■20240302(土曜日:晴れ)

昨年11月に訪れた北海道・富良野の夕暮れです。

■さて弥生に入って、年度の終わりが近づいてきました。高校の卒業式の時期です。小・中学校の卒業式は、まだ2週間ほど先のようです。月が改まれば、今度は入学式となります。

学校が4月入学になったのは、会計年度との関係のようです。

会計年度が4月始まりになった主な理由は、当時は農家が多く、政府の税金収入源は米だったため、秋に収穫した米を現金に換え、納税されてから予算編成をしていくには、1月始まりでは間に合わなかったから。国の会計年度は、財政法という法律で「4月1日から翌年3月31日まで」と定められました。

こうして、令和6年になっても令和5年度講演会、などと称されるわけです。時系列で連綿性を第一に考える必要のある公文書は、やはり西暦で記録していかないと、本当に面倒ですし、間違いのもとになりかねません。

特に医療関係書類は、出来事の間に、どれほどの時間が経過しているのかが、とても大切ですので、断絶があると換算に無駄な労力が必要となります。

またデジタル化するためにも、元号の変更は大きな負担です。そして、コンピューター誤動作の元凶にもなりかねません。ところが、そんな初歩的で、極々常識的な指摘ですら、考慮されている様子はありません。

デジカル化が一向に進まないのは、同じ名前の漢字でも読み方が異なるなど、日本独特の難しさがあるようですが、まずは年号の簡素化からスタートして欲しいものです。