2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

カテゴリー: 残日録 Page 71 of 152

消費税

■20210519(水曜日:雨)

お隣さんの庭に咲いたバラです・

■今朝は、ゆっくりと休みました。昨日の朝、久しぶりに走ったのですが、その疲れもまだ残っているようです。昨日のランニングは 8 日ぶりでしたので、最後まで走りきることだけを目標に、校庭にたどり着いてからタイマーを30分にセットしました。

1週間走っていないと、最後まで走ることができるのかどうか、不安になるのです。とにかく、ゆっくりで良いから最後まで走ろうと心に決めていました。

マラソン大会に出場する際の、スタート前の緊張感が、とても好きです。最後まで完走できるのかどうか、本当に不安になるのですが、それはどの大会でも同様です。そしてゴールした時の充実感は、何事にも代えがたいものです。

昨日は久しぶりに走ったためか、腰の痛みが残ってしまい、昨夜は湿布を貼って休みました。

■さて、今朝の東京新聞「こちら特報部」では消費税の特集をしています。GDP2020年度4.6パーセント減、リーマン超え不況、と書かれています。

コロナ禍、家計は「緊急事態」、雇用不安、残業代減・・・負担増追い打ち、とも書かれています。そして、もう消費税減税しかない、と主張しているのです。

消費税を減税したら、社会保障費をどうやって負担していくのか、と国民は不安になるはずです。増加する社会保障費に増税分はすべて充填します、と安倍内閣は約束して増税しました。消費税を減税すれば、その分社会保障が削られるのではないか、と国民は不安になるのです。

この辺りの不安は、れいわ新撰組・山本太郎代表の街頭演説を聞いていると理解できますが、安倍内閣の主張は偽善だったことが容易に分かります。

消費税の行き先は、決して社会保障ではなかったのです。ほとんどの部分が、大企業の法人税減税、あるいは所得税の減税に使われていたのです。

簡単に言えば、収入の多い人ほど得をする増税だったのです。この辺りは山本太郎代表の説明を聞くと、とてもわかりやすく納得できます。

先進国ほどGDPに占める個人消費の割合は大きくなっていますから、個人がお金を使える環境を整えることが、経済を好循環させる最も大切な要点になるようです。

コロナ禍で散々痛め付けられた個人消費を、なんとか持ち直さなければなりません。それには、考え方を変える必要があるようです。

人の価値

■20210517(月曜日:雨)

三津シーパラダイスのイルカショーです。Masatoには、まだ早すぎたかも知れません。

■今朝はゆっくりと休みました。天気予報でも雨が降るとのことでしたし、何より疲れが取り切れていないからです。コロナワクチン接種後の体調変化のためです。

事前の予測どおりに二回目の接種後の方が副反応が強烈でした。下手をするとインフルエンザワクチンのように毎年接種が求められることになったら、どうしようかと思案しそうです。たぶん毎年は受けないでしょう。

■さて今朝の東京新聞の「筆洗」にも書かれていましたが、アメリカ 3M の技術者だったポスト・イットの開発者のお話が、とても興味深いものです。ネットによれば、

米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、付箋の「ポスト・イット」を発明したスペンサー・シルバー氏が8日、米ミネソタ州セントポールの自宅で死去した。80 歳だった。

米化学大手 3M (スリーエム)の化学者として勤務し、1968 年に独自の接着剤の製法を発見した。ポスト・イットは 1980 年に米国で発売され、簡単に貼り付けたり剥がしたりできるメモ用紙として世界中でヒットした。

この製品の開発物語を、以前私は沼津市学校保健委員会会報に投稿したことがあります。シルバー氏は当初、世界最強の接着剤の開発を目指していました。つまり、決して剥がすことのできないほど強力な接着剤を作ろうとしていたのです。

ところが出来上がったのは、逆に世界最弱の接着剤でした。すぐに取れてしまうのです。お蔵入りしていた製品が見事に復活したのは、友人が教会の聖歌隊のメンバーで、必要な楽譜のページに付箋を付けたかったのだが、どれも帯に短し襷に長しで適当なものがなかったことからでした。友人は栞として使用する、その付箋にシルバー氏の世界最弱接着剤の使用を思い立ったのです。

時に、何の役にも立たないと思われていたものが、意外な場面で脚光を浴びることを私達は知っています。人間も同じだと思うのです。人間を一つのものさしだけで判断することなど、到底できません。とても奥深いからです。

しかし時に、一つの尺度だけで人の価値が決められてしまうことも多々あります。例えば学校なら学業成績という数字です。もちろん、それには大きな意味があるのですが、それだけで人の価値が決まってしまうほど、単純ではありません。

子どもたちを一つの尺度だけで判断するのでなく、本当に長い目で見てほしい、という願いを込めて学校校関係者に、この物語を紹介しました。もう10年以上前のことです。

熱発

■20210515(土曜日:曇)

足立美術館の庭園です。

■今朝もゆっくりと休みました。木曜日の午後に新型コロナウイルス・ワクチン、第二回目の接種を受けました。副反応は二回目のほうが強いという話は聞いていたのですが、幸い翌日金曜日の午後までは、ほとんど症状が出ませんでした。でも、そうは甘くなかったのです。

昨日は昼休みに学校検診に出かけて、帰ってきてそのまま診療を続けたのですが、次第に体がだるくなってきました。単なる疲れかと思っていたのですが、夕食後になるといよいよ変調がはっきりしてきました。熱発してきたのです。

迷うことなくカロナール錠を1錠飲みました。これは予防接種が決まってから、念の為に用意しておきました。3時間ほど経つと、次第に熱が下がり、体も楽になってきましたので、軽くシャワーを浴びて眠ることにしました。

今朝はだいぶ体調も戻っているようです。熱も下がりました。頭痛なども、今のところはありません。知り合いの先生は、頭痛と発熱に苦しんだ、と言われていました。

でも、とても走ることができるような体調ではありません。今月の100キロ走達成は、ほとんど絶望的です。まぁ、致し方ありません。緊急事態ですから。

バイデン・アメリカ大統領によれば、二回のワクチン接種が終わった人は、マスクの着用が免除される、ということですが、当分マスクは必携品です。

接種作業

■20210514(金曜日:晴れ)

抱き流に洗われる錦帯橋です。

■今朝は最高の青空です。でも走りませんでした。昨日二回目のコロナワクチン接種を受けたからです。医療従事者として受けました。昨日の午後2時30頃接種を受けましたので、ほぼ16時間経過したことになります。幸い今のところ、これといった副反応は起きていません。前回は翌日からの、ほぼ一日続く接種部位の筋肉痛がありました。二回目の接種では、発熱の割合が多いようです。

これから同様の筋肉痛が出現しそうです。昨日は接種後に待機場所で椅子に座っていると、一座席間を空けて座っていた接種後の若い女性医療従事者が、気分が悪くなったのか、突然担当の方に手を上げて助けを求めていました。しばらく横になったのですが、担当者が手を挙げると5,6名の担当者が集まってきて、タンカで処置室に運んでいく様子に驚きました。

すごく緊張したことによる一過性の血管迷走神経反射かもしれません。前回も若い女性が二人、処置室で治療を受けていました。

昨日何人の方に接種が行われたかは正確に知らないのですが、数百人単位だと思います。接種作業には、とにかく人手がかかるのです。アレルギー体質の有無などの事前のチェック、そして接種、さらに接種後の副反応チェックと何重にもチェックが必要です。ただ接種するだけなら機械的に、時間あたりに何人と計算が立つのでしょうが、現実には、その前後の作業に大変な手間がかかります。

海外ではドライブスルー方式で接種する様子が放映されますが、そうした事前・事後のチェックをどのように行っているのか知りたいものです。1万人単位の大規模接種が計画されているようですが、それだけの高齢者を集めて接種するのは、まさに軍事作戦に匹敵するほどの難事ではないでしょうか。スムーズに行くとは、とても思えません。

どの自治体も頭を痛めているはずです。実際の接種現場を見てみないと、ワクチン接種が。どれ程手間のかかる仕事であるかを理解するのは、とても難しいと感じました。

第2回コロナワクチン摂取

■20210513(木曜日:雨)コロナワクチン接種

錦帯橋近くの吉香(きっこう)公園の梅の木です。5月5日に、たくさんの実が付いていました。

■今朝もゆっくりと休みました。昨日は疲れからか胃の調子が悪く、体もだるくてまいりました。朝食も昼食もほとんど取らずに、夕食はお粥でした。梅干しだけは毎回食べていましたが。

そのおかげか、今朝は体調もすっかり元に戻ったようです。それでも朝食は、コーヒーと夏みかんとヨーグルだけにしました。たまには食事を取らずに断食をした方が体に良い、という記事を見かけます。科学的にも根拠のある議論だそうです。

■さて今日はコロナワクチン二回目の接種を受ける日です。仲間の先生から、もう接種の済んだ医療従事者の様子を教えてもらいました。二回目のあとには発熱する人が結構いるようです。

仕事を休んだスタッフもいたようですが、2日もすると解熱する、ということでした。明日は学校検診をしなければなりませんので、私は休むことはできません。

今朝の東京新聞には、「ファイザー製2回接種 9割に変異株抗体確認」と題して、横浜市立大学の研究結果が報告されています。この報告では、かなり有効性が高いようです。

詳細はさらなる検討が必要なのでしょうが、日常生活が戻るまでには、あとどの程度の時間が必要なのか。それまでは、じっと時の経つのを待つしか無さそうです。

幻想

■20210511(火曜日:曇)

鳥取砂丘へ向かうゴンドラです。下を通る道路は大混雑。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は頑張って、朝10キロ弱を走りましたので、休養日です。7時前に生ゴミを出しに玄関を出ると、パラパラと雨が落ちてきました。寒くもなく熱くもなく、本当に良い季節です。

黄砂が飛来して、空はぼんやりとしています。富士山も薄らぼんやりしていますが、中国大陸や朝鮮半島では、黄砂の酷さは、こちらの比ではないだろうと思います。

■さて東京オリンピックも開催まで2ヶ月となりましたが、新型コロナウイルスの抑え込みが成功しているとは言えないようです。海外から多くの人々がやって来れば、変異株など、さらに強力なウイルスが持ち込まれることは必然ですから、国民が両手を上げて歓迎する、というわけには行きません。

誰が中止の第一声を上げるのか。ババは引きたくないという思いが、その立場にある人をコントロールしているようですので、そうであるなら、我々は自力で防衛するしか無いようです。

決断するというのは大変なことです。責任を引き受ける、ということですから。でも、そのための権力者なのですから、その立場に立った以上、逃げ続けるわけには行きません。

それにしても、IOCというのは、ひどい組織のようです。金の亡者に成り下がって久しいのでしょうが、今までそれが露見しなかっただけなのでしょう。自分たちが貴族のような生活を維持するために、オリンピックを利用してきた、とすら思えます。

そう思うと新型コロナウイルスによって、我々が得たものもゼロではなかった、ということです。オリンピックという幻想に、取り憑かれていただけかもしれません。ようやく目が覚めただけなのです。それは大変、結構なことです。

新しい目

■20210502(日曜日:晴れ)

3階の窓から見た柿の木の様子です。朝日を受けて青葉が一杯に成長しています。

■今朝は走らずに休みました。5月に入り、また月100 km 走に向かって積み重ねを始めなければならないのですが、ギリギリ4月30日に13 km を走って少し無理をしましたので、ここは休憩しようと決めました。

昨日は午後から雨が降り始め、夜は雷鳴が轟き風雨も強まりました。静岡中部では竜巻も発生したようです。それが今朝は一転して、抜けるような青空が広がっています。風は強く木々が激しく揺れていますが、 木々の葉も雨に洗われて輝きを増しています。

今日は休日当番医ですので、8時から17時までは籠の鳥です。順番ですから致し方ありません。連休のど真ん中に当たることもありますので、それを考えればラッキーだと思うしかありません。

■今朝の東京新聞社説には、「緩・微・続」の新しい旅、と第して書かれています。

日本を訪れる観光客が3,000万人を突破したのは2018年のことで、日本政府は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年には4,000万人を目指すと、強気のそろばんを弾いていました。

ところが新型コロナウイルスの影響で、訪日観光客は前年同月比で99.9%減の月が続いています。期待していた外国からの観光客は、ほぼ蒸発しました。

世界も状況は同じで、国連世界観光機関によれば、世界での海外旅行客数は、前年から約10億人も減少したそうです。2009年の世界規模の経済危機でも減少しましたが、その時の減少率が4%であったことを考えると、今回の74%減がいかに大きな数字か分かります。

そんな中で、世界で様々な模索が始まっています。イタリアでは「スローツーリズム」と呼ばれ、国内の聖地を回る短い距離の巡礼路歩きが人気だそうです。

また「マイクロツーリズム」を提唱しているのが、あの星野リゾートの星野佳路代表です。ホテルのスタッフが、近所を歩いて食材、飲食店、自然などを掘り起こし、滞在客にその魅力を伝える努力をしています。

全国各地で、そして世界中で新しい旅の模索が始まっているようです。

フランスの作家プルーストは、こんな言葉を残しています。「 発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目で見ることなのだ」。

小さな魅力を見つけて大切にし、ゆっくり楽しむ。新しい旅のスタイルは、時間に追われてきた我々の生き方も見直すよう、求めている気がします、と最後に社説は結ばれています。

■日常を離れることによって、日常を見つめなおす旅の魅力が失われることはありません。新しい目を持って旅に出かけることが、これからの旅に求められているのです。 

100年に一度

■20210501(土曜日:晴れ)

駐車場の脇に先月植えたキンカンの木です。来年には実を付けるはずです。楽しみです。

■今日から5月・さつきです。一年中を通して最も気候の良い頃です。今朝も爽やかに晴れ渡っています。 屋上から北の方角を見てみると、愛鷹山を覆う緑が本当に色鮮やかです。 暑くもなく寒くもなく、過ごしやすい毎日です。

4月29日からは、ゴールデンウィークが始まっており、金曜日だった昨日を休暇とすれば、5月5日までずっと連休という方もいるかもしれません。大手の会社に勤めておられる方は、そんな特権もあるかもしれませんが、しがない独立事業主である私はカレンダー通りに働くしかありません。

全労働者の4割が派遣労働者とのことですが、コロナ禍の影響もあり、職を失う人がかなりの数にのぼっています。そうした方には、ゴールデンウィークなどはかえって生活を苦しくしてしまう、悪魔の週間にしか思えないかもしれません。

テレビを見ていると、日本中の人たちが連休を謳歌してるようにしか見えないのですが、その陰で苦しんでいる人々の様子は、知られることはありません。NHK をはじめ大手マスコミが、多くの国民から遊離してしまっている実態が、こうした際に露呈してしまいます。しかし、これは日本だけの現象ではないのです。

■さて、先月開催された上海モーターショーでは、電気自動車EVが話題を独占したようです。アメリカのテスラ社が開発しているEVを中心に、様々な会社が新しい車種を発表しました。

電気自動車については、その将来性について賛否両論が沸き起こっています。ガソリン自動車で世界を制覇した日本が、EVについて慎重であるのは当然なことです。水素をエネルギー源とする燃料電池車など、電気自動車以外の内燃機関を用いた、新しい自動車の開発に取り組んでいます。

オーストラリアにおいて、あまり使われていなかった品質の悪い石炭を用いて水素を作り出し、同時に発生する二酸化炭素は地中に埋め込んでしまうという企画が進められています。そうして得られた水素を巨大なタンカーを用いて、日本に輸入しようというのです。

得意の内燃機関を用いた自動車を、なんとしてでも生き残らせようという日本の思惑は、十分理解できます。水素は燃焼させても発生するのは水だけですから、これ以上クリーンな燃料はありません。理屈から言えば理想的なエネルギー源なのです。

ただし、他国で膨大な量の二酸化炭素を発生させ、それを地中深く処分してしまうというやり方が、果たして適切なのかどうかという問題もあります。

さらに、水素は今のところ、取り扱いがとても難しいようです。危険だからです。ガソリンスタンドのように利用しようとすると、ガソリンとは桁違いの費用が保存タンクなどのためにかかるようです。 その点をとらえて、水素をガソリンに代わる燃料とするのは現実的ではない、と指摘する専門家もいます。

電気自動車がガソリン自動車に代わって普及すれば、組み立てに必要な部品点数の少なさなども影響して、日本の自動車産業が様変わりしなければならなくなることは容易に想像ができます。豊田会長が警鐘を鳴らしているのは、その点を危惧しているからです。

100年に1度と言われる今の転換期が、果たしてどのような結末を迎えるのか。それを決めるのは消費者である私たちなのです。そして、その時は刻一刻と近づいているようです。 

老年

■20210429(木曜日:雨)

3年前に家族4人で出かけた釜山港です。海産物が所狭しと売られていました。

■今朝は予報通り雨の朝です。昨日は仕事を終えてから、Sunと二人で歩いて5分ほどのところにある日帰り温泉に行って、ゆっくりと湯船に浸かりました。一杯飲みながら食事も済ませて、雨の降る前に帰宅しました。

歩いて行けるというのは本当にありがたいことです。愛鷹山を走る東名高速道路の上にあった保養施設・ニューウェルサンピア沼津へ、日帰り温泉を利用するために、以前はよく出かけたのですが、この4月に閉鎖され、今では歩いて行ける昨日の施設ばかりです。

ニューウェルサンピア沼津へ通っていた5年間ほどの間に、我が家にはいろいろなことが起こりました。進学のために、すでに家を離れていた3人の子ども達が、 それぞれに新しい進路を歩み始めたのも、この期間でした。

Nonは地元の病院に勤めはじめ、地域医療に取り組み始めましたし、Takuは念願の司法試験に合格し、法律事務所での仕事をはじめました。そしてAyaはオーストラリアに旅立ち、夢の実現に向かって挑戦する日々を開始したのです。そして何より、3人とも新しい家庭を持ったのです。

本当にあっという間の出来事でした。夫婦二人で食事を取りながら、この食卓で5人の家族が食事を共にしていた時期があったことなど、今では想像することも難しくなったと毎回思うようになりました。

末っ子のAyaが進学のために家を出たのが16年前ですから、その時から我が家は二人きりの生活に戻っていたわけです。今のこの家に5人で住み始めてから、 そしてAyaが最後に家を離れるまで、子どもたちと一緒に15年間暮らしたことになります。

終の棲家であるこの家において、子どもたちと一緒に暮らした時間よりも、夫婦二人で暮らしている時間の方が長くなってしまいました。 結婚当初は当然二人きりの生活でしたから、結局は元に戻ったということです。

なんだか慌ただしく毎日、毎日を、ただ懸命に送っていただけの日々でしたけれども、 こうして見ると、ようやく振り返る余裕ができたのかもしれません。 作家の倉田百三さんが、こんな言葉を残しています。

この世は無常迅速というてある。

その無常の感じは若くてもわかるが、

迅速の感じは老年にならぬとわからぬらしい。

─ 倉田 百三 ─
(『出家とその弟子』)

つまりは自分自身も老年の域に達したということでしょうか。

■さて午後から雨の中を、眼鏡店に注文してあった遠近両用のメガネを受け取りに行きました。前回作成したレンズは加入度数が強すぎて、読み取れる範囲が狭すぎて、使い物になりませんでした。遠近両用のメガネは初めての使用でしたので、作成の要領がよくわかりませんでした。

今回作った度数では、今のところ不自由なく遠近を見ることができ、満足しています。やはり近くが見えないと本当に困ります。軽い近眼状態にある今の自分の目では、手元を見なければ日常生活に不便はないのですが、近見の必要がない生活は、やはり存在しません。

ということで、今は作りたての眼鏡にて、この入力をしています。50センチ離れた画面に向かって打ち込んでいますが、慣れれば自分の目よりも鮮明に文字を見ながら入力が可能です。

手元のスマホも充分に読めるので、苛立ちもありません。あとは仕事の際に、この眼鏡で充分な明視空間を確保できるかが最後の関門です。

風雨の中なのでショッピングセンターも空いてるかと思いきや、なんと家族連れで大混雑。どこへも行けずに近場で時間を過ごそうとする家族が多かったのです。

人によっては大型連休に突入した人もいるのでしょうが、私はカレンダー通りの仕事です。しかも5月2日は休日当番日に当たってしまい、それまでは身動きが取れません。致し方ありません。そんな年もあるということです。

御聖断

■20210423(金曜日:晴れ)

3年前に家族4人で出かけた釜山港です。海産物が所狭しと売られていました。

■昨日は第1回目の新型コロナウイルスワクチンを受けました。仕事を終えて大急ぎでロータリークラブの例会場に向かい、例会にはギリギリセーフで間に合いました。5月30日に行われる創立30周年記念式典の準備委員会があったのですが、総務委員会に属する私は、例会は早退してキラメッセで行われる予防接種会場に向かいました。

受付時間よりも10分ほど早く会場に到着したのですが、すでに長蛇の列でした。ちょうど知り合いの先生と 同じタイミングで会場に到着しましたので、待っている間、いろいろ話を聞くことができました。

先日ネットで見た予行演習会場そのままに、設定が終えられているようで、順番どおり手続きが粛々と行われました。結局接種が終わったのは2時5分でしたので、そこから15分間経過観察をするために椅子に座って時間の経過を待ちました。

接種をしてくれた看護師さんがとても上手で、少しの痛みも感じることはありませんでした。ただし当然のことながら筋肉内にワクチンを注射しますので、その後の筋肉痛は必発です。

Sunの友人で既に接種を受けた方の話では、夜中に筋肉痛で目が覚め、鎮痛剤を服用したそうです。予防接種から18時間ほど経過した現在、接種した部位はちょっと無理して筋トレをしたかな、という程度の張りが感じられる程度です。

夜中に痛みで目が覚めやしないか、強い副反応が起きはしないか、といささか心配だったのですが杞憂でした。今のところ発熱も起きていません。

報告では初回よりも2回目の方が強い反応が起きるようですので、次回の接種後は昨日以上に気を揉むことになりそうです。

■今朝の朝刊では東京、京都、大阪、兵庫など4都道府県に非常事態宣言を本日発令する、と菅総理は決定されたようです。期間は4月25日から5月11日が予定されています。ゴールデンウィークでの人出の抑制が主な目的のようです。

このような状態で果たして東京オリンピックが開催できるのかどうか。感染がどうなっても良いのならば開催することはもちろん可能でしょうが、人命に関わることですから、賢明な判断を望むしかなさそうです。

究極のところ、ひょっとすると、どなたかのご聖断を仰がない限り、重大な方向転換ができないのは日本の宿命かもしれません。そして犠牲になるのは、いつも一般庶民です。 

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