■20181215(土曜日:曇)
■今朝は走りました。昨日の天気予報では今朝はこの冬一番の冷え込みになるだろうということでしたが、幸いにもここ沼津では曇り空だったためか、冷え込みはそれほどでもありませんでした。一番厚めの掛け布団をかけていたために、むしろ夜中には暑さのために目が覚めたほどでした。それでもぬくぬくとした布団の中から起きだすのは、今の時期なかなか辛いものがあります。 時計を見てみると、結局5分あまりグズグズしていたようです。昨夜は玄関に着替えを、しっかりと準備してありましたので、予定通り5時半にはスタートすることができました。
今朝は右足の着地に工夫を凝らしました。足の裏の違和感、足底筋膜炎でしょうか、それを避けるために着地の時になるべく親指側で着地し、地面を蹴るように心がけてみました。そのお陰かどうかわかりませんが、走っている間も痛みを感じることはあまりありませんでした。何度か試してみなければ、はっきりしたことはわかりませんが、少し明るい光が見えたような気がします。結局6.15 km を走り今月の通算走行距離は57.89 km 残り16日で42.10 km となりました。 いつものコースを走って今朝は40分を切ることができました。39分49秒です。平均ペースはキロ6分28秒でした。今月の残りの距離が、ちょうどフルマラソン1回分になりました。
■今朝の東京新聞「考える広場 暴言はびこる世の中で」は、考えさせられるものがあります。安倍政権が誕生して以来、決められる政治、といえば聞こえは良いのですが、実態は議論する過程を無視した、問答無用に近いと私には思えるのですが、その中で暴言がはびこっています。 杉田水脈衆議院議員が性的少数者( LGBT) は「生産性ががない」と雑誌に寄稿して炎上しました。 シンガーソングライターの泉谷しげるさんが言われていますが、暴言を吐く人は、自己顕示のための攻撃をしているのではないか、と言われています。泉谷さんはこの暴言に対して、
炎上狙いみたいなところもあって、どうやって関心を持たせるかって考えたのかな。過激なことを書いた方が読まれるだろうと。「私すごいこと言うでしょ」って。自己顕示に近いんじゃないかな。 彼女は半分ぐらいの人は賛成してくれると思ったかもしれない。でも計算違いだった。それでも自分は絶対に正しいと思うなら反論しないと。隠れちゃうんだもんな。無責任だよ。
私も泉谷さんのおっしゃる通りだと思います。受けを狙っただけの言いっぱなしなのです。
作家で法政大学教授の中沢けいさんは、会員制交流サイト(SNS)の登場が、耳を疑う暴言がまかり通る最近の言論の劣化の背景の一つの要因としてある、と指摘しています。 誰でも発言できる SNS 上に、当初はタブー(社会的な約束事)を破ることを面白がる思春期の少年少女のような感覚でヘイトスピーチ(憎悪表現)が現れました。しかしタブーが破られることによって、今まで社会の底に沈んでいた言説が浮上してきた、と言われるのです。そして従来の言論形成に力があった新聞、雑誌が「市場規模縮小」の時期に入ってしまい、かつての世論形成のプロセスが機能しなくなってしまった。しかし中沢さんは、やがて非常識は常識に収斂されていくと思う、と書かれています。それはちょうど自動車のようだ。自動車も普及期には交通事故が多発していましたが、道路交通法が整備され、同時に日常感覚としての交通マナーができてくると、秩序を取り戻しました。 最後に、こう書かれています。
今、日本では従来型の言論形成への蔑視や無知がはびこるのに加え、サブカルチャー全盛、の中でオーソドックスな精神形成のプロセス(メインカルチャー)が見失われている。しかし、それは「見失われた」のであって「失われた」わけではない。今こそ、広く社会で共有されるべき常識(コモンセンス)の再構築が行われるべきです。
日本の劣化、ということが盛んに言われます。いずれ常識が再構築されるのでしょうか。そして、それは何を拠り所にされるのでしょうか。論語が一つの規範になるように私には思えるのですが。
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