■20180729(日曜日:雨)
■昨日からの台風騒動で、すっかり予定が狂ってしまいました。テレビも台風12号の報道一色です。静岡県でも熱海では、ホテルのガラスが割れるなどの被害が出たようです。かなり風が強かったのです。幸いにも私の周囲では、大きな被害は今のところ無かった模様です。
西日本では、まだまだこれから雨の被害が出そうですから、本当に大変です。自然には、かないません。いくら自然科学が発達しても、台風を自由に制御できるわけではありません。こちらに来ないように、と祈るのがせいぜいです。可笑しみすら覚えます。
■今日は休日当番日。8時から17時まで籠の鳥です。この天候ですから、それほど患者さんが来られることもないでしょう。
■昨日は雨の中、Sunと二人でホームセンターに行って買い物をしました。風呂場のシャワーが壊れたのです。ホースの付け根の部分が半分ほど破れてしまい、水がじゃじゃ漏れになってしまうのです。最初は何事が起こったのか分かりませんでしたが、Sunが原因を突き止めました。シャワーが付いている水道管全体を替える必要があるのか、と最初は大げさに考えたのですが、実はシャワーのホースが破れているだけでした。
ということで、ホームセンターで探していると、ちゃんと取替金具付きのシャワーが販売されていました。接続金具の大きさの問題があり、大丈夫か心配だったのですが、三種類の金具の付いた製品を購入し帰宅後さっそく取替を行いました。築30年近く経ちますから、ホースが破れても当然です。
取替が終わってシャワーを浴びると、綺麗な水が出てくるような気がして嬉しいのが、とてもおかしいのです。こうして自分で手を加えてみると、些細な事でも嬉しいものです。先日の東京新聞に、「住みながら家育てる」と題して、女優の中田喜子さんの対談が掲載されていました。中田さんは、DIYがプロ級の女優さんだそうです。
対談を読むと、中田さんの聡明な様子が、とても良く分かります。大上段に構えるわけでも、難しい講釈をたれているわけでもないのですが、賢く、楽しく生きるとは、どういうことかを涼やかに語られています。
中田さんは私と同じ歳。草刈正雄さんも私と同じ歳、ということを今朝の新聞で知りましたが、本当に我が身を振り返ると、穴があったら入りたい、という思いが募ります。素敵なお二人に、少しは近づかないといけない、と思うばかりです。
中田さんは、自宅の改修を自分の手で行い続けるだけでなく、公団住宅の改修なども手がけているとか。家族構成が変わっていけば、住宅も当然必要な形が変わっていかざるを得ません。可能な限り、それを自分の手で行おう、というのです。
20代の頃、仕事で訪れたドイツで、若夫婦の自宅での経験がきっかけだったそうです。古い家を買い取り、キッチンなどを自分たちの手で好きなように回収していたのです。既成のままでなく、自分たちの好みに合わせて、住みやすくするために、自分たちの手を加えていく。その過程が楽しいのでしょう。
オーストラリアのジョーンズ一家も、そうでした。パパは、自分の手で家を作ってしまうほどです。レンガを積み上げて、ほとんどゼロから作り上げるのです。地震も殆ど無い彼の地だから可能だ、という面はあるにしても、このDIY精神は大したものです。楽しみながら時間をかけて続けているところが凄いのです。
シャワーのホースを替えただけで喜んでいる私は、全くの能天気ですが、パパの気持ちが少しわかる気がします。
私は家だけでなく、社会全体に対しても同じことが当てはまる気がします。つまりは社会ですら、私達が作り上げるものなのです。日本人は、そうした点では人任せです。お上が良きに計らってくれる、と全面的にお任せの姿勢が顕著です。アメリカの大統領選挙などを見ていると、自分たちが大統領を決めるんだ、と一人ひとりのアメリカ人が、本当に心から信じているように見えます。
うまくいっている時は人任せでもよいのでしょうが、時代も変わり、歴史的条件が変化すれば、私達自身の手で社会を変えていかなければなりません。そうしていかないと、かつてのように、玉砕に終わってしまうのです。今の状況を見ると、いまこそ私たちは声を上げるべき時のように思えます。
日本の道義は地に堕ちた、という声明が報道されています。私は正鵠を得ている、と感じました。
世界平和や核兵器禁止を訴える有識者でつくる「世界平和アピール七人委員会」が 6 月、痛烈な声明文を発表した。
「5 年半にわたる安倍政権下で、日本人の道義は地に堕ちた。私たちは、国内においては国民・国会をあざむいて国政を私物化し、外交においては世界とアジアの緊張緩和になおも背を向けている安倍政権を、これ以上許容できない」
私達の未来を誰もが真剣に考えるときが来ているように、私には思えます。
記事は、こちらです。「道義」が地に堕ちたニッポン!嘘つきは殺人の始まり」