■20220922-25(木曜日ー日曜日)

高知駅前に並ぶ高知3傑です。真ん中が、坂本龍馬です。

■いつもの危うい、ギリギリセーフの旅でした。台風が迫っていたのです。21日の夜中に沼津駅から寝台特急に乗りました。特急サンライズ瀬戸・出雲です。岡山駅で、松江に行く車両と高松に行く車両に別れます。47都道府県の中で、高知県だけ行ったことがないSunのたっての希望で、行くことになりました。

私は大学時代に出かけたことがありました。今となっては、ほとんど記憶がないのですが。静岡空港からの便が無くなってしまった四国は、訪れるのが困難な地域になってしまいました。ということで、寝台特急を選択したのです。

2015年に四国を旅したことがありました。あの時は、羽田空港から徳島空港に飛んだのです。

2015四国の旅

Takuが、法曹の世界を目指すきっかけとなった、吉野川河口堰を二人で見るのも、一つの目的でした。小豆島、栗林公園、そして松山城を見て回りました。道後温泉にも入りました。もう7年も前の話です。

■20220922(木曜日:雨)

寝台特急の旅は、もう限られた機会しかありません。それでも今回予約をしてみて、利用者が結構多いことに驚きました。あっという間に予約が一杯になってしまったのです。滑り込みセーフで、券を取ることができました。

木曜日の夜中(23時39分発)に沼津駅から乗るのです。9時間弱の列車の旅です。

高松駅に到着し、まずはレンタカー屋さんに行きました。今回は新型アクアを予約してあります。アクアは、よくできた車です。大きな車が良い、という人以外は、アクアがあれば充分すぎます。まずは燃費が信じられないほどに良いのです。

いつもは北海道で借りることが多いのですが、混雑した市街地を走らなければ、リッター30キロは優に超えます。今回も通算すると、35キロほど走りました。残念ながら今乗っているスバルのインプレッサは、条件が違うものの、リッター15キロ弱ですから勝負になりません。

さて、まずは金毘羅宮に行くことにしていましたが、電車で行くか車で行くか決めかねていました。電車は30分に一本の時刻表でしたし、片道1時間程かかりますので、その後の事を考え車で行くことに決定。カーナビに入力しました。10キロ30分弱と出ました。

駐車場に止めて、杖を借りて歩き始めました。

杖があって本当に助かりました。休み休み登りましたが、やはり大変でした。もう少し年をとると、難しくなりそうです。何とか無事に参拝を終えて駐車場に戻りました。

さて、これから鳴門に向かうのですが、お昼どきですので昼食をどうするか。こうした旅行中は、いつも昼は簡素に済ませています。夕食が、いつもよりかなり多めだからです。

駐車場を出て数分で、「セルフうどん」という看板が目に入りました。「セルフうどん」という店名なのかと最初思ったのですが、そうではないのです。丸亀製麺で、すっかり有名になった、あの食べ方のことなのです。

まず、どんな汁とうどんかを決めてお膳にもらい、あとは付け足しとして、希望に合わせて天ぷらなどを器の上に乗せて行き、最後に精算する、という、あの方法です。

こうした、セルフうどん方式が香川では一般的のようです。この日に入った店も、こじんまりした家族経営のうどん屋さん、という感じでした。最初に注文を聞かれて、大まかに2種類のメニューがあったのですが、その違いが分からなかったので定員さんに尋ねたところ、ずいぶんと邪険な応答に驚きました。

なんで、そんなことを訊くのだ、とでも言わんばかりの、横柄な返答には驚きました。違いが分からなければ注文のしようもないのが常識です。中年の男性店員は、毎日毎日何回も同じ質問をされて、うんざりしていたのかもしれません。気持ちが分からないでもありません。

しかし、初めての注文をする私にとっては、違いが分かりようもありません。あの応答は、プロとしては失格です。でも同時に思ったのは、他山の石だなぁ、という思いでした。

自分も注意しないと、この店員と同じミスをしでかしている可能性がある、ということです。

■さて昼食も終わり、雨の中を鳴門に向かいました。鳴門での目的は、「大塚国際美術館」見学です。

とりあえず宿に入り、ゆっくりしました。鳴門大橋の真ん前です。見晴らし最高です。

■20220923(金曜日:雨)徳島から高知へ

朝9時半の開館時間に合わせて、宿を出ました。曇り時々雨です。

大塚国際美術館

大塚製薬グループが創業75周年事業として1998年(平成10年)に開館した美術館で、西洋名画等をオリジナルと同じ大きさに複製し展示する陶板名画美術館である。

延床面積は29,412m2で、開館当初は美術館として日本一を誇ったが、現在は2007年(平成19年)に開館した国立新美術館(47,960m2)に次ぐ日本第2位である。美術館の年間来場者数は約42万人(2018年度)。

建築費や各絵画の使用料(著作権料)などを含め、総工費400億円。坂倉建築研究所が設計し、竹中工務店が施工した。

同時に、5,250名が滞在できるというのですから、どれほどの規模かは、想像できます。港の駐車場から送迎バスで、美術館に向かいました。

何時間でも鑑賞していることもできそうですが、旅の途中ですので、2時間ほどで切り上げました。

まさに後ろ髪を引かれる思いでしたが、致し方ありません。出発進行です。高知へ向かってのドライブです。当初は室戸岬に寄って行こうと思っていたのですが、さすがに時間がかかることが分かり諦めました。

■途中、道の駅「御所の郷」に寄って一服しながら、高知を目指しました。ようやく、高知にたどり着きました。

高知駅近くの宿にチェックインして、街をぶらつくことにしました。播磨屋橋、高知城を目安に歩きました。木曜日の夕方という時間帯でしたが、さすがは県都です。多くの人出で賑わっていました。

高知城の見学を終えて、立ち寄ったのが「ひろめ市場」でした。江戸時代の家老の名前に由来するそうですが、ここも大混雑でした。17時前でしたが、あれよあれよという間に、縁台を並べたような居酒屋さんが、満員になる様は壮観でした。

夕食は帯屋町商店街で食べました。みんな美味しかったのですが、ウツボの唐揚げが珍しくて美味しかったです。

■20220924(土曜日:晴れ)高知から今治へ

桂浜を見下ろす竜馬像です。

■今日は、高知から今治への旅です。どういう道のりを取って向かうのか、いささか迷いました。まずは桂浜です。Sunの希望で、坂本龍馬が海を見下ろす、あの桂浜です。朝食後に、すぐさま向かいました。

桂浜の様子です。白波が高いのに驚きました。砂浜に大きな岩が鎮座しています。

駐車場は市営のものがあり、料金徴収開始の少し前に到着できて、無料で止めることができました。早起きは三文の得、でした。昨日までの雨模様の空とは違い、青空下での海岸は、爽快でした。

■さて、これからどのコースを辿るか。高知、宿毛、宇和島そして今日の目的地の今治という道順もあったのですが、時間の関係で、無理をせずに違うコースを選びました。

高知から四国カルスト天狗高原を通る道です。しかし、これが大変な難路でした。ネットでは、絶景パノラマドライブコースとあるのですが、そこへたどり着くまでが、本当に大変でした。山道が狭いのです。

二台の車がすれ違うのがやっと、という道幅の道路が、それこそ延々と続くのです。すれ違う車数が少なければ良いのですが、人気スポットに違いありません。ひっきりなしに車がやってくるのです。行くときも帰るときも、すれ違いに往生しました。

しかも、その距離が結構長いので、神経をすり減らしました。ある所では、男性二人の乗った車がバック仕損って、ガードレールにぶつかってしまい、運転手が急遽交代していました。正直もう二度と行く気はしません。

さて何とか無事に乗り切って、今治に向かいました。グーグルマップによれば、桂浜から四国カルスト天狗高原を経て今治城に行く道程は、216キロ、4時間19分とあります。

ようやく今治に到着。まずは今治城へ行きました。城のある街は風格があります。

ホテルにチエック・インして食事にでかけました。その前に明日乗る予定のバスの発着場の確認です。

夕食を取るにも、ひと悶着ありました。ホテルの近くの店に立ち寄って様子を見たのですが、Sunが店の人から、けんもほろろに邪険に扱われたのです。一見さんには興味がない、という店なのでしょうか。本当に驚きました。

香川のうどん屋さんでは私が邪険に扱われ、今治ではSunがそんな仕打ちに合いました。どちらも、観光客には来て欲しくないようです。結局、今治銀座通りにある店で食事を取りました。

今治は焼鳥が名物のようです。美味しくいただきました。

⬛︎20220925(日曜日:晴れ)

今治国際ホテルの豪華なフロントです。30年ほど前に建てられたそうです。往時を偲ばせます。

⬛︎昨日までの四国の旅も、今日は帰宅の途につかなければなりません。6時に目覚ましを鳴らして起き出し、さっとお風呂に入り、7時には朝食です。

昨日はめづら高原へのドライブで、恐ろしい思いをしましたが、目的地の今治には、16時少し前に到着しました。ホテルのチェックイン後に、岩国城によりました。17時にはレンタカー屋に行って返却する必要がありました。返却後にお店でホテルの話をすると、歩くには距離があるので送りましょう、と言ってくれました。戻ってからホテルで街の様子を聞き、先ずは街の探索に出かけました。明日福山駅まで乗る予定のバスの発着駅と時刻表の確認です。8時25分発のバスに乗ることにしました。