■20190210(日曜日:曇)
■今日は9時半から静岡で、眼科コメディカル研修会が行われました。この研修会の担当幹事が東部眼科医会会長と決まっていますので、自動的に私が開会の挨拶とコ・メディカルの皆さんに対して、一般的な心構えなどの話をしなければなりません。眼科コ・メディカルとは、眼科クリニックにおいて、眼科医以外の医療を支える皆さんのことです。病院というのは、医師がいなければ何も始まりませんが、しかし医師だけで運営できるものでは、もちろんありません。
受付から始まり会計まで、病院というのは様々な過程を経て診療がなされます。どの過程が間違っていても、全体がおかしくなってしまいますので、どれが軽くて、どれが重いということはないのです。病院の印象というのは、医師の応対はもちろんですけれども、現実的には受付などのスタッフの印象が、とても大きいのです。どんなに小さなクリニックであれ、働くスタッフが調和を持って働けるかどうかは、時間と忍耐と意思の疎通が欠かせない、時間のかかる作業なのです。
今日は1時間以上に渡って、その点を力説しました。79名の参加者に対して、皆さんにはとても大きな力があるのです、病院の印象というのは皆さんの力で決まるのです、と何度もお話ししました。
今回は初めて、Googleスライドを用いてお話ししました。何が良かったかといって、皆さんにはスクリーン上のスライドしか見えないのですが、私のパソコンの上には、小さなスライドの映像の横に、画面の半分ほどを占めて原稿が映し出される点でした。
静岡の会場で、WiFiが使えるとは知りませんでした。したがって昨日の夜から、WiFiのない環境で使える訓練をしていました。つまりスマートフォンのテザリング機能を使う方法です。私のスマートフォンは、LINEモバイルの通信を使った、SIMフリータイプのHUAWEIのP10 light ですが、テザリング機能が使えるかどうか心配だったのです。結果として全く問題なく使うことができました。途中で切り替えると、挙動がおかしくなる可能性もあるので、そのままテザリングで切り抜けました。
三十分前に会場に入り、とにもかくにも、まずパソコンのセットアップに取り掛かりました。パソコンと言っても、私はiPadを用いてプレゼンを行っています。ウインドウズ・パソコンは当てにならないからです。iPadから、Googleドライブを呼び出し、その中に保存された、Googleスライドを再生するわけです。プロジェクターとのコネクターは、D-subであることを前もって確認しておきました。このコネクターの形式は、とにかく大切な点です。現在はHDMIタイプが主流になりつつありますが、会場によっては古いタイプのD-sub 型のものもあるのです。形状が異なっていると、当然のことながら、接続ができませんので、プレゼンができないという状態になります。そうしたことでプレゼンができずに、困り果てた講演者を、私は何度か見たことがあります。講演慣れしている先生方は、両方が使えるようにコネクターを2種類持って来られますけれども、私も念のために、いつも2種類持って出かけています。
現在使用しているiPadは、結婚記念30周年を記念して購入したものですので、もうかなり古いタイプのものです。購入したのが、2012年だったはずです。つまりは処理速度が、最新式の物に比べれば、かなりのんびりした性能なのです。それでも、さすがはiPadです。今でも充分、私が行う程度のプレゼンであれば、問題なく行うことができます。
それにしても、改めて便利なことに感激しました。つまりは、スクリーン上に写っているスライド画面と、自分のiPadに映っている、小さなスライド映像プラス講演原稿の画面です。スライド原稿を印刷する必要もありません。しかもその時にスクリーンに写っているスライドの原稿が、自分のパソコン画面に出てきますので、原稿とスライドがずれてはいないか、と心配する必要がないのです。これは演者にとっては、とてもありがたく、安心できることなのです。
そんなことは当たり前だ、とパワーポイントを使い慣れしている方には、言われそうですが、知らなかった私には、その安心感、ありがたさに感激した、今日の講演でした。