■20240115(月曜日:晴れ)

草千里展望台から見た阿蘇の噴火口です。
この日、外気温は14時前で0度でした。

■今日は私にとっては歴史的な日です。1979年医師として仕事を初めて以来、初めての週休2日勤務の開始です。当時は大学病院も土曜日に勤務をしていました。

基幹病院も週休2日になったのは、いつからでしょうか。基幹病院が土曜日に休診している以上、開業医は診療せざるを得ません。患者さんの行き場が無くなってしまうからです。開業医で土曜日に休んでいる診療所は、殆どありません。

知り合いの先輩が晩年、月曜日を休診にしたことを思い出しました。ある友人は水曜日を休診にして、休養を取っています。お互い古希を迎えて、いろいろ考えるところがあったのでしょう。

昨年、子ども達が一同に集まって、家族会議を開いてくれました。Ayaちゃんも、オーストラリアから駆けつけてくれました。会議の内容は、私の健康チェックと終活の相談です。

Nonちゃんが、母校の人間ドック、しかもVIP用の人間ドックを予約してくれた上に、その費用を子ども達が分担してくれました。一泊二日の超豪華版でした。

幸い特に問題点は見つからず、しばらくは大丈夫そうでしたが、70歳を超えると、いつ旅立ちの日が来てもおかしくないことを、痛切に感じるようになりました。テレビで報じられる有名人の享年も、70代が決して少なくないのです。

まさに終活を始めるべき時が来た、と実感したのです。そう考え始めると、整理整頓しなければいけないことが、結構多いことに気付きます。

まず自分しか知らない銀行口座などです。成り行きで東京に作成した口座などは、いざという時に解約などの手続きが大変面倒です。連れ合いが管理している地元の口座に、なるべく集約すべく準備を始めたのですが、これがけっこう大変です。

べつだん、やましい隠し口座が海外にあるわけでもないのですが、それでも振込や引き落としされる口座を変更するのは、かなり面倒です。一つ一つ玉ねぎの皮を剥ぐように、根気良く続けるしか無さそうです。

そして、仕事量の削減です。働き方改革、といえば時代にも即しているのでしょうか。結果として、今年から月曜日を休診にしました。日曜日にマラソン大会に参加しても、翌日ゆっくり休むことができるのです。

土曜日に仕事を終えてから飛行機に乗って千歳まで行き、日曜日の午前中ハーフマラソンを走ってから、新千歳空港で日帰り温泉に入って、そのまま午後の便で帰ってきたこともありました。いま考えると、還暦過ぎの老人が、無謀なことをしていました。これからは、少し余裕を持って大会に参加できます。

■日本人の平均寿命(2023)が男性 81.05年、女性87.09年に! 2年連続で前年下回る、と報告されています。ただし、

2019年段階で健康寿命と平均寿命の差は男性が8.73歳、女性が12.07歳となっています。

この数字は、男女ともに約10年前後にわたり、健康上の問題で何かしら制限のある生活を送っていることを意味します。

日本人成人男性の健康寿命を72歳とすると、あと実質3年しか、私には残された時間がないのです。健康で自分の思ったように体を動かして生活できる残された時間が、もう秒読み段階なのです。本当に恐ろしいことです。

これからは、残された時間を本当に大切にして、夫婦二人で元気で仲良く、楽しく暮らしていくことだけが、いまの私の願いです。