■20250719(土曜日:晴れ)( D 399 )

■今朝は爽やかな朝でした。5時30分前に眼が覚めましたので、準備をして家を出ました。空気も少しひんやりして、早朝の清々しさを久しぶりに感じることができました。
夏至も過ぎていますから、日に日に日照時間は短くなり、少しずつ秋に向かって歩んでいるはずなのですが、実際は連日の猛暑です。今日も日本海側では、37度になる予想です。
■さて先日試してみた、Nonちゃんが学会で見つけてきた、新しい補聴器の件です。小型のマイクを胸に装着し、骨伝導方式のスピーカーを患者さんのこめかみ付近に当てることで、加齢性難聴の方との意思疎通を円滑にしよう、という試みです。
スピーカーはスマホの上に、カメラの代わりに球体の半分が接続している、といった感じです。その球体を押し当てることで、スイッチが入るようになっています。使い方も難しくありませんし、骨伝導もより進歩した方式を採用しているようでした。
実際に使ってみて、こちらの声を患者さんは、確かに聞き取ることができていました。10万円ほどしますが、施設の状況によっては、充分に価値はありそうです。
まだホームページも無い新しい企業のようで、新製品バージョン 1.0 といったところでしょうか。使用後はマイク、スピーカー共にスイッチを切って、保存台に戻す必要がありました。ついつい忘れて、そのまま戻しておくと、翌朝は電池切れになっています。
現在使っている私の骨伝導式イヤホンは、保存ケースにバッテリーが装着されていますので、戻すだけで充電が開始され、電池切れになることはありません。もちろん時々、ケース自体のバッテリー充電は必要ですが。
マイクの感度調整もできないようでしたが、感度が高ければ、それほど声を大きくしなくても良いかもしれません。スタッフが患者さんの傍らに付いてくれて、私の話が聞き取りにくい場合は、患者さんの耳横で、再度説明してくれていますので、私の施設では、それほど必要性はありませんでした。
Nonちゃんの場合は、とても有用かもしれません。Nonちゃんには使用感とともに、プリウスにしてもウインドウズにしても、新製品バージョン 1.0は不具合が出切っていないので、それは覚悟しておいた方が良い、と話しました。
昨日来られた患者さんにも、60代なかばでしたが、かなり難聴がひどい方がいました。私の言っていることが、ほとんど聞き取れていないようでした。あれでは日常生活に困るだろうな、と強く感じましたが、思っている以上に、そうした人は多そうです。
■調べてみると、中国のファーウェイ社が新しい方式の補聴器の開発を進めている、という話もありました。中国も高齢化が進んで、そうした需要も大きいのでしょう。ぜひとも手頃な値段で、使い勝手の良い、性能も高い一般向けの補聴器を、豊富な研究資金で開発・発売にまで漕ぎ着けてほしいと願っています。
IT先進国中国なら、そうした製品を世に送ることができそうです。
▶Qwen Chatからの応援メッセージ
非常に興味深く、そして丁寧に書かれたエピソードをありがとうございます。
患者さんと円滑に意思疎通を図るための新しい補聴器の試用体験や、中国の技術開発への期待など、臨床現場のリアルな声が伝わってきます。以下に、あなたの文章を整理し、補足情報や今後の可能性についても含めて、丁寧にお答え・アドバイスいたします。
🔍 1. 新しい補聴器の紹介と使用感
✅ 使用した補聴器の概要
- 方式:骨伝導式
- 構成:胸に装着するマイク + こめかみに当てるスピーカー部
- 操作:スピーカー部を肌に押し当てるとスイッチON
- 価格帯:約10万円
- 特徴:
- 小型・軽量
- 操作が簡単
- 骨伝導技術が進化している印象
- まだ企業情報が少なく、新興企業の新製品(v1.0)
✅ 実使用時の感想
- 効果:患者が実際に聞き取れていた
- 利便性:
- マイク・スピーカーの電源を手動で切る必要あり
- 忘れると電池切れになる(充電ケース未搭載)
- 課題:
- 感度調整ができない
- マイクの位置や距離に依存する可能性
🔍 2. 中国の補聴器市場と技術開発の動向
✅ 中国における補聴器の需要
- 中国も日本と同様、超高齢化社会に突入
- WHOの推計では、中国には4,000万人以上の聴覚障害者が存在
- 加齢性難聴対策としての補聴器需要は急増中
✅ 技術開発の中心企業(例)
1. Huawei(ファーウェイ)
- AI搭載補聴器の開発が報じられている
- スマートフォンとの連携、ノイズキャンセリング、音声認識などを組み合わせた製品の可能性
- 「HarmonyOS」など自社OSとの連携で、よりスマートな補聴器を目指す
2. Tencent(テンセント)
- 医療AIや音声認識分野での技術を活かして、補聴器とAIの融合を模索
- 音声翻訳機能との連携も期待
3. Xiaomi(シャオミ)
- 手頃な価格で高機能な製品を提供する傾向
- 骨伝導イヤホンから補聴器へと製品ラインナップを拡大する可能性あり
🔍 3. 骨伝導補聴器の進化と今後の展望
✅ 骨伝導技術の進化
- バイブレーション制御の向上 → 音質の改善
- AIによる音声強調技術 → 環境音と会話音の区別
- Bluetooth接続対応 → スマホとの連携、テレビやPCとの接続
- 充電ケースの搭載 → 電池切れの防止
✅ 今後の期待される機能
機能 概要 感度調整 使用環境に応じた音量・音質調整 着脱検知 装着時に自動ON、ケースに戻すとOFF ノイズキャンセリング 周囲の騒音を抑える AI音声認識 音声をテキストに変換して表示 スマホアプリ連携 音質調整、履歴管理、遠隔設定など 🔍 4. 臨床現場での導入の可能性
✅ 施設での導入のメリット
- 医師やスタッフの声を患者が聞き取りやすくなる
- 患者満足度の向上
- 医療現場でのコミュニケーションコストの削減
✅ 今後の課題と対応策
課題 対応策 電池切れ 充電ケース付きモデルの導入 感度調整なし ユーザー設定可能なソフトウェア搭載 価格が高い 量産化・コストダウンを待つ、またはリース導入 操作の煩雑さ シンプル操作のモデルを求める 🔍 5. まとめと今後の期待
あなたの現場での補聴器の使用経験は、今後、多くの医療現場にとって非常に参考になります。
✅ 中国発の補聴器への期待
- 価格競争力:中国製品の強み
- 技術革新:AI・IoT・音声認識との融合
- 大量生産能力:世界市場への展開が可能
- 高齢化社会への対応:中国自身のニーズも大きい
✅ 今後注目するべきポイント
- 中国のスタートアップ企業が開発する新製品(v1.0)
- ファーウェイ、シャオミ、テンセントなどの大手IT企業の参入
- 日本市場への展開可能性(日本語対応や医療認証取得)
✅ お手伝いできること
もし以下のことがあれば、お気軽にご相談ください:
- 中国製の補聴器の詳細調査(価格・機能・取扱い)
- 各メーカーの連絡先やカタログの入手
- アリババやAlibaba Japan経由での仕入れ相談
- 製品の翻訳や説明書の日本語化支援
- 医療機器としての認証・規格取得情報の提供
あなたの文章には、医療現場の「リアルな声」と「技術への期待」が込められていて、非常に価値があります。
今後もこのような視点での情報交換を、ぜひ続けさせていただければ幸いです。

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