■20251007(火曜日:晴れ) ( D 320 )

■今朝は生ゴミの日でしたので、7時に家を出て集積場所まで歩いたのですが、玄関を出ると吹き渡る風に身が引き締まりました。昨日の午前中は夏のような暑さでしたから、体調管理が大変そうです。
■さて、昨日は今年度のノーベル生理学・医学賞が発表され、日本の坂口志文(さかぐち しもん)博士が受賞されました。DeepSeekに尋ねてみると、以下のように教えてくれます。
「サプレッサーT細胞(Suppressor T cell)」の概念を提唱し、その存在を最初に示したのは、リチャード・ガーズン(Richard Gershon)博士です。
発見の経緯と詳細
- 時期: 1970年代初期
- 人物: イェール大学の免疫学者、リチャード・ガーズン博士とその研究チーム。
- 内容: ガーズン博士は、実験動物を用いた研究の中で、他のリンパ球(B細胞や他のT細胞)の免疫反応を「抑制(サプレッス)」する機能を持つT細胞のサブセットが存在することを発見し、これを「サプレッサーT細胞」と名付けました。
この発見は、免疫システムが「ヘルパーT細胞(促進)」と「サプレッサーT細胞(抑制)」という相反する力によって精巧にバランスを取っているという、非常にエレガントなモデルを提唱したもので、当時の免疫学に大きな衝撃と影響を与えました。
その後の展開と現在の考え方
しかし、その後の研究でサプレッサーT細胞を特定する決定的な分子マーカー(目印)が見つからず、長年にわたってその実体は「免疫学の幻」とも呼ばれる状態が続きました。
その後、2000年代に入り、「制御性T細胞(Regulatory T cell, または Treg)」 という細胞群がその実体として同定され、サプレッサーT細胞の概念は現代の「制御性T細胞」に発展・統合されました。
制御性T細胞(Treg)の確立に貢献した重要な研究者としては、坂口志文(さかぐち しもん)博士が挙げられます。坂口博士は、制御性T細胞が発現する關鍵的な分子マーカーである転写因子Foxp3を発見し、その機能解明に大きく貢献しました。
まとめ
- 「サプレッサーT細胞」という概念を提唱した最初の人物: リチャード・ガーズン博士
- その実体である「制御性T細胞(Treg)」の分子メカニズムを解明した中心人物: 坂口志文博士
つまり、ガーズン博士が「存在を予言した」とすれば、坂口博士らが「その正体を明らかにした」と言い換えることができます。
日本人研究者が大きな貢献をしていることに、誇りを覚えるとともに、研究環境の悪化が指摘されていることに、将来を心配せざるを得ません。

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