族へのレイシズムを克服し、日本国民の誇りある生き方を取り戻す道筋を探っていくことにとつながっている

西洋諸国に言わば、武力で無理やり開国されて始まった日本の近代以降、未だに克服されていない日本人の精神的な課題のように、私には思えるのです。この点を克服しない限り、真の自由も平等も博愛も、日本人には手に入れることは、できないのではないでしょうか。

 

不公平

■20191011(金曜日、曇り)

この夏一番の思い出です。北の国からの舞台。富良野です。

■今朝は走らずに休みました。と言っても目覚ましい通り、5時に起きることは起きました。昨日まで4日間連続、朝走りましたので、天気予報を勘案しながら金、土、日曜日と3日間休み、月曜日の休日に、できれば20キロの走り込みをしようと予定しています。

今のところ空は曇り空なのですが、天気予報では午後から、そして明日いっぱいは大荒れになるようです。台風がなんとか東に逸れて、大被害を受けた千葉県に、さらなる被害が及ばないように、と願うばかりです。

■さて、今朝の東京新聞には「消費税10% 10日経過」と題して、小売業への様々な影響を取材しています。「前回より駆け込み消費弱い」あるいは「ポイント還元大手から批判」などと書かれています。

この消費税増税の問題を考えてみると、今までなぜ深く消費税について考えてこなかったのが不思議なほどです。そして、れいわ新選組 山本太郎代表が繰り広げた運動の力が、とても大きかったように感じました。

つまりは、素朴で基本的な疑問である、消費税は果たして本当に必要なのか、あるいは政府が説明しているように、きちんと国民のために消費税は使われているのか、という疑問です。

財務省やマスコミの力もあって、多くの国民は消費税を社会保障の安定的財源として捉え、もしも廃止などしたら次の日から、社会保障が無くなってしまうのではないかと考えています。

ところがそうした思い込みが、実はかなり胡散臭いということが、山本太郎さんの詳しい説明によって多くの国民が気付き始めたのです。

東京新聞によれば、政府主導のポイント還元制度にイオンの岡田元也社長は、国が負担する制度では、フランチャイズに加盟して中小企業が運営するコンビニは対象となるが、イオンをはじめとした大手は対象外である点を指摘して、以下のように不満を述べています。

こんなに不公平なことが堂々と行われて良いのか。キャッシュレスでなければ割高という考え方は、お客様不在の考え方だ。

と、批判しました。

ネットの解説によれば、大手企業への税金優遇措置は、全くの不公平であり、トヨタ自動車などは大きな利益を上げていながら何年も法人税を払っていなかった、と指摘されています。

消費税増税というこの機会を捉えて、私達は国の根幹である、公平な課税制度というものを、しっかり考えてみる必要があるようです。あまりにも不公平が大手を振ってまかり通っている現状は、国を破滅に導きかねません。

ショッピングモール

■20191004(金曜日 :雨)

新沼津カントリークラブ10番ホールから見た駿河湾です。

■今朝はゆっくりと休みました。木曜日の昨日は朝いつものコースを走り、予定通りの積み重ねが出来ています。明日の朝また走って、計画通り目標に向かって文字通り、走り続けるつもりです。

昨夜はSunと2人で外食をして、そのままニューウェルサンピア沼津のお風呂へ行きました。あるチェーン店の中華料理屋さんに入ったのですが、驚きました。1人もお客さんがいないのです。こんなことは今までで初めてでした。何事があったんだろうかと、気味が悪かったのですが、ハタと気づきました。今日オープンする、ららぽーと沼津に近所の皆さんは出かけていたのです。開業前の内覧会ということで、ご近所さんを招待してあったのです。近辺の人々はかなりの割合で、ららぽーとの方に行っていたようです。そのために他の店は、ガラガラという状態になりました。

食事も終わって、お風呂に向かったのですが、途中で、ららぽーとの前を通りました。かなりの数の車が入っていました。何しろ駐車場が3500台分あるというのです。五階建ての駐車場完備です。214店舗が入居しているということですが、どんなお店があるのか楽しみです。

今朝の新聞には、何軒かのお店の広告が入っていました。ららぽーと沼津グランドオープンセール、と題して大売り出しの案内です。どんな店があるのか、全部を把握しているわけではありませんが、気になるのは本屋さんが入っているかどうかです。今年に入り、家から歩いて3分ほどのところにあった書店が閉店しました。ちょっと歩いて行ける距離に本屋さんがある、というのは今となってはとても貴重なことです。ネットで調べてみると、どうやら最低1軒の本屋さんは入っていることが確認できました。どの程度の規模と品揃えなのか、一度見に行きたくなりました。

こうしたショッピングモール、つまりものすごい数の駐車場を揃え、たくさんの数のお店を入居させた巨大なショッピングモールというものの行く末は、実は決して明るくないのです。単純な比較はもちろんできませんが、今アメリカではこうしたショッピングモールが続々と閉鎖されています。通販による買い物がショッピングモールを駆逐しているのです。巨大なショッピングモールの閉鎖で、街はゴーストタウン化しています。

もちろん、ららぽーと沼津がそうなるとは思えませんが、しかしアメリカで起こっていることは、いずれ日本でも起こることはかなりの確率で、確かだと思われます。地方人口の減少、さらに通信販売の普及によって、いずれ向かう方向はアメリカと似たり寄ったりではないでしょうか。さらに5G規格の一般化によって、通信環境は激変しそうです。通信販売はさらに激増するはずです。あと5年した時に、果たして世の中はどう変わっているか、私には想像もできません。

■今午前7時3分ですが、雷鳴が轟きました。これからさらに激しく雨が降るのでしょうか。ららぽーと沼津の未来に影がささなければ良いのですが。

一夜開けて

■20191002(水曜日:晴れ)

韓国アンドン市のコスモスです。

■今朝は、ゆっくりと休みました。昨日の朝は月初ということで頑張って10キロ超を走りました。さすがに疲れが残っていたためか、仕事中少しイライラしてしまいました。忍耐強さに欠けてしまうのは疲れのせいだったのでしょうか。

寝付きの悪さとアレルギー性鼻炎の治療を兼ねて、アタラックスPという薬を飲んでみたらどうかと、のんちゃんに勧められました。アタラックスPは子供の睡眠障害にも使用されるようです。手術の前に鎮静作用を目的に使われることは知っていたのですが、まさかアレルギー疾患にも使用されるとは知りませんでした。

抗アレルギー薬が眠気を催すのは、いわば避けがたい副作用ですが、逆に睡眠中に何度も目が覚めて困るということであれば、それを使用することで、いわば逆手にとって一石二鳥にできないかという考えです。夜もよく眠れて、昼間も鼻水が出なければ最高です。

昨夜は夕食をとってから8時頃にアタラックスP25ミリグラムを一錠服用しました。体がどんな反応を起こすのか楽しみでしたが、10時近くになって眠気が襲ってきました。これ幸いにと床に就いたのですが、確かに夜中に目が覚める回数はたったの1度でした。自分の感覚としては、ほとんど熟睡していたと言える一晩でした。

ところが好事魔多しとはよく言ったもので、朝起きても体がだるくてたまりません。いや、そもそも起き出すのに、かなり苦労するほどでした。これでは5時に目覚ましをかけて起き出して走るのはかなり辛そうです。走る予定のない朝であれば、それでも良いのでしょうが、明日の朝は走ろうと思っていますので、今夜薬を服用してしまうと明日の朝走るのは、かなり難しそうです。服用する時刻をもう少し早めて、夕食後すぐに服用すれば、その後が楽なのかもしれません。今の時刻で服用してから11時間半が経過しています。なんだか、まだほろ酔い気分なので、気分としては悪くないのですが、とても走ろうという気分でないことも確かです。なかなか思ったようにはなってくれないものです。

■今朝の写真は、韓国アンドン市にのんちゃんと3人で旅行した時に撮ったものです。コスモスです。今朝の東京新聞筆洗欄には「コスモスの ゆれかわしゐて 相うたず」という鈴鹿野風呂さんの句が紹介されています。秋の風にコスモスは揺れているが、お互いがうまくかわし合って、ぶつかるようなことはない、という情景を表しているようです。

日韓両国が、そのような関係を続けて欲しいと願っています。

国破れて忠臣現る

■20190930(月曜日:曇)

日本の原風景です。稲刈りも終わりました。遥か先に富士山が見えます。

■今日で9月も終わりです。1年の4分の3が終わってしまいます。いよいよ明日からは消費税率が10%に増税されます。7月の参議院選挙では、れいわ新選組の山本太郎代表が消費税廃止を訴えて、いわば新鮮な驚きを有権者の間に巻き起こしました。消費税そのものが、社会福祉のためには必要不可欠だ、あるいは高齢化する社会のことを考えれば増税はやむを得ないと、いわば洗脳されてきた私たち有権者に、大きな驚きをもたらしたのです。

消費税を5%から8%に増税する際に、安倍総理は増税分全額を社会福祉の安定のために当てると演説の中で約束しておきながら、実際には大して使っていないのです。簡単に言えば、国民に嘘をついているのです。確信犯的な嘘つきと言うことになります、しかし考えてみれば、この6年間以上そのことが繰り返されてきたのです。ただ国民がそのことに気づかなかっただけなのです。なぜかと言えば多くのマスコミが、その事を報じないからです。

ところが山本太郎代表の出現によって、殆ど無視されてきた、この消費税の問題が大きな問題であるということに、有権者が気づき始めたのです。今になって思うのは、野党は一体今まで何をしてきたのだろうかということです。消費税率が上がる度に、国民の生活は困窮し、実質賃金は下がるばかり、明らかに国力は衰退してきていたのです。そうした与党の政策に対して、野党は異なる経済政策あるいは社会のあり方を、有権者に提案する義務があるのです。それが民主主義国家のあり方です。その努力を野党は怠ってきた。それでは有権者に選択肢はなく、投票率も上がりようがありません。

■そんな思いでいた時に、あるサイトを見ていて驚きました。2018年12月25日 02時00分(最終更新 12月25日 02時00分)とありますから、昨年末の記事です。

小沢一郎氏/下 「坂の上の雲」 迫る変動の時代 もう一度「明治維新」を

最後に小沢一郎さんは、こう結んでいます。

僕も政権交代可能な議会制民主主義という「坂の上の雲」を成功させたかったが、現状まだできていない。政権交代をもう一度やらないといかん、と思っている。そんなに悲観する必要はない。「家貧しゅうして孝子(こうし)出(い)ず」「国乱れて忠臣現る」だ。「後生畏(おそ)るべし」。人材は必ず出てくる。

そう、この記事を読んでまず頭に浮かぶのが、4月に旗揚げして旋風を巻き起こしている、「れいわ新選組」の 山本太郎代表です。小沢一郎さんの、この発言に山本太郎代表のことが頭にあったのかどうか。この時点で山本太郎さんに旗揚げする決心が付いていたのかどうかは、定かではありませんが、相談はされていたかもしれません。小沢一郎さんの子どもさんたちは、地盤を受け継ぐ様子は無いようです。小沢さんにとって山本太郎さんは、目に入れても痛くない存在になりつつあるようです。

そして今や唯一の希望と言ってもよいほどの存在になりつつあるのです。

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