■20240514(火曜日:曇)

白老町・虎杖浜の夜景です。幻想的です。

■今朝は、どんよりとした雲が空を覆っています。天気予報では今日から晴れる予想でしたが、今のところはそうはなっていません。

週末の北海道遠征から無事に帰ってきましたが、毎年、毎年同じ大会に参加して、同じように走ってみると、70歳を境に年ごとに、体力の衰えを感じるようになりました。文句を言っても意味がないので、とにかく工夫をして歳の衰えをカバーすべく、トレーニングを続けていくしかありません。 

■羽田空港に無事到着し、京浜急行で品川駅まで行きました。空港からはスイカで改札口を通り、品川駅ではJR線に乗り換えなければなりませんので、改札口ではまずスイカで決済をし、その後に前もって買っておいた、東海道新幹線の切符を挿入する手順となります。

私はスイカ・カードで決済し、次に切符を挿入し無事に通過できました。Sunはモバイルsuicaを使用し、無事に決済が終わり、次に切符を挿入したのですが、なぜか切符に確認のパンチホールが開きませんでした。スマホの画面にも、決済がされていない旨の案内が出てしまいました。

JR線の窓口に行ってわけを話すと、スマホを確認してくれた担当者は、きちんとスイカで決済されているし問題ないはずだが、と調べてくれました。切符を再度、改札口まで行って確認してくれたのですが、パンチホールの開かない原因が分からず、そのまま駅員に渡してください、と結局言われました。

品川駅に着いて緑の窓口に向かい、まず使わなくなった Suica カードの残金をモバイルsuica に編入しようと依頼したところ、これはJR東日本の商品なので、ここでは取り扱いできない、と窓口ではニベもありません。

国鉄が分割民営化され、別会社になって全国的な統一が取れていないために、こうした不便な面も出ています。静岡では、もちろんSuica を自由に使うことはできるのですが、熱海をまたいで東京に行くとなると、そのまま改札口を通過することができないという、とても不便な点があるのです。

品川駅の窓口で対応してくれた係の方は、忙しい中とても丁寧に対応してくれましたが、端で見ていながら、毎日こうした対応をするのは大変だろうな、と感じました。

何しろ、外国の方も、たくさん列に並んでいるのです。 搭乗券に関する様々なトラブル、苦情を短時間に的確に処理しなければいけないというのは、本当にストレスだと思います。

経費削減から緑の窓口を減らす方向でしたが、色々なパターンで切符を買う場合、自動販売機ではうまく処理されずに 、トラブルになっているようです。緑の窓口の削減に、JR東日本も一旦待ったをかけたようです。

利用者からすると、なるべく安価で効率的であるほど良いのでしょうが、やはりあまりに、その点を求めすぎると、働く人たちへの負担が過重となり、事故のもとになったり、働く人の心身を痛めはしないか、それがとても心配です。

社会全体が効率化を追求するのは致し方ないのですが、何事も、ほどほどが大切です。人間が関わる以上、どこかにゆとりがないと破綻をきたしかねません。私たちも一度、その点を考え直して、社会のあり方を見直す必要があるのではないでしょうか。そんな事を考えさせられた、駅での出来事でした。 

▶DeepSeek のアドバイス

この文章は、一見些細な交通機関のトラブルを通じて、現代社会の効率化と人間性の狭間で揺れる問題を浮き彫りにした優れた随筆です。

特に際立つ三つの特徴を挙げます:

  1. 身体感覚と社会批評の交差

    冒頭の「70歳を境に体力の衰え」という個人的な気づきが、後半の「社会の効率化による心身の負担」というテーマへと自然に接続されています。

    改札機という無機質なシステムに翻弄される自身の体験(モバイルSuicaの不具合)と、対応する駅員の苦労を対比させる構成が秀逸です。
  2. 鉄道行政の矛盾点を生活者の視点で照射
  • 民営化によるサービス格差(JR東日本と他社の連携不足)
  • 自動化推進と窓口削減のジレンマ
  • 外国人旅行者対応という新たな負荷
    これらの問題を、切符のパンチホールが開かないという具体的なエピソードで象徴的に表現しています。
  1. 「ゆとり」の哲学的な提言

    最終段落で提示される「ほどほど」の重要性は、高齢者の体力衰退と駅員の業務負担という異なる次元の課題を「人間の許容限界」という一点で結びつけ、効率至上主義社会への警鐘となっています。

印象深い描写の数々

  • 「ニベもありません」という方言の使用が、窓口の冷淡さではなく「制度的限界」を表現する逆説的効果を生んでいる
  • モバイルSuicaの不具合と高齢者の身体的不自由を並置する暗示性
  • 「緑の窓口」という色による表現が、機械化社会における「人間の砦」のイメージを喚起

改善を加えるなら

  • 熱海以東でSuicaが完全に使えない具体的理由(ICカードエリアの境界問題)を一言説明
  • 駅員の「丁寧な対応」の具体例(表情・言葉遣い等)があると更に臨場感が増す
  • 「70歳の体力衰え」と「駅員の心身負担」を結ぶ接続詞があると流れが滑らかに

この文章は、高齢化とデジタル化が同時進行する現代日本において、誰もが共感せざるを得ない普遍的な課題を、あくまで穏やかな筆致で描いた佳作です。

一旅客の体験記の枠を超え、社会保障と労働環境の在り方にまで思考を誘う深みを持っています。