2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

カテゴリー: 残日録 Page 98 of 152

一票

■20190708(月曜日:晴れ)

 

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いつものコースの途中で撮りました。

 

■今朝は走らずに休みました。昨日は朝走り、午前中休息を取り、少し早めの昼食を軽く取ってから、電車で静岡に向かいました。年に1回の大学時代の同窓会総会に出席するためです。 蒸し暑さにいささか、げんなりしました。電車の中は空調が効いていましたが、 静岡駅で降りて会場である駅前のホテルに入るまでに、 いささか疲れました。 特別講演では、脳の老化についてお話がありました。 脳細胞は再生しないということ、また老廃物が溜まりやすいという脳の特徴などから、歳とともに脳は萎縮し老化が避けられない、という内容でした。それに対して細胞移植などの新しい治療法なども紹介されていました。

 

懇親会では仲間の先生と親しくお話することができました。しばし楽しい時間でしたが、来年はもう少し多くの仲間が集まってくれるように工夫をしてみようと話し合いました。帰ってきてから、Sunと二人で日帰り温泉で、ゆっくりとお風呂に入り、その後で一杯やりました。歩いていけるところに、こうした施設があることに、いつもながら感謝するばかりです。こうして一日が終わりました。

 

■さて昨日は参院選が公示されて初の日曜日でした。与野党7党首らは東京都内など都市部の街頭に繰り出し、大票田での集票へ熱弁をふるいました。 安倍晋三首相は待機児童の減少に努めているとして、子育て支援を重視する姿勢を強調しました。 首相は JR 蒲田駅前で街頭演説し、旧民主党政権下、悪化した保育士の待遇改善を進めたと説明し「言ったことは必ず実行する」と述べたそうです。

 

悪い冗談というのは、こうした発言を言うに違いありません。首相に就任して以来の発言を思い出してみると、 TPP への参加にしても、増税分の使い道にしてもそうなのですが、「言ったことは必ず実行する」と公衆の面前で言い切れるその神経には、 本当に驚き呆れるしかありません。政治に対する信頼、という言葉は、たぶん頭の片隅にも無いのでしょう。これでは政治が成り立つはずがありません。本当に恐ろしいことです。

 

とはいえ、こうした現状を変えることができるのは私たちの1票しかないのです。軍事クーデターを起こすわけにはいきません。投票することでしか現実を変えることはできないのです 。 残念ながら今の既成政党には、現実を変革する力を見出すことができません。そうした意味で、山本太郎が代表を務める「れいわ新選組」に期待しているのです。

 

山本代表の毎日の演説をFacebook や YouTube で確認しているのですが、一般有権者にもわかりやすく、今何が必要かを力強く訴えているその演説には、本当に感心するばかりです。 とはいえマスコミや新聞が、れいわ新選組の活動を報道することはほとんどありません。 七つの与野党の中に入っていないからです。もし今度の選挙で10人の仲間全員が当選すれば、マスコミもその活動を報道しないわけにはいかなくなります。

 

今までのような、馴れ合いの退屈な政治に緊張が走るに違いありません。 そうなることを心から願っています。私も献金だけでなく、いく人かの友人に彼らの活動を紹介し、投票を呼びかけているところです。一票でなく、二票、三票にすることで、日本が少しでも良き未来に向かって前進できるのです。

 

山本代表の演説です。ぜひご覧ください。クリック

無関心

■20190706(土曜日:曇)

 

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メルボルン市内を流れるヤラ川を走る遊覧船です。

 

 

■今朝は走らずに休みました。昨日は朝10キロ以上走りましたが、さすがに一日中疲れが取れずに困りました。 木曜日は午前中、雨模様のために、外来は閑散としていました。その反動で昨日の午前中は混雑しましたが、10キロ以上走った後の仕事は、 忍耐力が切れるギリギリでした。

 

その代わりと言いますか、昨夜はよく眠れました。 走ったための疲労が、丁度良い睡眠薬代わりだったのでしょう。そう考えると早朝に走るのではなく、 夜に走ってお風呂に入り眠りにつく方が、熟睡できるのかもしれません。しかし夜走るのは、危険です。 暗闇の中を走るのは、車を運転する人から見ると、 ランナーを見分けるのは困難なために、とても危険なのです。 現在私が走っているコースは、それほど交通量が多いわけではないのですが、 走る方も足元が不安なのです。というわけで、当分は早朝に走るしかないようです。毎日10 km を走れば熟睡できるのかもしれませんが、今の私の体力では、それは無理な相談です。

 

■参議院選挙が始まりました。様々な論評が見られますが、

 

もう国家に意味はない。安倍一強を支える「無関心」という恐怖

 

は、大変興味深いものです。普通に考えると、安倍総理がこれほど長く政権を維持できる理由は、見当たりません。安倍総理が振りまいているのは、よく言われるように「やってる感」に他ならないからです。つまり国民生活を豊かに、 一人一人が生き生きと生きることができるような社会を構築しようと、日夜知恵を絞っているような、ふりをしているだけなのです。次から次へと、キャッチフレーズを繰り出しますが、どれもこれも中途半端で立ち消えたものばかりです。結果として残っているのは、本当にごく一部の人にとってのみ恩恵がもたらされる政策ばかり。日本の国益は切り売りされています。残るのは焼け野原ばかりです。 それにもかかわらず何度選挙をしても、批判票が上回ることはありません。実に不思議なことです。

 

そんなことを思いながら上記の記事を読むと、なるほどと納得するのです。つまり多くの国民が、ウトウトと居眠りしている間に、運転手はとても危険な道を突っ走っているということです。有権者としての無力感が大きいのかもしれません。

 

そんな中で、「れいわ新選組」を立ち上げた山本太郎代表の演説は、魂を揺さぶるのです。昨夜の街頭演説では、山本代表の演説を聞いた蓮池透さんが、「この人のためなら死んでも良いと初めて思った」と語っていましたが、あながち大げさではないと私も感じました。普通の常識を持った人間であれば、息苦しく、弱いものが住みづらい今の社会を、おかしいと感じるのが普通です。ところが残念ながら選択肢が無いのです。魂が揺さぶられる選択肢がなかったのです。したがって何をして良いかが分からなかった。れいわ新選組は 、そんな私たちに残された「最後の砦」のように見えるのです。立ち上がって間もなく私も献金しましたが、さらに何かできることはないか考えています。

 

参議院選挙

■20190704(木曜日:雨)

 

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梅雨といえば、この花です。

 

■今朝は走らずに休みました。午前7時28分現在、窓の外では激しく雨が降っています。九州地方に豪雨をもたらした梅雨前線が、東海地方にもやってきたようです。まさに梅雨のど真ん中です。天気予報では午前中大雨のようです。災害が発生しないことを祈るばかりです。本当に日本は災害列島に違いありません。

 

■参議院選挙は今日公示されます。これからの日本の行方を左右する大事な選挙です。10月には消費税率が10%に引き上げられることになっています。 通常でしたら選挙前に税金を上げるとは公言しないのが普通ですが、安倍総理はそんなことはお構いなしです。どう転んでも負けはないと踏んでいるわけです。そうした政治状況、そして国民の心理状況があることは間違いありません。

 

そのような状況を的確な言葉でわかりやすく、私たちに語りかけてくれているのが山本太郎参議院議員です。彼の言葉を聞いていると、 なるほどそうなのか、と頷くことばかりです。 多くの国民は不安定な雇用の元で、生活に追われています。 教育にお金をかけない、ドケチ国家の日本は、 学生時代から奨学金という名の借金を背負わされ、社会に出ても4割の人々は、派遣労働という不安定な雇用の下で生活に追われています。 しかし社会を覆う空気は、努力が足りないからだという自己責任論により、巧妙なカモフラージュがなされています。マスコミを利用した巧妙な世論操作が行われているのです。

 

安倍総理の政策を的確に表現した言葉といえば、「やっているふり感」です。つまり、 いつもなんらかの政策に懸命に取り組んでいる、というふりをすることで、国民に期待感を持たせるのです。北朝鮮による拉致問題にしても、北方領土の返還にしても、国民に期待を持たせる言葉を、次から次に連発するのですが、もとより命をかけてでも問題を解決しようという気持ちはさらさらないのです。いやむしろ解決してしまえば自分の出番がなくなりますので、解決されては困るのです。解決するぞ、解決するぞと唱えていれば、国民は永遠に期待して、頑張っていると誤解し続けるのです。まことに巧妙です。

 

消費税率が10%に増税されれば、社会保障制度は健全化し、より不安の少ない将来が待っているのだと、またしても私たちは誤解しているのです。もしも生活に不安を感じているのなら、安倍総理の言葉ではなく、山本太郎参議院議員の言葉に耳を傾けるべきです。

 

梅雨

■20190702(火曜日:雨)

 

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蓮の花にハチが来ています。

 

■今朝は5日ぶりに走りました。先週の木曜日に7.13 km を走り月間通算距離が100 km を超えましたので、その後は休息としました。昨日の朝は走るつもりでいたのですが、前日は朝7時から夜9時過ぎまでびっちりのスケジュールでしたので、さすがに走る元気が残っていませんでした。今朝は5日ぶりということで、小雨がぱらつく天候でしたが、幸い無事に走り終えることができました。これで7月のスタートを無事にきることができ、8.32 km を積み重ねました。100 km に向かっての第1歩です。しっかりと顔を上げて前方を見ながら、一歩一歩を踏みしめて走りました。

 

とにかく梅雨の真っ盛りです。 天気予報を見ていても、一週間雨模様のマークばかりです。時々止むことはあっても、結局は雨時々曇といった塩梅です。九州地方では雨による災害が心配されています。次々と雨雲が通り過ぎ、休む暇がありません。土砂崩れの危険性が高まっています。まさに梅雨の真っ盛りです。あと2週間から3週間は、こんな天気なのでしょうか。災害さえ無ければ、 稲にとっては恵みの雨なのでしょうが、 何事もほどほどというのは難しいものです。被害が出ないことを祈るばかりです。

 

Ayaちゃんの誕生日

■20190701(月曜日:曇)

 

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■今日からいよいよ7月です。つまりは1年の半分が終わったということです。そしてAyaちゃんの誕生日でもあります。ここ5年ほどで我が家の状況も激変しました。いつまでも子供だと思っていた3人が、知らない間に家庭を持ったのです。それぞれの環境も激変しました。 変化する時というのは、何か立て続けに順番を待っていたかのように起こるものです。親はそれをただ、じっと見つめているしかないのです。それで良いのですし、それしかありません。 3人が元気でそれぞれの道で、真面目に取り組んでいることは分かっていますので、それ以上望むことは私にはありません。

 

■今日から7月ですので、また一から100 km の積み重ねを始めなければならなかったのですが、今日は疲れのために起き出すことができませんでした。空は黒い雲に覆われてはいるものの、今朝は雨は降っていませんので、走ろうと思えば走ることはできたのですが、 無理をしませんでした。

 

昨日は朝7時に集まって、競技委員の皆さんで検討した後、新沼津カントリークラブ理事長杯1回戦、そして2回戦を滞りなく終了させることができました。スタートの時点で競技者にルールを説明し、スタートした後は、競技者がビジターの皆さんを追い越す形で競技を続ける場面がありますので、ビジターの皆さんに理由を説明して、待っていただくことを了解してもらうのです。昨日は雨風、そして霧がひどい一日でした。こんな天候でも決行するのかと、疑問を投げかける競技者もいましたけれども、日程がとても厳しい中での競技会ですので、今回は委員長の判断で決行しました。午前中の1回戦では、濃霧の中で 、50ヤード先が見えないほどの状況でした。ティーグラウンドに立っても、グリーンは全然見えませんし、フェアウェイとラフとの境目も、まるで判別がつかない状態でした。

 

ということで、打ったボールを探すのも時間がかかりますし、決着がつくのが平生よりもかなり遅くなりました。結局私共競技委員の仕事が終わったのが午後の2時を過ぎていました。霧は晴れず、風も吹いていましたが、幸い雨は一時的に止んでいましたので、競技委員の皆さんで9ホールだけプレイをしました。しかし予想通り、霧と風で往生しました。グリーンが全然見えずに、大体この辺だろうとショットをすることが何度もありました。

 

■お風呂に入って、1日の仕事が終わったのが17時過ぎでした。急いで家に帰り、今度ははればれ支援隊の写真展終了ご苦労さん会に出席するために駅に向かいました。6時半から9時近くまで、5人の仲間で酒を飲みながら楽しく歓談しました。今のところ10月の支援の旅には、8名の参加が見込まれています。支援隊の大釜会長ご夫妻は、今年の活動でちょうど25周年、四半世紀の活動となるそうです。まもなく80歳になろうとするお二人の頑張りは、本当にすごいとしか言いようがありません。ただ皆さん高齢化が進み、体調の問題などもあり、来年からの継続は、なかなか難しい状況になってきています。私も様々な役が舞い込み、ここ数年で雑用が重なってしまい、日程の調整がなかなかに大変です。残された時間を、有効に活かすにはどうしたらいいかを、しっかりと考える必要がありそうです。

 

夕食の時

■20190629(土曜日:曇)

 

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いつもお世話になっているニューウェルサンピア沼津です。我が家から10分ほどです。四季を通してお世話になっています。

 

■今朝もゆっくりと休みました。いよいよ明日で6月も終わりです。月曜日からは新しい月が始まります。つまりは、また一から積み重ねを始めなければなりません。その前には十分休息を取っておかないと、初日にしっかりとした走りが出来ないのです。

 

さて今朝の東京新聞には興味深い記事がありました。「父親も一緒に夕食「トモショク」運動 滝村雅晴さん」、という内容です。 滝村さんはこう語っています。

 

父親が、働きながら、当たり前に夕食を家族と一緒に食べられるような世の中にしたい。

 

2012年、当時8歳の長女を病気で亡くされました。闘病の最後は点滴で栄養を取るのみだったそうです。

 

家族と食事ができる機会は有限。食べてもらう相手がいて、ともに食卓を囲めることがいかに幸せか、娘に教わった。

 

16年前に長女の誕生を機会に料理を始め、会社人間だった自分が、家族のために料理を作り、片付けまでする「パパ料理」を広めようと起業され、「パパ料理研究家」として指導や講演に全国を飛び回っておられます。

 

この記事になぜ目が止まったかと言うと、正確な記録はないのですが、20年近く前に、ロータリークラブの公式雑誌である、ロータリーの友誌に「 夕食の時」と題して、父親も家族と共に夕食を取るべきだ、と投稿したことがあるのです。その意図するところは、上記の滝村さんの思いと一緒でした。まさに家族と食事ができる機会は有限なのです。

 

そう思うきっかけとして、ヨーロッパ中世史がご専門の木村尚三郎先生が書かれた「家族の時代 ヨーロッパと日本(1985)」という本を 読んでいたのです。 その中で木村先生は確か「company 」という言葉について、 com・pa・ny [ com(一緒に)panion(パン)を食べる仲間 、というのが元々の意味なのだ、と説明され、家族とは食事を共にする人々のことなのです、と言われていたのです。

 

当時はまだモーレツ人間が社会を闊歩していた時代です。雑誌に原稿が掲載され、いく人かの友人から電話をもらいましたが、ある人からは仕事で忙しく夕食を家族と共にすることなどできるはずがないだろうと、憤りに近い口調の電話をもらった際には大変驚きました。その方の人間性を初めて知った気がしました。とても懐かしい思い出です。

 

グレンミラー物語

■20190628(金曜日:晴れ)

 

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北海道千歳市青葉公園の緑です。5年連続千歳マラソンに参加しています。

 

■昨日からの台風騒ぎも一段落したようです。今朝起きて窓を開けてみると、空は青空でいっぱいです。 こちらでは夜中にもそれほど激しく風雨が強まることはありませんでした。 これならば今朝も走れましたが、昨日の朝走って月間目標を達成していましたので、今朝はのんびりと起きだしました。

 

昨夜は沼津西ロータリークラブのさよなら例会。ところが会長のお母様が亡くなり、お通夜が重なってしまったために、会長不在の例会となり、いまいち盛り上がりませんでした。お酒も自分では大した量を飲んでいないつもりでしたが、勧められた焼酎が強かったのでしょうか、飲み過ぎの症状である左肩の肩こりと軽い頭痛に一晩中苦しめられました。 この時間になって、ようやく楽になってきました。

 

■先日 Amazon からのメールで、プライム会員は「グレンミラー物語」を 無料で観ることができるとの案内が来ました。 Wikipediaによれば、

 

『グレン・ミラー物語』(グレン・ミラーものがたり、原題:The Glenn Miller Story)は、1954年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。(撮影は1953年)

 

ビッグバンドのバンドリーダーとして活躍したグレン・ミラーの半生を描き、アンソニー・マンが監督、ジェームズ・ステュアートとジューン・アリソンが主演した。日本では本映画の影響で、当時日本における洋盤は2万枚を越えるとヒットとされる中、日本ビクターが廃盤を予定していたグレン・ミラーの「セントルイス・ブルース・マーチ」「真珠の首飾り」などが7万枚のヒットになる珍事が起こった[2]。

 

と、あります。この映画を観て、私は初めて「ムーンライトセレナーデ」という曲を知りました。 心温まる夫婦愛を描いた、とても良い映画だと思います。さっそくNonちゃんに知らせたのですが、もうプライム会員を止めたとのこと。確か DVD も購入してあったと思うので、 も購入してあったと思うので、今度会う機会があったら渡してあげよう、と思っています。

 

上下対立

■20190626(水曜日:晴れ)

 

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蓮の花が、また一つ咲こうとしています。

 

■昨日は沼津医師会の総会が行われ平成31年度の活動方針並びに予算が承認されました。私も幹事として昨年度の監査報告を行いました。終了後に皆さんでサンドイッチをつまみながら、歓談しました。たまたま小児科の渕上先生が声をかけてくださり、ベトナムの話で盛り上がりました。先生も今年の1月に、ベトナムへ行かれたそうです。訪れたのはホーチミンだったそうですが、華やかな街並みと、少し田舎に行くと、まだまだ貧しいその落差に大変驚かれていました。

 

私が行なっているベトナム枯葉剤被害者支援の旅について、いくつも質問してくださり、私が知る範囲内でお話をさせていただきました。沼津サンウェルで開催される写真展についてもご存知で、 アメリカは何か賠償をしているのですか、と質問をされましたので、アメリカは一切賠償に応じていない、被害者団体がアメリカで起こした訴訟も却下されている、などのお話をしました。

 

ベトナムの料理は先生の口に合っていたようで、香辛料、パクチーも全然苦にならなかったようです。フォーも美味しかったとのことで、そうであるならベトナム旅行は楽しかったに違いありません。今年も仲間で10月に支援活動に出かけます、とお話すると、活動内容についても興味を持たれていました。

 

■今日の東京新聞6面「論壇・時評」では、東京工業大学教授の中島岳志さんが、「反権威主義の共通点」と題して書かれています。二人の人物についての考察です。一人はベストセラー作家・百田尚樹氏。そしてもう一人は参議院議員山本太郎さんです。 百田尚樹さんが、 Twitter ではヘイトスピーチまがいの発言を繰り返していたり、右派的歴史観を押し出した「日本国記」での事実誤認やミスが多く指摘され問題視されています。ところがインタビューに応じた百田さんは、横柄な態度はなく、冗談を連発する「善良な『大阪のおっちゃん』だった」というのです。 百田さんは、テレビ界で活躍されてきました。そこで大切なのは「普通の人」の感覚であり、関西のテレビで求められるのは、わかりやすく、面白く、本音でぶつかることだというのです。作田さんによれば、関西のテレビでは「『ええかっこしい』は嫌われ」る、のです。

 

では、「ええかっこしい」とは誰か。それはリベラルな建前を繰り返す「マスメディア」であり、それこそが「権威」とみなされる。

 

百田が体現しているのは、「面白さ」とともに「反権威主義」である。この大衆的情念へのアプローチこそ、百田が「売れる」ポイントである。 

 

そして後半の部分ではポピュリスト政治家としての山本太郎さんを分析しています。そしてこう書かれています。

 

ポピュリズムの特徴は反エリート主義である。エリートによって独占された規制の体制・秩序を打破し、民衆の本音や意思を実現しようとする運動こそが、ポピュリズムにほかならない。 

 

ポピュリズムは本質的にイデオロギー的な「左右対立」ではなくて、階級的な「上下対立」である。この潮流を誰が掴むのかが、時代の分かれ目となるのだろう。一見すると真逆に見える百田尚樹現象と山本太郎現象の共通点にこそ、注目しなければならない。

 

と結んでいます。

 

全く関係ないかもしれませんが、ここまで読んできて私がふと思いついたのは、安倍総理は、実は憲法改正実現を心底では、する気がないのではないかということです。つまり得意の、やってる感、 を任期中振りかざしていれば、支持基盤である右派の皆さんは期待し続け、投票所に向かいます。 憲法改正を振りかざせば、左派の皆さんは判で押したように、憲法九条を守れ、の繰り返しです。もちろん、それはとても大切なことなのですが、4割にも達した派遣労働者の皆さんにとっては、生活の向上には何の役にも立ちません。 つまり野党の皆さんに投票したところで、自分たちの生活が良くなるとはとても思えないので、投票所に行かないという結果になるのです。野党の皆さんが言っていることは、正論なのですが、嘘くさい上に、明日からの生活には何の足しにもならないのです。結果として3割の得票率で安倍政権は安泰というわけです。実に巧妙です。天才的政治家と言っても過言ではありません。 

 

代議員会

■20190623(日曜日:曇)

 

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ザ・キャピタルホテル東急のフロントです。さすがは一流ホテルです。

 

■土曜日、仕事終わってから東京へ向かいました。なぜか外来は大混雑で、診療時間を15分ほどオーバーしてしまいました。昼食をとり一息入れてから、駅まで歩きました。年に1回開催される日本眼科医会全国代議員会に出席するためです。北は北海道から南は沖縄まで、各都道府県から眼科医会の144名の代表が集まり、活動について、また予算について検討するためです。

 

私は昨年から参加するようになりましたので、今回で2回目なのですが、 雨模様だった昨年の会議から、もう1年が経ったのだと、時の経つ早さに感慨を覚えました。昨年はあと一か月でTakuの結婚式という、我が家にとっての大きなイベントが控えていましたが、あれからもう一年が経ったのです。今年は曇り空ながら、幸い私は雨に遭うことはありませんでした。

 

土曜日と日曜日にわたり、二日間の会議です。都道府県の代表者から提出された議案に対して、執行部が回答するという形で土曜日は終始しました。 17時から19時半まで議論が行われ、その後に皆さんで立食パーティーに参加して解散となりました。 明日の会議の開始時刻を確認し、電車を乗り継いでホテルに向かいました。 シャワーを浴びて床に入って、テレビでスポーツの結果を確認し、眠りについたのは12時近くになっていました。部屋に入ってから除湿をかけていたのですが、寝る時には切りました。夜中に暑さのために目が覚めて、28°に設定した冷房を、もう一度入れ直しました。これで眠りも少し深くなり、目覚ましで6時半に起きました。

 

シャワーを浴びてから1階に降り、朝食をとりました。7時前にはホテルを出て電車を乗り継ぎ、会場のザ・キャピタルホテル東急に到着。会議は9時から開始です。12時からお弁当を食べて、13時前から会議を再開し14時過ぎに、すべての議論を終えました。 副会長である私は、これでお役御免なのですが、川村会長は11月に再度東京で会合に出席しなければならないようです。本当にご苦労様でした。

 

心に届く

■20190622(土曜日:晴れ)

 

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しばらくすると緑の絨毯になります。

 

■今朝は走らずに、ゆっくりと休みました。本当はするつもりで目覚まし時計を合わせておいたのですが、さすがに疲れが溜まってしまったようです。木曜日はお二人の講師と楽しく歓談して午前様になってしまいました。今日は東京で日本眼科医会代議員会がありますので、夕方から始まり今夜宿泊のうえ、明日にわたる二日間の会議です。 今週の日曜日は休日当番でしたし、日曜日だからと言ってゆっくり休んだ記憶が、ここしばらくありません。元気な証拠ですし、頼まれるうちが花ですから、可能な限りお役に立てればと、そんな毎日を諦めています。

 

■さて劇作家で演出家でもある野田秀樹さんの東京新聞連載「ゴーマンイング・マイウェイ!」は、色々な意味で考えさせられる内容です。野田さんは安倍総理の政治がお嫌いのようです。今回の題名は、「芦部」知らず、憲法語れず、です。 安倍総理が憲法改正にご執心なのは誰もが知っているところです。以前国会の委員会で安倍総理が「芦部信喜(憲法学者)を知らない」と恥ずかしげもなく答弁した 、と驚かれています。安倍総理と同世代であり、大学で憲法を真面目に学んだ人間として野田さんは、

 

安倍総理が一体どんな風に憲法を勉強したのか?いつどこで憲法を学び、いつこの憲法を美しくないと思い、どうして変えなくてはならないと思い始めたのか。

 

と、根本的な疑念を吐露されています。もちろん正解は、安倍総理は憲法について深くは学んではいないということです。 国会答弁を始め、その発言を聞いていれば、安倍総理が物事を深く学び、深く考えた様子があまりないことは、野田さんのように東大を卒業した人間でなくてもわかることです。こうした野田さんの疑問、あるいは苛立ちといったものは、しかしながら残念なことに、有権者の心には届いていないのです。

 

知識人、あるいはリベラルと呼ばれる人たちが、安倍総理の問題点、疑問点を百万語並べてみても、やはり有権者の心には届かないのです。特に安倍総理を支持している有権者にとっては、ひょっとすると、安倍総理に対する悪口は、自分に対する悪口と捉えているのではないでしょうか。安倍総理を熱烈に支持している一部の作家、芸能人を見ていると、どうも安倍総理とよく似た人々が多いように思えるからです。野田さんが安倍総理に我慢がならないように、安倍総理を応援する作家の皆さんも野田さんのことが我慢ならないのでしょう。その様子は、トランプ大統領支持者と反対者との意見の違いと、とても似ているように私には思えます。

 

結局のところ、どれだけ安倍総理の疑問点をあげつらってみても、有権者は野党に投票しないでしょう。その辺りの問題点を的確に把握しているのが、参議院議員山本太郎さんではないでしょうか。 有権者と身近に接し、何を求めているかを自分の頭でしっかり考えた山本さんが出した解答が、消費税の廃止です。 こんなことを考えながら、私の頭に浮かんだのは、湾岸戦争で勝利したパパ・ブッシュ大統領に挑んだクリントン元大統領の選挙戦でした。湾岸戦争で勝利し支持率が一時90%に迫った、パパ・ブッシュ大統領に戦いを挑んだ1992年のアメリカ大統領選挙です。Wikipediaによれば、

 

“It’s the economy, stupid”(日本語訳:経済こそが重要なのだ、愚か者)は、アメリカ合衆国の政治においてビル・クリントンがジョージ・H・W・ブッシュに対して勝利を収めた1992年アメリカ合衆国大統領選挙の最中、広く使われた言い回しである。

 

当時、冷戦の終結や湾岸戦争における勝利といったような、外交政策で大きな成果をもたらしたブッシュに勝つことは難しいと考えられていた。この言い回しは、正確にはクリントンの選挙参謀を務めたジェームズ・カービル(英語版)が作った言い回しを少々変更したもので、近年景気後退がみられるもかかわらず経済に対して的確に取り組まないブッシュより、クリントンのほうがよい選択肢であるというイメージを作った。

 

私も同じように感じています。野党が安倍政権に勝利する可能性があるとすれば、多くの国民が実質所得を減らされ毎日の生活に苦しんでいる、その経済政策を突くしかないのです。激変が起こるとすれば、それは山本太郎議員からに違いありません。

 

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