2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

カテゴリー: 残日録 Page 99 of 152

人工知能

■20190621(金曜日:曇)

 

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梅雨の合間の青空です。雲が流れていきます。

 

■昨夜は令和元年度東部眼科医会講演会が開催されました。今回のテーマは人工知能についてです。


1. 「医療におけるAI(人工知能)の現状と未来」

富士通理事 首席エバンジェリスト 中山五輪男(なかやま・いわお) 様

 

2. 「黄斑疾患に対する画像診断の進歩とAI(人工知能)の可能性」

名古屋市立大学 准教授 安川 力 先生


と、二人の講師にお越しいただき二時間の間、大変興味深く拝聴しました。中山さんのお話では、内閣府が「Society 5.0 」という構想を推し進めていることを知りました。未来像です。ビデオを見ることができましたが、こんな便利な社会になるのだ、という具体的なイメージが盛られていました。

 

安川先生の講演では、深層学習を用いた AI を搭載した診断機器が現実のものになりつつあることを知りました。 最終的には人間が決定しなければいけないのでしょうが、検診業務などは、こうした機器のとても良い適応ではないかと私などには思われます。多くの資料を短時間に判断しなければならない作業では、人間には避けられない疲労や思い込みといった弱点を克服することが難しいように思います。こうした作業に人工知能は最適なのではないでしょうか。

 

講演後に 、遅めの夕食をご一緒しましたが、講演会場では聞けない様々なお話を伺うことができ、大変楽しい時を過ごすことができました。 まさに今が旬のお二人ですので、今後の益々のご活躍が楽しみです。眼科医会の先生方にとっては、いささかとっつきにくい内容だったかもしれませんが、 企画をした自分としては、多くのことを知ることができ、大変有意義な一日でした。

 

■20190619(水曜日:曇)

 

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梅雨の合間の青空です。

 

■今朝は走らずに休みました。昨日は夕食後にSunと二人で日帰り温泉に行って、ゆっくりとお湯につかりました。真冬ほどではないにしても、梅雨時に、ゆっくりと温泉に入り時を過ごすのは、本当にありがたい時間です。帰ってきてから二人で、350cc の缶ビールを二人で飲みました。不思議なもので、居酒屋で飲む時には、ジョッキ一杯飲む事が出来る生ビールも、家ではコップ一杯がせいぜいです。またそれで十分満足できるから不思議です。 私などは、本当に美味しいと思えるのは、 最初に飲み干す一口だけのような気もします。簡単に言えば、呑兵衛ではないのでしょう。

 

5年前に亡くなった私の父も、決してアルコールが嫌いではなかったのですが、酔っ払った姿を見た記憶がありません。半世紀以上前、川口の公団住宅に住んでいた頃、父は40代の働き盛りでした。仕事を終えて家に帰ってきて、ビールを開けて飲んでいた情景も思い返せるのですが、 少なくとも家では 酒で乱れる、ということはなかったように思います。父は温厚な人柄でした。一度だけ手ひどく怒られた記憶がありますが、それ以外には叱られたという記憶がありません。今になって思えば、父親として、様々な思いがあったに違いありませんが、子供たちのために尽くしてくれた父親だったと感謝しています。最近は父のことを度々思い返すようになりました。旅立ちが近づいている証拠でしょうか。

 

社会のあり方

■20190617(月曜日:晴れ)

 

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田植えが済んだばかりです。まもなく絨毯のようになります。

 

■今朝は走るつもりで目覚まし時計を合わせていたのですが、起き出すことができませんでした。昨日は休日当番医で一日籠の鳥。 子供さんの結膜炎や麦粒腫の症例が、とても多かったように感じました。親御さんの気持ちになると、心配でならないのでしょうが、本来は救急患者のためにある当番日ですので、 趣旨から言えば少し違っています。親御さんも仕事はお休みですし、普段に比べれば空いていますので、早く診てもらえるということで、受診されるのでしょう。しかも、どこの自治体も競うように小児の医療費を無料化しています。 小児科の先生方にしてみると、まさにコンビニ受診と言われる状況に苦慮している様子が目に浮かびます。

 

どこの医療施設でも、人的資源は限られていますので、本当に緊急の受診と手当が必要な疾患に対しては、手厚い医療を用意できるような仕組みを作る一方、それ以外の場合には、 手順を踏んで専門医を受診できるような仕組みが必要なのではないでしょうか。 なんでもかんでも、或いは言葉が悪いのですが、クソも味噌も一緒に病院に押し掛けてしまうのが、今の現状ではないでしょうか。大混雑する外来で、 長い待ち時間に患者さんもイライラし、それに対応しなければならない医療スタッフも、ストレスでいっぱいになってしまうのです。双方にとってあまり幸せな状況とは、とても言えないと私には感じられます。まさに薄利多売の医療になっています。 どうも日本社会は、全ての面において、この薄利多売の状況が支配しているように思えるのです。そして人々は、あまり幸せそうには見えません。落ち着きがなく、そして不安を抱えながら、毎日を生きている人が多いように思います。

 

こうしたわたくしたちの社会を、これからどのように作り上げていくかを、今こそしっかりと考え直して行く必要があります。この夏には参議院選挙が行われます。ちょうど良い機会ではないでしょうか。今までの社会のあり方を続けるのか、それとも違った形の社会を目指すのか。しっかりとみんなで、そして自分自身の頭で考えていかないと日本の未来は大変暗いと、私には感じられるのです。

 

路面電車

■20190615(土曜日:雨)

 

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JR千歳駅のプラットフォームです。走り終えたランナーが電車を待っています。

 

 

■今朝は天気予報通りの雨の朝となりました。目覚まし時計も、いつもより30分遅く合わせてありましたが、目覚まし時計を止めてからも、起き出すことができませんでした。結局朝食をとり始めたのは、7時前になってしまいました。昨日の夜から、どうも疲れが取れなくて参っていました。歳のせいだろう、と考えれば話は簡単ですが、 それでは少し寂しい気がします。今週は結局 3 回走り、19.45 km を積み重ねました。先週は日曜日にハーフマラソンを走りましたので33.34 km を記録したのですが、そのおかげで、なんとか月100 km のペースを維持することができています。 明日は休日当番日なのですが、雨は止みそうなので、朝走って積み重ねをしようと思っています。

 

一体いつまで、月100 km という試みを続けていけるのかどうか不安に思うのですが、考えていても仕方ありません。毎月、毎月いわば心の状態をリセットして、一からやり直す、という生活も自分の体にとって良いのかもしれません。 将来のことなど分かろうはずもありません。とにかく今日できることを実行し、積み重ね、そして目標を達成していくしかないのです。 それでいいし、またそれしかないのでしょう。

 

■今朝の東京新聞「世界の暮らし」欄には、米国の首都ワシントンの様子が報告されています。「歩行者守るために 路面電車が足代わり」と題されています。 2016年に開業したこの赤い路面電車は、ワシントンの玄関口ユニオン駅から再開発が進む東部の街並みを走っています。走行区間はわずか3.5 km、 停車駅は全部で8駅で、運賃は今のところ無料だそうです。 9年前に沿線に引っ越してきた方のお話によれば、地域は以前は治安が悪く「無視され、見捨てられていた」のですが、現在ではレストランが軒を連ね、あちこちでマンション建設が進んでいて、路面電車は都市開発の象徴となっています。

 

首都交通局によると、市内の路面電車は1962年、バスの普及に伴い全廃され、76年には地下鉄が開通し、6路線に広がりましたが、公共交通機関による輸送量は市内の人口増に追いつくことができず、90年代後半になると、路面電車は通勤通学など市民の「足」として再び脚光を浴び始めたそうです。

 

自動車の普及に伴い、通行の邪魔になる路面電車は邪魔者扱いされ、どこの都市でも廃止の一途を辿りました。 時代は変わり、路面電車の走る街は、とても魅力的に思えます。 先日もネットに鉄道評論家の方の記事が掲載されていました。沼津駅に関する記事です。東海道線が建設されていく過程で、沼津駅の果たした役割について書かれていました。

 

東京・大阪間の東海道線ですが、いわば頭の部分と尻尾の部分は早めに出来上がったのですが、途中の静岡部分を作るのは地理的な関係などもあり、大変難しかったそうです。そこで東京から資材を船で沼津港まで運び、沼津港から沼津駅までは路面電車でその資材を運んで、沼津を起点として東西に路線を延長したとのことです。その路面電車は蛇松線と呼ばれ、線路はないものの、今でも一部に面影が残っています。

 

沼津では今何とかにぎわいを取り戻そうと、あの手この手の企画を考えていますが、沼津駅から沼津港への無料バスもその一つです。沼津港は残された数少ない沼津の賑わいの場なのです。沼津港に揚がる新鮮な魚介類を振る舞うお店が軒を連ね、週末には多くのお客さんが訪れて駐車場も満杯の状態です。もし沼津駅から沼津港までの路面電車が今でも走っていたら、きっと素晴らしかったに違いありません。 返す返すも残念でならないのです。歴史の流れからいえば、もちろんそれは望むべくもなかったことなのですが。

 

山本太郎

■20190614(金曜日:晴れ)

 

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北海道・洞爺湖畔の夜の様子です。遊覧船が停泊しています。

 

 

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は朝7 km を走り、昼休みには沼津西ロータリークラブの例会に出席し、その後少しゴルフの練習をしました。夜はSunと一緒に日帰り温泉に行き、その後回転寿司で久しぶりにお寿司をゆっくりと食べました。 さすがに疲れましたので、昨夜は早めに休んで、今朝は休息の日としました。朝刊を取ってきて、朝食をとりました。今朝はコーヒー一杯と、納豆一パック、自家製ヨーグルトとりんご1/2個という内容でした。りんごの中には果糖が含まれていますから、糖質ゼロとはいきませんが、ローカーボハイドレート、いわゆるロカボ食には当たると思います。

 

昨日は昼休みの献立が、うな重でした。そして夜はお寿司ですから、とてもロカボとは言えない内容でした。 昼休みの例会での昼食では、どうしても炭水化物の食材が多く、それを省いてしまうと食べるものがあまりありません。一か月は徹底してロカボ食にこだわっても良いのですが、外食においてはなかなか難しい面があります。できるだけのことをしてみようと思っています。

 

■「れいわ新選組」を立ち上げた参議院議員の山本太郎さんの街頭演説を、最近よく聞くようになりました。といっても、もちろんテレビで放映されることはありません。私は Facebook で見ています。山本さんも演説の中で触れられていたように、テレビにとっては大事な広告主である大企業の大元締めである経団連を非難することが多い山本太郎さんは、テレビ局にとっては不倶戴天の敵なのです。 民間放送局は広告収入で成り立っています。したがって経団連に忖度するテレビ局の行動には理解できる面も多々あるわけです。

 

ところが不思議なのは、 NHK が同様の行動をとっていることです。私たちの視聴料で運営されているはずの NHK が、まさか同様に経団連に忖度しているわけではないとは思うのですが、 放映態度にあまり違いがありませんので、結局その理由は同じなのかもしれません。新華社通信が中国政府の意向を忖度していることと、あまり違いはないようです。そうとしか理解のしようがありません。

 

山本さんの演説には、とても惹きつけられるものがあります。まず感心したのは、事実と推測をきちんと切り分けていることです。財務省や IMF など、 公的機関から発表された資料を基に話をされています。決して憶測や推測で決めつけていません。資料を基に話をされていますので、 安倍総理の演説のように雲をつかむような話であることも、平気で嘘をつくようなこともありません。 しかもユーモアを忘れることがないのです。これは素晴らしい美点です。厳しい内容、あるいは刺々しい内容になりがちなのですが、そんな中でも笑いを誘うユーモアを織り交ぜているのです。聞いている聴衆にも笑顔とともに余裕が生まれるのです。

 

日本でいま何が問題なのかを、とても分かりやすく、資料に基づいて解説してくれています。テレビや新聞だけを見ていると、いかに私たちが偏った見方に陥ってしまうかを、とても分かりやすく説明してくれています。そして、そうした日本の現状を変えることができるのは、私たち有権者の一票しかないのだ、ということを訴えているのです。安倍政権になって以来、選挙に出かけなくなってしまった、2,000万人の人々。自分たちの生活環境が苦しいのは、自分たちの努力が足りないからだと刷り込まれてしまった人々。そうした人々が、投票所へ向かい一票を投ずれば、日本は確実に変わることができる、と山本太郎さんは訴えているのです。

 

私もその通りだと思います。今のままでは日本は本当に劣化し続け、そして壊れてしまうのです。どこかで止めなければなりません。それを可能にするのは、我々の一票しかないのです。誰かに頼まれたから投票するのではなく、自分自身の頭でしっかり考えて、投票をしなければ、日本は本当に大変なことになってしまうのです。

 

爆買い

■20190612(水曜日:曇)

 

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洞爺湖ホテルの庭です。藤棚が満開でした。季節が一ヶ月ほど違っています。

 

■今朝はゆっくりと休みました。二日間続けて朝走りましたので、今日は休息です。昨日は夕方から雨が降り始め、一晩中降っていましたが、今朝は青空も見えました。ビニールゴミの日ですので所定の位置に運んで、朝刊を取って家に戻りました。

 

「糖質過剰症候群」についての本を読んでいます。全ての問題が「糖質過剰」で説明できるわけではないのでしょうが、多くの病的状態の基本を構成しているのは、どうやら間違いないようです。ということで、一か月ほどは意識的に摂取する糖質を、少なくとも半分以下に抑えて、血液検査の結果を比較してみたいと思っています。と同時に、自分の体調がどのように変化していくのかを、 注意深く見守り記録していきたいと考えています。糖質過剰により血管壁が痛み血流が滞り、末梢の冷えなども生じるようです。体がどのように変化していくのか、とても興味深い問題です。1ヶ月後が楽しみです。

 

今朝はコーヒー一杯とヨーグルト、そして 小さなお団子程度のご飯に納豆という献立でした。 精製炭水化物の量を減らすとなると、当然ご飯だけでなく、うどんやパスタなども含まれますので、これはかなりきつい制限となります。私の大好きなせんべいも入りますので、注意が必要です。

 

■今朝の東京新聞「私説 論説室から」は、「米が選ばない F 35を爆買い」です。航空自衛隊の最新鋭戦闘機「 F 35 A」 の墜落事故から2ヶ月が経過しました。結局事故原因の特定はできなかったようです。それでも政府は米国から105機の F 35を「爆買い」する方針を変えていません。 米国も同様に F 35を、今後も調達するというのであれば、理屈は通っているように見えますが、実は今年の3月に米国は、来年度からの5年間で F 15 EX 戦闘機を80機調達すると発表しているのです。 ダンフォード統合参謀本部議長は、上院軍事委員会で以下のように明快に説明しています。

 

機体価格で F 15 EX は、  F 35と比べ、少し安い程度だが、維持管理費は F 35の半分以下、機体寿命は F 35の2倍以上である。

一方、 米会計検査院は F 35について、昨年指摘した深刻な欠陥が改善されておらず、今後数年解決しない問題もあると発表した。

 

米軍による F 15 EX の調達や、F 35についての問題をトランプ大統領が知らないはずはないのですが、それでも安倍晋三首相に F 35を売り込むトップセールスを続け、日本はこれに従い、105機の購入を決定しています。購入費は安く見積もっても1兆2,000億円になります。 紙面の最後には、こう書かれています。

 

日本の戦闘機の選定基準で、国防の観点や操縦士の安全は何番目なのか。

 

誠にもって、日本は誇りある独立国家に違いありません。

 

3つのステップ

■20190607(金曜日:曇)

 

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千歳青葉公園の木立です。

 

■今朝は走らずに、ゆっくり休みました。昨日は昼休みにロータリークラブの例会があり、夜にはテーブル会が開催されました。二つのテーブルで合計9人の方が集まり、親睦を深めながらロータリー談義に時を過ごしました。ロータリークラブは6月で年度が終わり、7月から新しい会長・幹事のもと、新年度がスタートします。昨日の例会では、新しいクラブ組織のもと、会長の運営方針や、委員長の活動計画などの発表が行われました。いよいよ新年度がスタートするのだな、という実感が湧いてきました。

 

ロータリークラブでは会長や幹事を含め、あらゆる役割を誰もが経験することができます。1年ごとの交代が原則です。これは、とてもよく考えられた組織運営だと思います。 会員の誰もが、組織のいわばお客さんになることなく、組織運営に関わることができる点が、 1905年にシカゴで創設されたロータリークラブが、これまで生き残れてきた一つの秘密に違いありません。

 

現在は若干変更されていますが、基本的に会員は、一業種一人、という原則で創設されました。これもまたよく考えられた規約だと思います。同業者とは様々な、そして貴重な情報交換が、もちろん可能なのですが、と同時に、いわば商売敵という面もあるのです。したがってどこか気の抜けない、リラックスできない面があることも事実なのです。異業種の皆さんとだけであれば、競争という概念が入り込む余地はありません。したがって他の会員を素直に、仲間であると認識することができるのです。 そして仲間であると実感できれば、その仲間を信頼し、その仲間のために貢献することも容易なのです。アドラー心理学での、幸せに至る三つのステップが見事に揃っているのです。こんなところにもロータリークラブの存在価値が確認できるのです。

 

ミニマリスト

■20190606(木曜日:曇)

 

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6月2日、千歳駅まえの朝の様子です。多くのランナーがシャトルバスを待っています。

 

■今朝は走らずに休みました。日曜日の千歳マラソンで21キロを走りましたので、今月はゆとりを持って毎日を送ることができます。通常ですと月の初めに10 km 走って、積み重ねを開始するのですが、今月はいきなり21 km 記録しましたので、心の余裕は普段とは全然違います。それでも油断していると、あっという間に日々が過ぎ去っていきますので、可能な朝には少しずつ積み重ねていくしかありません。今朝は走らないと決めていましたので、目覚まし時計を5時半に合わせておいたのですが、どういうわけかいつものように5時前に目が覚めてしまいました。今朝は缶やビン、ペットボトルなどの資源ごみの日でしたので、所定の位置に運んだ後で、朝刊を郵便受けから取り出して家に戻りました。

 

朝食は一杯のコーヒーとバナナ一本、そして納豆とヨーグルトです。ヨーグルト製造機で増やしながら、毎日40 グラム 程度でしょうか、ヨーグルトを取っていると、お腹の調子もとても良いようです。先日テレビで、自律神経の安定には腸の働きがとても大切だ、という専門家のお話が放映されていました。 そのためにはヨーグルトとか納豆などの発酵食品が、とても有効だそうです。以前から、そのように私は心がけていましたので、我が意を得たり、という思いでした。これからも続けていきたいと思っています。

 

■今朝の東京新聞朝刊文化面には、縄文人の生活についての誉田亜紀子さんの記事が掲載されています。「縄文人はミニマリスト なぜ使える土器を捨てたのか」。ミニマリストとは、持ち物をできるだけ減らし、必要最低限の物で暮らす人という意味です。縄文人は基本的には狩猟採集民族ですから、移動生活をしなければなりません。集団で引越しをする際には、当然土器も処分されるわけです。壊れたら破棄されるわけです。ところが調べてみると、まだまだ綺麗で使えそうな土器が廃棄されていることが発見されます。なぜだろうかと、誉田さんは推測しています。

 

例えば、一つの土器に愛着を超えた執着が生まれた時にはそれを壊さねばならない、という暗黙のルールがあったとしたらどうだろう。物や人に固執し、知らない間に心ががんじがらめになっていることがある。そんな状態にならないように常に心をフラットにする手段として、まだ使えるけれど、一つの土器に執着してしまった時には自らの手で壊す、ということが縄文人の世界にはあったかもしれない。

 

縄文人の人たちも、そして誉田さんも、慧眼の士に違いありません。

 

新たな目標

■20190604(火曜日:晴れ)

 

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洞爺湖畔の様子です。藤棚が、とても綺麗でした。こちらとは季節が違うことを実感しました。

 

■今日からまた日常が始まります。日曜日の千歳マラソンでは、例年以上に高い気温の中、なんとか無事に完走することができました。途中で膝の痛みに襲われましたが、なんとかだましだましゴールできたことは、本当に嬉しく達成感がありました。もちろん課題も浮き彫りになりましたが、1年間をかけて少しずつ 目標に向かって改善できればと思っています。

 

千歳マラソンに参加するのは今年で6回目です。今年の8月に66歳になりますので、ちょうど切れがよく、わかりやすくなっています。七十歳の古希の年に、ちょうど10回目となるわけです。とすれば、10回目の年には、何か特別な企画をしようかと今から思い始めました。たとえば子供たちの連れ合いも、みんな揃って集まるのはどうかという思いです。そしてTakuと私はハーフを走り、Tomo君とBenは3 km を走れば良いのではないか、という計画です。

 

実現できるかどうか分かりませんが、そんな目標があれば、自分自身にも、つっかい棒ができそうです。 60代の後半ともなれば、毎年毎年体力は衰えるばかりです。 自分なりの何か支えを勝手に作り上げていかないと、 走り続けることは、とても難しくなっていくように思います。

 

緑内障

■20190531(金曜日:曇)

Carnegie の保育園でしょうか。費用が高額なのが問題点のようです。

■今朝は5時半に目覚まし合わせて起き出しました。休養モード二日目です。今日で、いよいよ5月も終わりです。あの10連休という、超大型連休もありました。そして月末には、なんと北海道で39°の気温を記録し、 今年の夏が思いやられる5月となりました。私にとっては、なんといってもオーストラリアへの旅が、最大の思い出となりました。昨年旅行を計画した当時には、大型連休のために航空券が手に入らないかもしれないとして、 ハラハラする日々が続いたのですが、なんとか無事に旅行も終えることができてほっとしています。あっという間の旅でした。もうこれからは、それぞれが独立した子供たちの幸せを祈る毎日となりそうです。しかし何よりもまず大事なのは、自分たちの健康です。子供たちへの最高のプレゼントは、親が元気で仲良く暮らしているのが一番ではないでしょうか。8月になれば私は66歳、Sunは10月で65歳になります。こんな年になるとは、まさに夢にも思っていませんでした。想像もしていなかった体の変化と、とにもかくにも、付き合いながら日々を送るしかありません。


■昨夜は東部眼科フォーラムが開催され、ともに沼津の同じ高校出身の二人の教授にお越しいただき講演をしていただきました。テーマは緑内障です。重篤な視覚障害を引き起こす原因として、緑内障が第一位になってから、もう何年になりますでしょうか。5、6年前の調査で第1位に躍り出ました。それまでは糖尿病網膜症が一番の原因疾患だったのです。今でも糖尿病網膜症は重篤な視力障害をもたらす大事な原因なのですが、内科の先生方との連携もあって、初めて眼科にきた時にはもう手遅れだ、という患者さんは格段に減りました。 治療法も進歩しました。糖尿病自体は、ますます増える一方ですので、決して楽観はできないのですが、 各科の先生との連携を深めることで、さらに早期発見を目指すことが大切と思われます。


ところが緑内障は、早期発見自体がなかなか難しいのです。ほとんどの症例では、症状を自覚することがありません。全くと言っていいほど、症状のない患者さんの疾患を見つけることは検診以外には、おそらく手段がないと思います。日本眼科医会でも、緑内障検診を導入しようと様々な活動を行っています。来月東京で行われる、全国の代議委員会議でも、その問題が話し合われるはずです。私も昨年から、週末泊りがけのこの会議に出席させていただいています。


緑内障の治療法も、私が眼科医になった頃には、ほんの数種類の点眼薬しかありませんでしたけれども、今では私たちが選択に迷うほど多くの種類の治療薬が登場しています。 手術法も様々に改良され、 格段に進歩したのですが、残念ながら、緑内障の進行を確実に止める治療法は、まだ確立されていません。中枢神経だけに、一旦失われた機能を取り戻すことは今のところできませんので、とにかく早期に発見し、進行を可能な限り遅くする以外に、今のところ取り得る手段はありません。その意味では啓発活動が、とても大切に違いありません。

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