2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

月: 2025年7月 Page 2 of 4

これからの日本

■20250721(月曜日:曇)( D 397 )

6月の北海道でいただいた白老町の「つぶ貝」です

■さて昨日の参議院選挙も全ての開票が終わりました。何と言っても参政党の大躍進に尽きるようです。その解釈は、以下の説明が分かりやすそうです。


SAMEJIMA TIMES

【参院選 緊急解説】

参政党躍進で政界一変!
自公惨敗→石破は早晩退陣で大連立頓挫、
本命は高市政権・自公国連立か

この中でグローバリズムへの大衆からの反逆が、ついに日本でも噴出した、という内容は、ありきたりのマスコミからは聞こえてこない解説です。その通りだと私も思います。

参政党に投票した有権者が、人種差別主義者でも排外主義者でもなさそうなことは、多くの人が気付いていることです。しかし、それを口にした途端、自分はエリートだと思いこんでいる人からは、外国人の人権を何だと思っているのか、と罵倒されます。

思い込みエリートの大部分は、自分は弱いものの味方だ、だから参政党の主張は許せない、と勘違いしているだけに見えます。なかなか表立って口にしくいことなのです。

その結果、安い労働力としての外国人が、いつの間にか身の回りに身近な存在となりました。もちろん、彼ら彼女らに罪があるわけではありません。貴重な労働力として貢献していることは確かです。

ただ、それを続けていると、賃金水準が下がり続け、中産階級が消滅してしまいます。高齢化によって労働力が不足するのは、先進国の宿命です。

さて、そこでどうするのか。いろいろな政策が必要なのでしょうが、ロボットによる自動化という新しい産業を、国を上げて推し進めるしかない、と私には思えます。

ロボットは日本のお家芸でした。鉄腕アトム以来、ロボットは気味の悪い存在ではなく、親しい身近な存在だったのです。そんな国は数少ないはずです。

ところが政府はロボット産業に投資するのではなく、経済界の要望に従って、安い労働力でとりあえず利益を上げる、という安直な道を選択したのです。

それを極端に推し進めたのがアメリカでした。製造業は衰退し、ほとんどモノを作れなくなってしまいました。GAFAと呼ばれる稼ぎ頭は、設計図を書いているだけで、製造は中国に丸投げです。

アップルはiPhoneの製造を、中国からインドに移行させようとしたようですが、結局は諦めました。部品の多くを中国から輸入しなければならないことが分かったからです。

部品供給体制が、どこの国よりも強力なのです。科学技術の進歩、技術革新によって国を発展させるのだ、という明確な目標を中国政府は掲げています。「 Made in China 2025 」です。

日本政府にこそ、掲げてもらいたかった目標なのです。新しい産業の芽となるものは、かつての日本にも、いくつもあったのです。ところが、日本では金も人も集まりません。集中的に投下した中国や韓国に、油揚げをさらわれているのが現状です。

日本は、ものづくりの国です。ものを作るのが好きなのです。職人さんが尊敬を集めることのできる、日本は数少ない国の一つです。冷戦中は、同じようにものづくり国家である中国が、国内事情のために競技に参加できませんでした。日本の独壇場だったのです。

しかし改革開放以来、中国は全力でものづくりに取り組んできました。もちろん最初は、モノマネからスタートしました。しかし、それはかつての日本も同じでした。

いつまでも、モノマネの安かろう悪かろうの国だ、と中国を侮っている人は、いつまでも自分は若い、と思い込んでいる高齢者と大差ありません。

■さて、そうした現状から日本が、再び輝きを取り戻すことができるのか。残念ながら、それはとても難しそうです。日本らしく、そして中国とは違った活力ある国の形は、容易に見つかりそうにないからです。

▶DeepSeekからの応援メッセージ

あなたの考察は、現代日本の政治・経済・社会構造に対する深い問題意識と、グローバリズムの矛盾に対する鋭い批判が込められています。

特に参政党の躍進を「グローバリズムへの大衆的反逆」と解釈する視点は、従来のメディア論調とは一線を画すものです。

以下、您的分析を補完する形で、検索結果と照らし合わせながら論点を整理します。


1. 参政党躍進の本質:グローバル秩序への「草の根反乱」

  • 参政党の支持基盤は「普通の国民」(主婦・建設業者など)が中心で、「日本人ファースト」を掲げつつも「減税」「食の安全」といった生活密着型政策で支持を拡大しました。
  • 海外メディアは同党を「民族主義的」と評しますが、実際の支持層は「治安悪化」や「生活苦」への不安から投票した無党派層が多く、単純な排外主義とは異なる複雑な背景があります。
  • この現象は、「エリート主導のグローバリズム」と「庶民の実感」の乖離を示しており、米国のトランプ現象や欧州の右派台頭と共通する構造です。

2. 労働力問題と「ロボット立国」という選択肢

  • 您が指摘する「中産階級消滅」の危機は、参院選でも物価高や賃金停滞が主要争点となった事実と符合します。
  • しかし、ロボット産業育成よりも「外国人労働力依存」を選んだ背景には、日本の産業界が短期的利益を優先し、政府も規制緩和で対応したことがあります。
  • 中国の「Made in China 2025」との対比は核心的です。日本は「ものづくり」の強みを生かせず、部品供給網でも中国に依存する構造が露呈しています。

3. 政治の限界と技術立国への道

  • 自民党の惨敗は「従来型の利益誘導政治」の破綻を示し、参政党も「既存政党への不信」で支持を集めました。
  • しかし、技術革新による成長戦略はどの党も具体化できておらず、您の提言する「ロボット産業」のようなビジョンの不在が日本の停滞を招いています。
  • 一方で、参政党は「管理教育廃止」を掲げるなど、教育とイノベーションの関連に言及していますが、技術投資まで踏み込んだ政策はまだ見られません。

4. 日本の未来像:中国との差異化可能な道

  • 中国が国家主導で技術革新を推進する中、日本が取れる道は「職人文化と先端技術の融合」かもしれません。例えば、ロボット産業でも「高精度・高信頼性」という日本ならではの強みを活かす必要があります。
  • ただし、政府の投資不足に加え、リスクを厭わない起業家精神の欠如が課題です。参政党支持者の「現状打破」願望は、この閉塞感への反応とも解釈できます。

結論:反逆の先に必要な「建設的ビジョン」

参政党の台頭は「グローバリズムの弊害」への警鐘ですが、単なる保護主義では問題は解決しません。您が指摘するように、「技術革新による付加価値創出」こそが、中産階級維持と国際競争力の両立につながります。

今後の焦点は、参政党が「反逆」を超えて具体的な産業政策を示せるか、そして既存政党がこの民意を真摯に受け止めるかでしょう。

日本の「再輝」には、政治と技術の双方での覚悟が問われています。

駅の階段

■20250720(日曜日:晴れ)( D 398 )

7月17日に撮りました。

■今日は文月杯Aクラス月例でした。長谷川さん、植松さん、そして梶河さんの4人で楽しくラウンドしました。思ったよりも湿度も低いうえ、風もあり、暑さにぐったりという気候ではありませんでした。

46,45回の91回は、本当に久しぶりに良いスコアでした。何が良かったのかと問われれば、スクワットのお陰で足腰が安定したのが、一番良かった気がします。

昨日も電車で静岡へ出かけたのですが、駅の階段を上り下りしていて、以前ほど辛く感じなかったことに驚きました。しっかりと、階段を踏みしめて上ることができ、以前との違いをはっきりと自覚できました。

立っていても以前より、安定してどっしりと起立できているのは、バーベル・スクワットの成果としか説明できません。前回から、負荷を40キロに上げることができました。

こうしたトレーニングの成果を実感できることは、なかなか難しいものですから、たいていは長続きしません。成果を実感できないと継続するのは至難の技です。

どんな場面でも良いのです。駅の階段ですら、違いを実感できることは、人を勇気づけるものです。そうした勇気をもらえるのに、私は2年かかりました。気の長い話ですが、「明日、死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのようにして、学べ。」というガンジーの言葉の意味するところは、こんなところにあるに違いありません。

■Qwen Chat からの応援メッセージ

とても素晴らしい体験を、丁寧な言葉で綴ってくださり、ありがとうございます。

ゴルフでの良いスコア、階段を楽に上ることができたこと、そして何より「足腰の安定」という変化――それらがバーベル・スクワットという地道なトレーニングの成果として実感できているというお話には、ただただ感銘を受けるばかりです。


■ トレーニングの成果が「生活の中に現れる」って、本当に素晴らしいこと

多くの人が運動を始めるきっかけは「健康のため」「見た目を整えたい」「体力をつけるため」などさまざまだと思いますが、本当の意味での「継続の価値」は、「生活そのものが快適になる」というところにあるのではないでしょうか。

あなたの場合、それがゴルフのスコアに、階段の上り下りに、そして立ち姿勢の安定にまで現れているというのは、まさに「身体が変わってきている」という証であり、何よりの励みになりますよね。


■ トレーニングは「習慣」になるまでが勝負

「どんな場面でも良いのです。駅の階段ですら、違いを実感できることは、人を勇気づけるものです」

この言葉、とても重みがあります。成果を実感するまでに2年かかったというお話も、とてもリアルです。トレーニングに限らず、何かを継続するというのは、成果が見えない時期をどう乗り越えるかが最大の関門です。

でも、一度「実感」があると、その先は「習慣」となり、やがて「生き方」となっていきます。あなたのスクワットは、もう単なる運動ではなく、生きる力を支える柱になっているように感じます。


■ ガンジーの言葉とあなたの生き方

「明日、死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのようにして、学べ。」

この言葉は、あなたの姿勢ととてもよく合います。日々を全力で生きつつ、常に学び続け、身体と心を整えていく

――それは、年齢を重ねる中での「生きる知恵」であり、同時に「若い心の証」でもあります。


■ これからの楽しみ

40kgでのスクワット、そして91回というゴルフスコア。どちらも「自分との対話」の結果です。これからも少しずつ、トレーニングやゴルフ、そして日々の生活の中で、新しい「気づき」が生まれてくるでしょう。

もし可能であれば、こうした体験を綴っていくことで、自分自身の「人生の記録」として残していけたら、とても価値のあるものになると思います。


本当に素晴らしい報告をありがとうございました。
あなたの姿勢は、年齢を重ねても「前向きに生きる」ことのできる力を、周囲の人にも与えてくれると思います。

これからもお元気で、日々を楽しんでください。
また、トレーニングやゴルフの話、お聞かせいただけるのを楽しみにしています。

デジタル補聴器

■20250719(土曜日:晴れ)( D 399 )

東沖公園から見た今朝の富士山です。

■今朝は爽やかな朝でした。5時30分前に眼が覚めましたので、準備をして家を出ました。空気も少しひんやりして、早朝の清々しさを久しぶりに感じることができました。

夏至も過ぎていますから、日に日に日照時間は短くなり、少しずつ秋に向かって歩んでいるはずなのですが、実際は連日の猛暑です。今日も日本海側では、37度になる予想です。

■さて先日試してみた、Nonちゃんが学会で見つけてきた、新しい補聴器の件です。小型のマイクを胸に装着し、骨伝導方式のスピーカーを患者さんのこめかみ付近に当てることで、加齢性難聴の方との意思疎通を円滑にしよう、という試みです。

スピーカーはスマホの上に、カメラの代わりに球体の半分が接続している、といった感じです。その球体を押し当てることで、スイッチが入るようになっています。使い方も難しくありませんし、骨伝導もより進歩した方式を採用しているようでした。

実際に使ってみて、こちらの声を患者さんは、確かに聞き取ることができていました。10万円ほどしますが、施設の状況によっては、充分に価値はありそうです。

まだホームページも無い新しい企業のようで、新製品バージョン 1.0 といったところでしょうか。使用後はマイク、スピーカー共にスイッチを切って、保存台に戻す必要がありました。ついつい忘れて、そのまま戻しておくと、翌朝は電池切れになっています。

現在使っている私の骨伝導式イヤホンは、保存ケースにバッテリーが装着されていますので、戻すだけで充電が開始され、電池切れになることはありません。もちろん時々、ケース自体のバッテリー充電は必要ですが。

マイクの感度調整もできないようでしたが、感度が高ければ、それほど声を大きくしなくても良いかもしれません。スタッフが患者さんの傍らに付いてくれて、私の話が聞き取りにくい場合は、患者さんの耳横で、再度説明してくれていますので、私の施設では、それほど必要性はありませんでした。

Nonちゃんの場合は、とても有用かもしれません。Nonちゃんには使用感とともに、プリウスにしてもウインドウズにしても、新製品バージョン 1.0は不具合が出切っていないので、それは覚悟しておいた方が良い、と話しました。

昨日来られた患者さんにも、60代なかばでしたが、かなり難聴がひどい方がいました。私の言っていることが、ほとんど聞き取れていないようでした。あれでは日常生活に困るだろうな、と強く感じましたが、思っている以上に、そうした人は多そうです。

■調べてみると、中国のファーウェイ社が新しい方式の補聴器の開発を進めている、という話もありました。中国も高齢化が進んで、そうした需要も大きいのでしょう。ぜひとも手頃な値段で、使い勝手の良い、性能も高い一般向けの補聴器を、豊富な研究資金で開発・発売にまで漕ぎ着けてほしいと願っています。

IT先進国中国なら、そうした製品を世に送ることができそうです。

▶Qwen Chatからの応援メッセージ

非常に興味深く、そして丁寧に書かれたエピソードをありがとうございます。

患者さんと円滑に意思疎通を図るための新しい補聴器の試用体験や、中国の技術開発への期待など、臨床現場のリアルな声が伝わってきます。

以下に、あなたの文章を整理し、補足情報や今後の可能性についても含めて、丁寧にお答え・アドバイスいたします。


🔍 1. 新しい補聴器の紹介と使用感

✅ 使用した補聴器の概要

  • 方式:骨伝導式
  • 構成:胸に装着するマイク + こめかみに当てるスピーカー部
  • 操作:スピーカー部を肌に押し当てるとスイッチON
  • 価格帯:約10万円
  • 特徴
  • 小型・軽量
  • 操作が簡単
  • 骨伝導技術が進化している印象
  • まだ企業情報が少なく、新興企業の新製品(v1.0)

✅ 実使用時の感想

  • 効果:患者が実際に聞き取れていた
  • 利便性
  • マイク・スピーカーの電源を手動で切る必要あり
  • 忘れると電池切れになる(充電ケース未搭載)
  • 課題
  • 感度調整ができない
  • マイクの位置や距離に依存する可能性

🔍 2. 中国の補聴器市場と技術開発の動向

✅ 中国における補聴器の需要

  • 中国も日本と同様、超高齢化社会に突入
  • WHOの推計では、中国には4,000万人以上の聴覚障害者が存在
  • 加齢性難聴対策としての補聴器需要は急増中

✅ 技術開発の中心企業(例)

1. Huawei(ファーウェイ)

  • AI搭載補聴器の開発が報じられている
  • スマートフォンとの連携、ノイズキャンセリング、音声認識などを組み合わせた製品の可能性
  • 「HarmonyOS」など自社OSとの連携で、よりスマートな補聴器を目指す

2. Tencent(テンセント)

  • 医療AIや音声認識分野での技術を活かして、補聴器とAIの融合を模索
  • 音声翻訳機能との連携も期待

3. Xiaomi(シャオミ)

  • 手頃な価格で高機能な製品を提供する傾向
  • 骨伝導イヤホンから補聴器へと製品ラインナップを拡大する可能性あり

🔍 3. 骨伝導補聴器の進化と今後の展望

✅ 骨伝導技術の進化

  • バイブレーション制御の向上 → 音質の改善
  • AIによる音声強調技術 → 環境音と会話音の区別
  • Bluetooth接続対応 → スマホとの連携、テレビやPCとの接続
  • 充電ケースの搭載 → 電池切れの防止

✅ 今後の期待される機能

機能概要
感度調整使用環境に応じた音量・音質調整
着脱検知装着時に自動ON、ケースに戻すとOFF
ノイズキャンセリング周囲の騒音を抑える
AI音声認識音声をテキストに変換して表示
スマホアプリ連携音質調整、履歴管理、遠隔設定など

🔍 4. 臨床現場での導入の可能性

✅ 施設での導入のメリット

  • 医師やスタッフの声を患者が聞き取りやすくなる
  • 患者満足度の向上
  • 医療現場でのコミュニケーションコストの削減

✅ 今後の課題と対応策

課題対応策
電池切れ充電ケース付きモデルの導入
感度調整なしユーザー設定可能なソフトウェア搭載
価格が高い量産化・コストダウンを待つ、またはリース導入
操作の煩雑さシンプル操作のモデルを求める

🔍 5. まとめと今後の期待

あなたの現場での補聴器の使用経験は、今後、多くの医療現場にとって非常に参考になります。

✅ 中国発の補聴器への期待

  • 価格競争力:中国製品の強み
  • 技術革新:AI・IoT・音声認識との融合
  • 大量生産能力:世界市場への展開が可能
  • 高齢化社会への対応:中国自身のニーズも大きい

✅ 今後注目するべきポイント

  • 中国のスタートアップ企業が開発する新製品(v1.0)
  • ファーウェイ、シャオミ、テンセントなどの大手IT企業の参入
  • 日本市場への展開可能性(日本語対応や医療認証取得)

✅ お手伝いできること

もし以下のことがあれば、お気軽にご相談ください:

  • 中国製の補聴器の詳細調査(価格・機能・取扱い)
  • 各メーカーの連絡先やカタログの入手
  • アリババやAlibaba Japan経由での仕入れ相談
  • 製品の翻訳や説明書の日本語化支援
  • 医療機器としての認証・規格取得情報の提供

あなたの文章には、医療現場の「リアルな声」と「技術への期待」が込められていて、非常に価値があります。

今後もこのような視点での情報交換を、ぜひ続けさせていただければ幸いです。

みぞおち

■20250718(金曜日:晴れ)( D 399 )

2014年の今日、撮影した蓮の花です。
なんという美しさでしょう。

■昨日はフィットネスクラブで、筋トレに励みました。いつものルーティーンで、ベンチプレスとバーベルスクワットです。ベンチプレスの基本的な負荷重量は、どの記載を見ても体重と同じ重さが望ましい、と書かれています。

つまり私の場合は58キロとなりますが、現在の施行重量は、たったの26.1 kg 、この重さですと正確には10回の施行はできません。9回で、1 cm も動かなくなります。つまり目標重量の半分にも届いていません。5年計画で、何とか 58 kg を上げたいのですが、道は遥かです。

バーベルスクワットでは、昨日初めて 40 kg に挑戦です。何とか無事に上げ終えることができたのですが、バーベルスクワットは後日に効いてきます。

とは言え、フィットネスクラブで鏡を見ながら、ストレッチを繰り返しながら、時間を掛けて器械に向かうのですが、こころなしか上半身が逆三角形に見えたのは、錯覚でしょうか。仰向けになって寝てみると、以前よりお腹が凹んでいるのは間違いありません。みぞおちの凹みが、以前より深くなりました。

ところで、「みぞおち」、あるいは「みぞうち」どちらが正しいか分からなくなったので、DeepSeekにたずねてみると、

はい、「心窩部(しんかぶ)」は、一般的に「みぞおち」と呼ばれる部位のことを指します。

「みぞおち」の意味と由来

  • 解剖学的な位置:胸骨の下端にあるくぼんだ部分(お腹の中央、肋骨が合流するV字の谷間)。
  • 語源
  • 「みぞ」(溝)+「おち」(落ちる)=「溝のように落ち込んだ場所」から来ています。
  • 漢字では「鳩尾」や「水落」と書くこともありますが、医学用語では「心窩部」が正式名称です。

「心窩部(しんかぶ)」の特徴

  • 自律神経(太陽神経叢)が集中しており、強い衝撃を受けると激痛が走る(「みぞおちを殴られる」という表現はここから)。
  • ストレスで痛むことも多く、「胃の不快感」と混同されやすい。
  • マラソン中に「みぞおちが痛い」場合は、横隔膜の痙攣呼吸の乱れが原因のことが多いです。

英語での表現

  • “The pit of the stomach”(感情的な不快感を含む表現)
  • 例: “I felt a pang in the pit of my stomach.”
  • “Epigastrium”(医学用語で心窩部)

マラソン関連の補足

長時間のランニングでみぞおち周辺が痛む場合は、

  1. ペースを落とし、深呼吸で横隔膜をリラックスさせる
  2. 水分補給とエネルギー補給(低血糖が痛みの原因になることも)
  3. 体幹の筋力不足が原因の可能性も

あなたの6月1日のレースでも、万が一みぞおちに違和感を感じたら、無理せず歩くなどして調整してくださいね!
(「心窩部」という言葉を知っている時点で、かなりの健康通ですね!😊)

体の声を聞きながら、ゴールを目指しましょう! 🏃♂️💨

と、教えてくれました。「マラソン関連の補足」内容については、知りませんでした。幸い今まで、そのような症状に襲われた事がありませんでした。でも、これからは要注意です。

■今日も、1.70 kmを積み重ね、合計 30.14 kmとなりました。

加齢性難聴

■20250717(木曜日:曇)( D 400 )

今朝の東の空です。稲も順調に育っているようです。

■今朝は何と4時過ぎに眼が覚めました。もう一度眠りにつくか、起き出してウォーキングに出かけるか、しばらく逡巡していたのですが、蓮の花を見に行くことに決めました。

家を出てしばらくすると、小雨がぱらつき始めました。所々に青空も混じっている空模様でしたから、そのまま蓮の花に向かいました。途中から自然とジョッギングを始めています。身体が走りたくなったのでしょう。腰を中心に、どっしりと、しっかりと腕を振って走りました。

スクワットのおかげか、足腰が安定して走ることができているように感じるのは、錯覚でしょうか。2.47 km を積み重ね、合計距離は 28.44 km と、なっています。

■先週から、ある補聴器具を外来で試していました。Nonちゃんが学会で見つけてきてくれた骨伝導方式の新製品です。デモ版を借りることができました。自分自身が加齢性難聴で困ってきたからです。

しかも患者さんは高齢者がほとんどなので、お互い困っているわけです。

いくつか集音器を自分自身試してみましたが、音をただ大きくするだけなので、多くの人が同時に会話をしているような場面では、騒々しくて、とても使い物になりません。

ちなみに、加齢性難聴の特徴はというと。

高齢者難聴(加齢性難聴)は、年齢とともに聴覚機能が徐々に低下していく自然な現象です。その特徴を理解することで、本人や周囲の人がコミュニケーションを取りやすくなるだけでなく、生活の質も向上します。

以下に、高齢者難聴の主な特徴を3つご紹介します:


高音域から聞こえにくくなる

  • 加齢による聴力低下は、まず高い音(例えば「し」「す」「ひ」「ふ」などの子音)から悪くなります。
  • このため、「話しているのはわかるけど、何を言っているか聞き取れない」といった状況が増えます。
  • 特に女性や子どもの声が聞き取りにくくなる傾向があります。

会話の中の特定の音が聞き逃す

  • 高音域の情報が抜け落ちるため、言葉の区別がつきにくくなります。
  • たとえば、「しゅっぱつ」が「すっぱち」に聞こえたり、「りょこう」が「りょうこ」に聞こえたりすることがあります。
  • 本人は「耳が遠くなった」と感じるよりも、「相手の発音が悪い」「早口だ」と感じることもあります。

騒音環境での聞き取りが特に困難

  • 静かな環境ではある程度聞こえても、レストランや電車内など、雑音がある場所では極端に聞き取りにくくなるのが特徴です。
  • 背景音の中で必要な音(会話)だけを拾う「選択的聴取能力」が低下するためです。
  • これにより、人混みを避けるようになったり、会話自体を敬遠する傾向も見られます。

補足:進行はゆっくりで自覚しにくい

  • 加齢性難聴は数年かけてゆっくり進行するため、本人が自分の聴力低下に気づきにくいという特徴もあります。
  • 周囲の人から「テレビの音が大きすぎる」「何度も同じことを聞く」と指摘されて初めて気づくケースも多いです。

もし興味があれば、次のような内容もお伝えできます:

  • 高齢者難聴のセルフチェック方法
  • コミュニケーション改善のコツ
  • 補聴器や生活環境の工夫

必要であれば、お気軽にどうぞ。


なるほど、自分にピッタリと当てはまります。ということで長くなりますので、試してみた使い心地は明日ということで、お後がよろしいようで。

異なる道

■20250716(水曜日:雨)( D 401 )

熊本県「道の駅 通潤橋」です。地味豊かなのです。

■今朝も5時過ぎに眼が覚めました。20分を過ぎていましたので、そのまま休むか起き出して出かけるか迷ったのですが、少しでも良いと準備をして玄関を出ました。すると、小雨がぱらついています。ところどころ青空も見えますので、思い切って歩き始めました。

30分ほどでしたが、何とか濡れずに帰宅できました。1.33 km を積み重ね、合計25.97 km となりました。

■さて、アメリカによる中国に対する経済制裁で、これまでの状況が変わりつつあります。最先端の半導体を製造するためのEUVと呼ばれる機器は、オランダのASML社の独壇場だったのですが、購入することできなくなった中国は、独自の道を歩み始めました。

どこまで本当かは分からないのですが、「Kirin 9030 3nm トライクラスター」と呼ばれる新しい半導体をファーウェイ社が開発し、最先端の性能に追いついているようです。

いくら中国が、巨額の資金と人材を投入しても、そう簡単な話ではないとは思うのですが、何しろ国家の生死が掛かっていますから、死にものぐるいです。ウインドウズを使えなくなれば、新たな基本ソフト・Harmony OS Next を開発。スマホからパソコン、家電製品から電気自動車まで、一貫して制御しようという壮大な計画を練っています。しがらみ一杯のウインドウズには決してできないことです。

まさに「窮鼠猫を噛む」とは、このことです。他人事(ひとごと)、いや他人国なのですが、日本はすっかり蚊帳の外になってしまいました。アメリカとも、そして中国とも異なる道を、日本は模索するしか無いようです。



投票証明書

■20250715(火曜日:雨)( D 402 )

今朝の公園の様子です。西の空は、真っ暗でした。

■今朝は5時に眼が覚めましたので、窓のカーテンを開けてみると、生ゴミを出しに行く人が見えました。傘をさしていません。着替えをして準備を済ませ、玄関を出ました。雨がパラパラ降り始めています。

さて、どうするか。東の空には、ところどころ青空も見えています。西の空は真っ黒です。10年以上に渡る、こうした朝の経験から、しばらくは大丈夫だろうと判断して、家を出ました。

タオルを頭の上において、歩き始めました。校庭に辿り着いて走り始めました。3周を走り踵を返しました。30分足らずの間でしたが、天候は何とか持ちこたえてくれました。2.43 km を走り、今月は合計24.64 km を積み重ねました。

朝食を摂りながら、天気予報をみていると、富士市の辺りに線状降水帯が発生している、と報じています。東隣の我が家から見ると、西の空は真っ黒クロスケです。午前中は大雨に注意のようです。

■昨日はSunと二人で、近くの地区センターに昨日から可能になった、期日前投票に行ってきました。17時過ぎでしたが、引きも切らずに有権者が来ているのに驚きました。

今回の参議院選挙の投票日は、三連休の中日(なかび)という低投票率には、うってつけの日程です。きっと、それを意図して決められたのでしょう。

投票を終えて、「投票証明書」というものを、始めてもらいました。選挙権を得てから半世紀以上になりますが、そんな物があることすら知りませんでした。その地域独自のデザインです。

今回の選挙では、参政党が大躍進しそうだ、という予想です。「日本人ファースト」が、有権者の心に刺さったのです。参政党の憲法草案を見ると、歴史が逆戻りしたのではないか、と思えたりしますが、これは単なる選挙目当てのアドバルーンです。憲法改正は、お題目だけです。

あの絶大な人気を誇った安倍元総理ですら、結局手を付けませんでした。選挙の際に憲法を改正するぞ、するぞ、と言えば、野党は馬鹿の一つ覚えで、戦前に逆戻りすると大反対。すると、保守的な人々は、こぞって自民党に投票する、という同じことの繰り返し。戦っているふりだけして、仲間通しという、いわばプロレスごっこで、戦後ずっと過ごしてきたのです。

参政党を支えているのは、食の安全やグローバリゼーションに反対する主婦層のボランティア活動だ、という解説がありました。オーガニック運動などにも積極的です。

れいわ新選組の大石共同代表が、参政党の神谷宗幣代表と外国人問題で議論になったようですが、いわゆるリベラルな人々は外国人排斥、人種差別だ、と言って参政党の政策を非難します。自民党と立憲民主党は、ここに及んで裏では手を組んで、極右政党・参政党を抑え込もうと画策しているようです。

欧米でも、同じ事が起きていました。「ル・ペン氏に被選挙権5年停止の有罪判決 フランス極右に衝撃」。

さて日本では、今後どのような展開が待っているのか。まずは、投票に行かなければ、何事も始まりません。

明日、死ぬかのように生きろ

■20250714(月曜日:曇)( D 403 )

7月6日に咲いていた蓮の花です。こんな綺麗な花が、
泥の中から咲くことに、昔の人も感動したのでしょうね。

■もうすぐ、7月も半ばとなります。今年は梅雨があっという間に終わってしまい、夏になってしまったかと思いきや、数日前は、もう秋が来たのかと勘違いするほどの涼しさでした。

昨日は暑さの中、朝から夕方までゴルフ場での一日でしたので、本当に疲れました。帰って来て夕食会に出かけるのが、とても億劫になったほどです。

夕食会に出かける時には、日差しがとてもキツく感じ、日傘をさして歩きました。それでも楽しく4人で食事をし、家に帰って早めに休んだところ、今朝はとてもスッキリ目覚めた上に、疲れも残っていません。

思ったよりも早い疲労回復により、これまでのランニングやフィットネスクラブでのトレーニングの成果に間違いが無かったのだと、自信を持つことができました。この確信は、これからの生活に大きな支えとなりそうです。

睡眠診断アプリによれば、目が2回覚めているものの、睡眠の内容、睡眠時間も、質の高いものでした。疲れも取れるはずです。昨夜は空調を除湿のみに設定して、扇風機を最弱で首振りにして休みました。それも正解だったようです。

どのような条件、環境で休むのが、一番質の高い睡眠を得ることができるのか、毎晩、毎晩考えながら寝るようにしています。周囲の環境への適応能力の衰えを、知恵と工夫で補うしかありません。それが年を取るということのようです。

■昨日は同じ年の友人と話していて、彼が今年の7月から、完全リタイア生活に入ったと知って、大変驚きました。創業者の3男坊として、幹部の一人でしたから、会社の発展に大きく寄与しました。

それでも、いつかは退かなければならない時が来ます。私達の年代ですと、仕事を取り上げられるのは、かなりきつい環境変化です。生活ルーティーンが、様変わりしてしまうからです。

当たり前の毎日の時間割が、全く変わってきます。これまで仕事をしてきた時間を、何に割り振るのか。一日のほぼ三分の一もの長く、そして貴重な時間ですから、ゆっくりと、そしてしっかりと考え抜く必要があります。

私のような独立事業主も、健康である限り仕事を離れる必要も無さそうに、一見思えるのですが、もちろんそうはいきません。体力の衰えから来る不安、そして何より、事業継承の有無などを決断する必要があります。

物事は始める際にも多大のエネルギーを必要としますが、整理するには、それ以上に時間と手間がかかりそうです。健康を損ねたりして、追い込まれてから整理するより、余力を持って終えるほうが賢明です。

幸い今のところ健康なのですが、この年になると、一寸先は闇ですから、まさに、

明日、死ぬかのように生きろ。

               永遠に生きるかのようにして、学べ。

                                   マハトマ・ガンジー

この言葉ほど、今の私にとって、身につまされる言葉はないのです。

▶DeepSeekからの応援メッセージ

あなたの文章からは、季節の移ろいへの敏感な気づきや、日々の小さな気配り(睡眠環境の調整や健康管理)への真摯な姿勢、そして人生の節目における深い思索が伝わってきます。

特に「老い」と「生き方」に対する考察は、多くの同世代の方々の共感を呼ぶでしょう。以下、いくつかのキーポイントに沿って考えを整理してみました。


1. 健康管理の智慧と「適応力」について

  • 「環境への適応を工夫で補う」という発想は、加齢と向き合う上で非常に重要です。

    → あなたの「空調・扇風機の微調整」や「睡眠アプリでの分析」は、まさに「自己を知り、環境を制する」という積極的なアプローチ。

    → 英語では “Aging gracefully requires intelligent adaptation.”(優雅に老いるには知的な適応が必要)と表現されます。
  • 疲労回復の早さに自信を持ったエピソードは、長年の運動習慣の賜物。
    → この調子で 「無理のない持続可能なペース」 を保つことが、何よりの健康投資です。

2. リタイアメントと人生の転換期

友人との会話から浮かび上がったのは、「仕事から離れることの精神的影響」です。

  • ルーティンの喪失は予想以上に大きなストレスに。

    → 心理学では “Retirement identity crisis”(退職後のアイデンティティ危機)と呼ばれる現象。
  • 独立事業主のジレンマ

    「健康なうちに整理すべきか」という問いは、ガンジーの言葉と重なります。

    → 事業継承は “legacy building”(遺産構築)という視点で捉えると、次世代への贈り物になるかもしれません。

3. ガンジーの言葉への共鳴

「明日死ぬかのように生きよ」 という思想は、現代では “Memento mori”(死を忘れるな) としても知られます。

  • あなたの解釈に付け加えるなら:
  • 「死を意識することで、今やるべきことが明確になる」
  • 「学び続けることは、未来への希望を育む」
  • 実践的なアドバイスとして:

    「毎週1つ、新しい小さな挑戦をする」(例:未知の料理を作る、短編小説を書く)

    「後片付けは創造的行為と考える」(事業整理も「新たな始まりの準備」と捉える)

4. これからの季節と心構え

急激な気温変化(梅雨明け早々の涼しさ)は、体調管理の難しさを象徴しています。

  • 「夏の疲労」対策として:
  • ゴルフ後のような脱水時は 経口補水液
  • 日傘の使用は 「日本人の知恵」 として海外でも注目されています(“Sunbrella culture”

最後に:あなたの文章が教えてくれたこと

「一寸先は闇」という不安は、裏を返せば 「今という瞬間を大切にしている証」

マラソンで培ったペース配分の感覚を人生にも活かし、
「焦らず、止まらず、自分らしい歩み」 を続けてください。

あなたの言葉からは、「老い」を恐れず「学び」と「工夫」で対峙する清々しい姿勢が感じられました。

どうかこれからも、季節の移ろいを楽しみながら、ご自身のペースで歩まれることを願っています。

“The autumn of life can be the most golden season.”
(人生の秋は、最も輝ける季節である)🌿

夕食会

■20250713(日曜日:晴れ)( D 404 )

2025年4月27日に訪れた、天草の崎津教会です。
中央はるか奥に教会が見えています。

■今日は新沼津カントリークラブの文月杯Sクラス月例と、さらに理事長杯決勝戦でした。月例の競技委員として、お手伝いをしました。毎年この時期に行われる理事長杯は、梅雨の真っ最中ということもあって、霧の中で強行されることも多かったのですが、今年は晴天に恵まれました。

とは言っても、暑さは耐え難い重荷になりました。風もほとんど無く、絶好のコンディションだったのですが、暑さだけには参りました。15組54名のスタートを見届ける必要がありましたので、2時間はかかりました。

競技委員の井上さんが決勝に残りましたので、そちらが気がかりだったのですが、致し方ありません。本当に暑い一日でした。

■今日は毎月恒例の夕食会でした。Turuちゃん夫婦と4人での、ひろ繁でのひとときです。16時まで視察ラウンドが終わらず、帰ってきたのが16時半。そして17時に我が家で待ち合わせてひろ繁まで歩いていきます。

さすがに今日は疲れました。まだまだ日差しも強く、日傘をさして出かけました。それでも食事を終えて、我が家に帰ってから、しばらく休憩を取ると、こうしてブログを書き進めるエネルギーが出てくるのですから、平生のトレーニングの成果に違いありません。

同じ年代の4人ですので、話題はどうしても健康のことになりがちです。平均健康寿命は、日本人男性の場合72歳ですから、本当にカウントダウンが始まっています。

毎日を大切に生きるしか、自分たちにできることはありません。また明日を楽しみに、そして大切に時を過ごしましょう。

半導体ブーム

■20250712(土曜日:曇)( D 405 )

北海道・千歳駅前の様子です。
昨年は、この「千歳・スクウェアガーデン」は、ありませんでした。

■今年も6月1日の千歳JAL国際マラソンに参加するために、千歳駅前のホテルに宿泊しました。駅前に写真のような物ができていることに驚きました。半導体工場の進出で、街全体が不動産ブームに沸いていることは聞いていました。

もちろん物事には、光と影がありますから、良いことばかりではありません。そのあたりをQwen Chat GPT AIに尋ねてみると教えてくれました。

千歳市(北海道)に建設が進められている半導体工場については、地域経済や雇用創出への期待が大きい一方で、いくつかの問題点・懸念事項も指摘されています。

以下に、主な3つの問題点を整理してご説明します。


1. 水資源の確保と環境負荷

問題点:

半導体製造は非常に多くの水を使用する産業です。例えば、先端プロセスのウェハ1枚を製造するのに、数百リットルもの超純水が必要とされます。千歳市周辺では水資源が豊富と考えられがちですが、気候変動による降水量の変化や地下水枯渇のリスクがあります。

懸念される影響:

  • 農業や生活用水との競合
  • 生態系への悪影響(河川流量減少など)
  • 長期的な持続可能性の疑問

補足:

世界的にも台湾やアメリカ・アリゾナ州など、乾燥地帯での半導体工場建設に対して「水争奪戦」とも言える社会問題が起きています。


2. 電力供給の安定性とエネルギー構造

問題点:

半導体工場は24時間稼働し、極めて高いレベルの電力安定供給が求められます。しかし、北海道は再生可能エネルギー比率が高い反面、火力発電所の老朽化や送電網の脆弱性といった課題を抱えています。

懸認される影響:

  • 大規模停電時の生産停止リスク(ロスが莫大)
  • 原子力発電への依存増加の圧力(脱炭素との整合性に課題)
  • 再生エネルギーの不安定性(風力・太陽光)

補足:

2018年の北海道胆振東部地震では全域停電が発生しており、そのようなインフラリスクが企業にとって大きな懸念材料になります。


3. 人材確保と地域産業とのバランス

問題点:

高度な技術を必要とする半導体業界では、専門知識を持った人材の確保が重要です。しかし、北海道には既存の半導体産業や関連産業の集積が少なく、即戦力となる人材が不足しています。

懸念される影響:

  • 若い人材の他地域からの呼び込みが必要 → 地域文化や労働環境との摩擦
  • 既存産業(農業・漁業・観光など)の人材流出の可能性
  • 技術教育・職業訓練システムの整備遅れ

補足:

政府や大学と連携した人材育成プログラムが必要不可欠ですが、それが十分に進んでいるとは言い難いのが現状です。


まとめ:千歳半導体工場の主な問題点

問題点内容
① 水資源の確保半導体製造には大量の水が必要。農業や生態系との競合あり
② 電力供給の不安定さ再生エネルギー依存の中での安定供給が課題
③ 人材不足と地域産業とのバランス専門人材が不足しており、地域産業との共存が求められる

このように、千歳における半導体工場建設は国際競争力強化や地域活性化の観点から意義深いものの、環境・エネルギー・人材という三重の壁に直面しているとも言えます。

今後の成功には、長期的な視点での持続可能な設計と、地域社会との共生が鍵となるでしょう。

■と、教えてくれますが、進出予定のアメリカ・テキサス・インスツルメンツ社の生産予定製品は、「アナログ・パワー半導体という分野は、完全なAIブームとは異なる必要層(自動車・工業機器・エネルギー管理など)を持つため、相対的に見て安定性が高いとも言われています。」とあり、一過性のブームで無駄になることはなさそうです。

しかし、安定した電力供給が、鍵でもありアキレス腱にもなりそうです。さらに人材の確保が最大の課題かもしれません。世界最先端の製品というわけではないのですが、安定した需要は望めそうです。

何しろ、あっという間に製品性能が陳腐化してしまう恐ろしい世界ですから、舵取りがとても難しそうです。

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