■20230715(土曜日:曇)
■クインさんから、ベトナムに届けて貰う予定の支援金などが無事に届いた、という連絡を昨夜遅くにもらいました。ホッとしました。19日には帰省の予定がありますので、彼女は忙しいさなかです。快く引き受けてくれた彼女に感謝するしかありません。
2019年に最後の支援活動を終えてからは、コロナ禍のために中断していました。ベトナム枯葉剤被害者「はればれ支援隊」と命名した大釜さんご夫妻も、80歳を超える年齢には抗えませんでした。奥様は膝にも爆弾を抱え、被害者の家庭を訪問して歩く活動は、時に難行苦行でした。
2014年から合計6回も、はればれ支援隊としてベトナムに出かけました。6名が核になる仲間でした。時に、あと数名加わってくれましたが、ベトナムに出掛ける費用や時間の負担も、決して軽くありません。
仲間の皆さんは、ベトナムの人々が好きだったのです。理不尽な戦争のもとで、家族を失い、自分自身傷つき、貧しさの中で生き抜いてきた人々には、敬意しか感じませんでした。
1975年に戦争が終わり、いまのベトナムでは、70%以上が戦後生まれだそうです。物質的な豊かさを求める若い世代に、戦争をどのように伝えていくべきなのか。
今朝のNHKニュースでは、連れ合いや子どもたちを、戦争で亡くした母親を訪ね歩いて、その肖像画を描き続けている、ベトナム人女性画家の様子を報道していました。話を聞いてもらい、肖像画を描いてもらうことで救われた気がした、という母親たちの思いは、正直な心境だと感じました。
欧米諸国の身勝手な行動から、何の罪もない人々が、いったいどれだけ犠牲になったのか。ウクライナ戦争によって、一番影響を受けているのは、実は欧州そのものかも知れません。アメリカの言いなりでロシアを制裁したものの、経済は破綻同様。フランスは内戦寸前の有様です。自業自得です。
新しく立ち上がる世界が、話し合いをもとにした秩序を作り出す世界であることを、願うばかりです。新しい世界のもとで被爆国として、日本が指導的な役割を発揮してほしいと切に思うのですが、虎の威を借る狐のような国であり続けそうです。その方が都合が良い人々が、権力の座にあるからです。
この国は、あと100年は変わりそうにありません。
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