■20240327(水曜日:晴れ)
■今朝は久しぶりに、爽やかに澄み切った青空が見えています。全国的にも晴天が訪れそうです。今朝は冷えました。起き出して、朝食の準備に食堂へ行くと、窓に露が付着しています。先週の土曜日以来です。
■さて政府は、以下の決定をしました。
★政府 日英伊で共同開発の次期戦闘機 第三国への輸出容認を決定
戦後日本は武器の輸出には手を出さず、廉価で性能の良い民生品の輸出で、世界中の人々の生活を豊かにすることを国是としてきました。
ところが、一つまた一つと、世界を席巻してきた、その民生品では稼げなくなりました。家庭電化製品、大型クルーズ船などの造船、そして起死回生を狙って取り組んだ「民間ジェット旅客機」も失敗に終わりました。
2023年2月7日、三菱重工業の泉澤社長は記者会見で国産初の民間ジェット旅客機「三菱スペースジェット=旧MRJ」の開発を断念することを明かした。
開発の長期化による技術の見直しや、さらに巨額の資金が必要なことなどから、「事業性が見通せない」ことを理由とした。
一方中国は、欧米の独占に次々と風穴を開けています。
中国国産ジェット機とは、中国商用飛機(COMAC)が開発した「COMAC C919」です。2008年から開発が進められ、2023年5月28日に上海から北京までの初の商用飛行を行いました。
大型クルーズ船の建造は、これまでヨーロッパの造船会社が事実上独占してきた。 前出のイタリアのフィンカンティエリ、ドイツのマイヤー・ヴェルフト、フランスのアトランティーク造船所の大手3社で、世界の中・大型クルーズ船の大半を受注している。 中国造船業はこうした局面を打破しようとしている。
中国初の大型クルーズ船「愛達・魔都(アドラ・マジックシティ)」号は、2023年11月4日に中国船舶集団(CSSC)と米カーニバル・コーポレーションの合弁会社であるアドーラ・クルーズ(愛達郵輪)に引き渡されました。
大型クルーズ船は民間ジェット旅客機とは比較にならないほどの、緻密な製造工程を必要とするようです。
「愛達·魔都」号は総トン数が13万5500トン、全長323.6メートル、幅37.2メートル、最大高度72.2メートル。全船に107系統、5万5000設備を搭載しており、部品数は2500万点に及び、4750キロメートルの電気ケーブルを敷設。
客室数は2125室で、旅客定員は最大5246人。船内は16階にも及び、面積4万平方メートルの生活・娯楽用の公共スペースを備える。
一方日本では、
★三菱重工、豪華客船で払った高すぎる授業料
注文こなせず混乱、造船事業は縮小か
と、なりました。つまり、大変残念ながら、それだけの現場力が日本の製造現場には残されていなかった、ということです。
戦闘機に手を出すことを決めたニュースを見て思い出したのは、「貧すれば鈍する」という言葉でした。杞憂であって欲しいのですが。