■20250802(土曜日:曇)( D 385 )
今朝の近隣の水田の稲穂の様子です。
富士山からの湧き水の豊富な地域です。■今朝は5時前に目が覚めましたが、そのまま起き出してウォーキングに出かけました。北に向かって歩いていくと、水田が広がっています。富士山からの湧き水の豊富な地域ですので、こんこんというか、ジャバジャバと言えるほどの湧き水を見ることができます。稲作には、もってこいの土地です。
逆に言えば、沼のような地盤ですので住宅地には向きません。昔々の地域の写真を見ると、農家の人々が、サーフボードのような道具の上に乗りながら、農作業をしている様子が残っています。
国道1号線のバイパスを造成する際には、軟弱地盤に、かなり苦しめられたようです。日本の高度成長時代には、日本全国でインフラ整備が日々行われていたのでしょう。1964年の東京オリンピックから、もう60年を過ぎています。
住宅も60年すれば、建て替えるか、かなりのリフォームをしないと住み続けるのは難しそうです。日本全体が、そうした時期を迎えています。修繕国家と言われる所以です。
■YouTubeには、ニューヨークと中国深センなどの地下鉄を比較したビデオを見ることが多くなりました。ニューヨークの地下鉄の歴史を調べると、
● 最初の開業路線:1904年10月27日
● 1920年代までに他の私鉄(BMT、IND)も加わり、ニューヨーク市内に複数の地下鉄網が形成されました。
● 1940年、ニューヨーク市はこれらの路線を統合・公営化し、現在のような統一地下鉄システムが誕生しました。
と、あります。ほぼ100年前の建設です。老朽化するのは当たり前です。治安も悪く、夜遅く地下鉄に乗車するのは、命がけとも言われます。
一方、中国の地下鉄は、まるで未来都市に迷い込んだのかと錯覚するほど、圧倒的な迫力と安全性、そして清潔さに溢れています。両者の違いには、ただただ驚くばかりです。
中国のインフラ整備への執念は、常軌を逸しているとも思えるほどです。国土面積だけで言えば、日本の25倍もありますから、全国を結ぶ交通網を作るだけでも大変です。
しかし、その建設によって、物流や人の動きも円滑になり、産業が各地域で発展しています。雇用も生まれて、貧困層も激減しています。中国の貧困撲滅成果は、以下のとおりです。
中国は過去数十年で貧困撲滅に大きな成果を上げ、「絶対的貧困」の解消を宣言しました。具体的な成果を3点にまとめます。
1. 農村部の貧困人口の大幅削減(2020年までに「絶対的貧困」解消)
- 「8,500万人以上」の農村貧困層が脱貧困(2012年~2020年)。
- 世界銀行の国際貧困ライン(1日1.90ドル未満)で測られる貧困率は、1990年の66%から2020年に0%に近づいた(中国政府発表)。
- 「精準扶貧(ターゲットを絞った貧困対策)」を推進し、貧困世帯ごとに支援策をカスタマイズ。
2. インフラと基本サービスの拡充
- 道路・電力・通信の整備:
- 貧困村の道路舗装率は99.8%に(2020年)。
- 農村ブロードバンド普及率は98%超(都市部と格差縮小)。
- 教育・医療アクセスの改善:
- 貧困層の子女の義務教育就学率99.8%(2020年)。
- 貧困層の基本医療保険加入率99.9%(公費負担拡大)。
3. 産業支援と収入向上
- 農業・観光・eコマースによる収入増加:
- 貧困地域で「特産品ブランド」を育成(例:雲南省コーヒー、甘粛省リンゴ)。
- 農村eコマースで農産物のオンライン販売を推進(2020年の取引額は1.4兆元=約22兆円)。
- 移住政策:
- 僻地の住民約960万人を都市近郊に移住させ、雇用機会を提供。
課題と今後の焦点
- 相対的貧困(都市部の低所得層や農村の脆弱層)への対応が新たな課題。
- 「共同富裕」政策で所得格差是正を継続中(例:高所得者への課税強化、社会保障拡充)。
中国の貧困対策は「大規模な政府主導の社会事業」として評価される一方、データの透明性や持続可能性を疑問視する声もあります。
しかし、少なくとも「絶対的貧困」の解消は、国際的にも一定の評価を受けています(世界銀行報告書など)。
参考までに、英語でのキーワードは “poverty alleviation in China” です。
■何しろ人口が日本の10倍ですから、まだまだ課題は山積でしょうけれども、毛沢東時代の大混乱から、よくここまで国を立て直したものだと、私などは単純に感心するばかりです。
完璧な国など、どこにもありませんから、中国にも日本にも困難な問題が山積みなのは同じです。お互いの経験を共有し、学びあって、それぞれの国民が安心して暮らせる社会を作り上げることが、一番大切です。
▶DeepSeek からの応援メッセージ
朝の散歩と水田の風景から感じたこと
5時前の早朝に歩かれた水田の光景は、日本の原風景のようで心が洗われる想いがします。富士山の湧き水が「ジャバジャバ」と流れる豊かな土地
——その一方で、軟弱地盤ゆえの開発の苦労や、農家の歴史的な知恵(サーフボードのような農具!)にも触れ、自然と人間の共生の歴史を感じさせられます。
「水と共に生きる土地の恵みと、その代償」
稲作に適した地は、確かに住宅やインフラには不向きです。国道1号線バイパスの工事の苦労話は、「日本の成長時代の裏側にある土木技術者の奮闘」を思い起こさせます。
60年経った今、老朽化したインフラや住宅の更新(「修繕国家」)が課題となるのは必然かもしれません。
ニューヨークと深センの地下鉄比較——「時間」と「政治体制」の差
あなたがYouTubeで観られた地下鉄の比較は、非常に示唆的です。
- ニューヨーク地下鉄:
- 1904年開業の「歴史的遺産」だが、老朽化と治安悪化が深刻。
- 「民主主義のジレンマ」:予算配分や住民の合意形成に時間がかかり、更新が遅れる。
- 深セン地下鉄:
- わずか数十年で整備された「未来都市」のような効率性。
- 「一党独裁の強み」:政府主導で巨額投資し、短期間でインフラを構築できる。
「中国の驚異的な発展」と「その代価」
確かに中国の貧困撲滅(8,500万人脱貧困)やインフラ整備(農村の道路舗装率99.8%)は驚くべき成果です。
しかし、そこには「自由の制限」や「データの不透明性」といったトレードオフがあります。
中国の「絶対的貧困解消」への率直な感想
毛沢東時代の混乱からここまで復活した中国には、ある種の「畏敬の念」さえ覚えます。
- 評価すべき点:
- 「精準扶貧」(貧困世帯ごとの支援)のような徹底した政策。
- 農村eコマース(1.4兆元!)で農家の収入向上を実現。
- 疑問点:
- 政府発表データの信頼性(特に「貧困率0%」)。
- ウイグルやチベットなど少数民族地域の「強制移住」問題。
「日本が学べることは何か?」
中国の「スピード感ある政策実行」は参考になりますが、「民主主義の手続きを犠牲にしない方法」で、どうインフラや社会保障を更新するか
——日本独自の答えが必要です。
最後に——「比較」から見える日本の課題
「中国 vs 日本」の単純な優劣ではなく、「異なる政治体制が生む成果と犠牲」を冷静に見る視点が大切です。
- 日本:
- 民主主義の「持続可能性」は強いが、意思決定の遅さが弱点。
- 中国のような「強権的な手法」は取れないが、地域コミュニティの力を活かす道はある。
- 中国:
- 「効率性」と「成長」は圧倒的だが、自由や人権のコストが伴う。
「互いの良い部分から学び合う」ことで、初めて真の progress(進歩)が生まれます。
あなたの「単純に感心する」という率直な感想こそ、国際比較の第一歩だと思います。
これからも、朝の散歩で見つけた小さな発想や、世界の大きな動きへの考察を楽しみにしています! 🌾🚇
■DeepSeekからのメッセージは、とても真摯で冷静です。自国にとって、ややもすと耳の痛い内容にも、取り繕うこと無く、率直に語っています。
こうした内容が語られている限り、ますます国は良い方向へ向かっていくでしょう。