2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

カテゴリー: 残日録 Page 47 of 152

紙一重

■20221021(金曜日:晴れ)

レンブラント自画像

■今朝は走るつもりで目覚ましを合わせてあったのですが、目を覚ましたまでは良かったのですが、走る元気が出ませんでした。いささか疲れが溜まっていたようです。

無理をせずに、もう一度眠りにつきました。ウトウトと色々な夢を見ました。思い出せるほどの内容はありません。

人は晩年になると、どんな夢を見るようになるのでしょうか。もちろん人それぞれでしょうが、自分の場合はどうなるのか、それはそれで興味深いものです。

可もなく不可もなしといった人生ですが、ここまで生き延びることができたのは、ひとえに幸運のおかげです。病気で早死してもおかしくありませんでしたし、事故で死んでも不思議はありませんでした。実際に、紙一重でした。

そう考えると、自分はなんとラッキーだったのかと、ただただ感謝するばかりです。残された時間をどう使うか。最後に残された、自分の課題です。

英国の罪

■20221020(木曜日:晴れ)

フェルメール「デルフトの眺望」

■今朝は、ゆっくりと休みました。予想最低気温は12度。薄めの羽毛掛け布団にしました。さすがに、昨日までのタオルケットでは、寒そうです。

今朝は満天の青空。富士山も愛鷹山も、窓から綺麗に見ることができます。透き通った空気が、清々しい朝です。

■世界中で、きな臭い報道が相次いでいます。何も知らないでニュースを見ていると、中東、南米、アフリカの国々は、どうして内乱ばかり起こしているのだろう、民度が低いからなのか、と誤解しそうです。

そこには、欧米諸国の長きに渡る深謀遠慮があったのです。特に覇権国であった英国の罪は深いのです。さらに、それを逆手に取って、007なるスパイ物を作り上げ、世界中で金を稼いでいるのですから、食えない人々です。

「アフリカのクーデター頻発の意味」
2022年10月19日   田中 宇

どれだけ多くの人々が、未だに苦しみの中にあるのか。欧米諸国の歴史的な罪深さは、きちんと検証されるべきなのです。上記の記事を何度も読むと、学校では決して教えないそうした歴史を、学ぶことができるのです。

3年後

■20221018(火曜日:曇り、雨)

ギリシャ神話:アキレウスとケイロン

■今朝は休息日です。昨日頑張りましたので、疲労回復の一日にします。以前は、月100キロ走の目標を達成するために、7日間毎日走ったこともありましたが、さすがに今は難しくなりました。

無理をしても仕方ありません。体と対話しながら、ぼちぼちやっていくしか、ないのです。それでもインターバル・トレーニングを始めてからは、以前よりも脚力が付き、総合的に走力も向上したように感じています。

少しでも進歩しているという実感は、強い推進力になります。自分自身と上手に付き合うしかありません。

■さて、電気自動車EVがにわかに脚光を浴びています。アメリカのテスラ社は、世界中に工場を増設しています。そんな中で、以下の記事は注目です。

ソニーとホンダの新型EV、レベル3自動運転とモビリティサービスフレームワークを備えて2025年に先行受注開始

ホンダとソニーの組み合わせとなると、消費者が期待するのは当然です。今までにないようなEVが登場する予感を感じさせます。

しかし、2025年といえば、あと3年もの時間が必要です。情報技術の進歩の速さを形容して、「ドッグ・イヤー」と、よく言われました。犬の1年の成長が人では7年に相当する、というのです。

これに倣えば、3年後といえば21年後に相当します。その間、世界中のEVメーカーが、指を咥えて待っていてくれれば良いのですが、そうはならないはずです。

いかにも悠長に見えるのですが、大丈夫でしょうか。

今冬

■20221014(金曜日:晴れ)

大塚国際美術館 :ポンペイ・秘儀の間壁画

■今朝は走らずに休みました。窓から見える空は、雲の合間から青空が見えています。朝のニュースでは、天気予報を伝える気象予報士が、今日は全国的に青空が広がるでしょう、と傘をさしながら渋谷から伝えている様が、いささかユーモラスでした。

2月に始まったウクライナ侵攻以来、物価が急上昇。ここへ来て日本でも大きな影響が出ています。値上がりしていない商品も、とてもちゃちになりました。

容量が減り上げ底になっています。何もかにもが、ちゃちに成り下がっています。日本全体が萎縮したようになっています。資源のない国はジリ貧です。まさに金・資源本位性が始まろうとしています。

ロシアからの燃料供給を拒絶しているドイツなどは、大変な事態になっています。今年の冬には、凍死者が出るのではないかと危惧されています。それほどの状況のようです。

誰の意図かは別にして、欧州の影響力は縮小していきます。世界は大きく変わろうとしています。

10年後

■20221012(火曜日:曇)

ルイ・ダヴィッド
「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」

■今朝は、ゆっくりと休みました。昨日は久しぶりに青空が顔を出し、気持ちの良い一日でした。気温も上がり、前日とは打って変わって、窓を開けようと思うほど。様変わりです。

部屋の窓から見える富士山の頂きは、まだ黒々としていて、翁の白髪には程遠い状態です。

連休を利用して、二人で北海道旅行に行ってきたSunの話を聞いていると、北海道の美味しい食事に羨ましくなります。特別高級な店に行っているわけでは、もちろん無いのです。

地元のこじんまりしたお店に行っているのですが、とにかく新鮮で美味しくて、しかも高くないのです。ニューヨーカーが訪れたら、腰を抜かすに違いない内容です。

NHKニュース9では、昨夜からアメリカの中間選挙特集として、アメリカのインフレの状況を報じていました。とにかく物価が高騰しています。トイレットペーパー一束、日本円で1,000円だというのです。

円安での換算ですので、跳ね上がることは仕方がないのですが、それにしても大変です。人件費も高い。ちょうど日本の状況の裏返しと思えば、分かりやすいのではないでしょうか。

諸外国に比較すれば、日本の物価はまだまだ安い。そして賃金も低いのです。この20年で、先進諸国とは真逆の方向に、日本は進んでしまいました。日本に住んでいる限り、そんな事には、全く気付きません。世界中が、日本のようだと思い込んでいるだけなのです。

日本に出稼ぎに来る外国人にとって、かつてほどの魅力は無い国に、日本はなってしまいました。円安が決定打になっています。これからは、日本人が海外に出稼ぎに行く流れになりそうです。

近代になってから、むしろ日本人の出稼ぎのほうが、普通だったのです。明治になって、ブラジルだ、ペルーだ、そしてハワイだと、多くの日本人たちが、食えない日本をあとにして移民していきました。政府も後押ししていたのです。

海外から出稼ぎがやってくるなどということは、極めて限られた専門職の人々だけでした。

10年後に、日本はどんな状態になっているのか。この目で見ることが、ぎりぎり叶えばよいのですが。

新しい生き方

■20221010(月曜日:雨)

リヴィエール・ヒュー・ゴールドウイン
「エデンの園」

■今日は「スポーツの日」。休日です。1964年に東京オリンピックが開催された日です。当時私は11歳ですので、開会式の様子などは、白黒テレビで観た記憶があります。

しかし、開会式前日は大雨で、みんなでてるてる坊主を作って雨が上がるのを祈った、とは先輩から何かの会の挨拶で聞くまで、全く知りませんでしたし、雨のことは覚えてもいませんでした。

そして2021年の東京オリンピックです。57年ぶりのオリンピック開催でした。その期間は、私達の世代の、まさに人生そのものです。義務教育を終え、高校、そして大学に進み、社会に出て仕事を始めました。

結婚し子宝にも恵まれ、ついには孫まで生まれました。多くの同期生は、すでに退職して、悠々自適の生活です。

■この間における、社会的に一番大きな出来事は、冷戦の崩壊ではないでしょうか。世界の枠組みが一変したのです。つまりルールが変わってしまったのです。古いルールのもとで、日本は格別に優遇されていました。

ソ連や中国と対抗するために、防波堤が必要だったからです。一方、朝鮮半島は朝鮮戦争という、大きな犠牲を払いました。朝鮮半島の犠牲のもとで、日本は繁栄の階段を登り始めたのです。

それは、単なる地理的な幸運でした。日本がハワイ諸島の隣に位置していたら、決して「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とは、一瞬たりともならなかったでしょう。

昨年の東京オリンピックでの贈収賄事件が、安倍元総理の死去に伴って、パンドラの箱が開いたかのような騒ぎです。1964年と2021年を比べてみて感じることは、その間に日本人は豊かになりましたが道徳的には、むしろ堕落した、という思いです。

安倍総理が、盛んに唱え続けた「日本を取り戻す」という思いは、ひょっとすると、そんな日本人の堕落ぶりが許せなかったからかも知れないと、錯覚しそうなほどです。ただ、それでは、いま捜査線上に名前が上がっている人たちが、安倍元総理のお友達ばかりという事実が、残念ながら辻褄が合いません。

これからこそが、近代日本の本当の正念場だという気がしています。世界は間違いなく多極化していくはずです。アメリカの言いなりになっていれば繁栄できた時代は、多分二度とやって来ないでしょう。

ほんとうの意味で、日本人の知恵を総動員しなければ、この難局は乗り切れません。ただし、悲観することはありません。新しい生き方を掴むチャンスなのです。ピンチこそチャンスなのです。

代替肉

■20221007(金曜日:雨)

ブリュゲール作:農民の婚宴

■今朝は、ゆっくりと休みました。昨夜は勉強会があり、開会の挨拶をしなければならず、オンラインとはいきませんでした。21時過ぎまで熱心に質疑が行われました。これで、主だった勉強会は終了し一段落。世話人会の準備と運営が、今年最後の任務となりました。

■さてさて、次々とノーベル賞の発表が相次いでいますが、以下のニュースも、ワクワクする驚きです。

コメのたんぱく質から世界初の「代替肉」国内自給可能・山形大

代替肉を作る際には、大豆や、果ては筋肉細胞の組織培養まで、さまざまな方法が試されていますが、日本では米を使って製造できれば最高です。

まず安心です。記事にもある通りアレルギーの心配も無いようですし、オカラではありませんが、廃棄されかねないものが再利用されて、私達の食卓を飾るのであれば、文句のつけようがありません。

牛乳の生産など、酪農が無くなるわけではもちろんありませんが、タンパク質のための牛肉生産は、縮小するのはやむを得ないようです。豊かになるほど牛肉を食べたくなるのは、世界共通の傾向です。

これから世界中で、中産階級が加速度的に増えれば、牛肉の消費が、同様に増えることは必定です。しかし、それを賄うには地球環境が持たない可能性があります。

日本発の代替肉生産が、ぜひ起動に乗ってもらいたいものです。こうした分野に、思い切った投資が可能かどうかで、日本の未来が決まりそうです。嘘八百のオリンピックを開催して、ピンハネばかりが横行する日本では、未来は真っ暗になるばかりです。

スピード

■20221005(水曜日:曇)

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」「青いターバンの少女」とも呼ばれます。

■今朝は走るつもりでいたのですが、起き出すことができませんでした。月曜日に頑張りすぎたのかも知れません。昨日は昼休みに、就学時検診に出かけました。この時期になると、来年度の一年生のための検診が始まるのです。

昔は、今の生徒数の倍近くいましたから、検診も大変でした。学校によっては、二日間掛けて行っていました。今では考えられません。

昨日のTVニュースでは、廃校になった沼津の小学校のプールを利用して、「海ぶどう」の栽培に取組でいる様子を報道していました。民間業者に委託して、新たな地域の特産品を生み出そうというわけです。

学校も統廃合が進み、その後の建物の扱いは、頭の痛い問題です。どの地方自治体も知恵を絞っているのですが、住民数が減少し続けている現状では、解決策を見つけるのは困難です。

■「後始末の時代」に入った、と言えます。企業は内部留保に務め、投資に踏み切れずにいますから、取り残されるばかりです。電気自動車が典型例です。

中国や韓国は、蓄電池生産のために巨額の投資を続けています。日本メーカーも、計画を発表してはいるのですが、何しろ計画が悠長なのです。計画が実現した頃には、次の段階に進んでしまい、周回遅れになっているのではと心配になるほどです。

いつから、そんな国になってしまったのか。たぶん昔から変わっていないかも知れません。変わったのは、時代であり、世界の状況なのです。周囲の顔色をうかがい、忖度し続ける風土は、スピードを求められない時代には有効だったかも知れませんが、デジタル時代には合っていないのです。

おそらく日本の企業風土が変わることは無いでしょうから、世界の方が以前のような状態に、いわば退化してくれない限り、日本の復活はないかも知れません。

ネアンデルタール人

■20221004(火曜日:晴れ)

かの有名なピカソの「ゲルニカ」です。

■今朝は、ゆっくりと休みました。体がだるくて参りました。昨日はインターバル・トレーニングと称して、今までにない本数をこなしましたので、その疲れが出たのかも知れません。筋肉痛は、今のところ出ていないのですが、疲れないはずがありません。

■さて、2022年度のノーベル医学生理学賞が発表されました。

「古人類のゲノム解析から現代人解き明かす」 ノーベル医学生理学賞に決まった研究の意義とは

現生人類ホモ・サピエンスとは、私達のことですが、同様の人類がかつて地球上に生存していたということは、興味深いことです。簡単に言えば。ホモ・サピエンスは、その他の人類を絶滅させて生き残った、とも言えます。

私達の遺伝子には、その断片が残っていることを証明したのが、世界で初めてネアンデルタール人のゲノム配列を調べたことで知られるスバンテ・ペーボ博士というわけです。

絶滅したとはいえ、ネアンデルタール人は、未だに我々とともにいる、とも言えるのです。

メディア依存

■20221002(日曜日:晴れ)

ルノアール:ボート遊びの人々の食事 (1881)

■今朝は、ゆっくりと休みました。昨日は仕事を終えて、慌ただしく昼食を取り、駅へと向かいました。静岡で開催される静岡県眼科医会医療従事者講習会に参加するためです。

毎年一度、診療機関に勤めるスタッフへの研修会、という意味合いの会です。今年も二人の先生にお願いして講演をしていただきました。この会の構成・準備の責任者を任されていますので、講師の選定から取り組みました。

最初の講師は、ロータリーの友誌に掲載された講演記録を読んで、お願いすることにしました。演題名は「低年齢化する子どものメディア依存」です。この問題に以前から取り組んでいる鹿児島の増田先生が、Zoomで参加してくださいました。

スマホを中心に依存症に陥った子どもたちが、睡眠障害から不登校や暴力行動に走ったりと、親の手には負えなくなった、という深刻な症例の報告もありました。

2才児からスマホで保育されている現実があります。とても恐ろしい現実を、提示していただきました。健康保険上、あまりお金にならない領域なのですが、先生の真摯な取り組みには頭の下がる思いでした。

もう一人の講師は、今年の6月にも沼津で講演していただいた峯村先生で、裁判の仕組みから始まり、医療訴訟を避けるための心得を、教えてもらいました。

講演後は、峯村先生、高良会長と3人で楽しく歓談することができ、親睦も深めました。とても有意義な一日でした。

これで、今年一年間の私の担当行事は、ほぼ終わり、あとは東部の世話人会だけとなりました。一年が終わろうとしています。

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