■20240126(金曜日:晴れ)

天草から霧島へ向かう途中の美しい海です。

■今朝は、ゆっくりと休みました。日帰り温泉で食事を取りながら、Sunと二人で相撲観戦でした。翠富士と熱海富士は、地元高校の出身ですので、力の入り方が違います。

沼津は今や、フェンシングの街であると同時に、相撲の街でもあります。伊勢ヶ濱部屋には、続々と高校の後輩が入門しているようです。ただ、残念なのは、同じ部屋の横綱照ノ富士、翠富士、そして熱海富士が、揃って勝った日が、まだ一日もないのです。

3人共に勝つというのは、なかなか大変なのです。ここ2場所は、熱海富士が盛り上げてくれましたが、壁にぶち当たっています。この壁を超えないと、三役が見えてきません。

■さて、地元静岡でもリニア新幹線の話となると、川勝知事叩きが横行しています。難癖をつけて世紀の事業の邪魔をしている、といった内容です。JRの提灯記事が、ネットにも散見されます。

しかし、以下の記事は、とても真っ当な指摘です。

「リニアに何の意味があるかよく分からない」
鉄オタ・石破茂氏が語る、本当に必要な鉄道整備とは

何十年か後に世紀の大工事が完成しても、その時にいったいどれだけの人が利用するのか、我田引水の予測では、見当外れも良いとこです。そんな資金があるなら、もっと違った方面に使うべきなのです。石破さんは、こう話されています

日本の鉄道は時速300キロ出るフル規格の新幹線と、最高でも時速120キロぐらいしか出ない在来線と、両極分解してしまっています。その間がない。

だから時速150キロ出ればいい、並行在来線問題も発生しない、工期も工費も格段に安く済むという、在来線の近代化の方が大事だろうと私は思っています。

新幹線が通って、かえって地元は不便になっている、という話はよく聞きます。

そのお金があるんだったら、北海道の鉄道の近代化にもっと使ったらどうなんですか?

例えば、JR北海道って本当に気の毒だと思っているんです。あの過酷な自然環境で、ほとんど電化が進んでない北海道の鉄道で、あの重いディーゼルをぶっ飛ばせば、そりゃ、ああなりますよ

(編注:JR北海道では、設備の老朽化にともなう安全投資の負担が経営を圧迫している)。

北海道大好き人間にとってみると、本当にその通り、と拍手を送りたいところです。アルプスの地下、巨大な断層をぶち抜いてトンネルを作って、万が一大地震が起きたら、リニアに乗っていた乗客は全滅でしょう。

災害時の安全弁として、新幹線の代替輸送手段が必要だと言われていますが、むしろリニアから新幹線に乗客を避難させるほうが、必要になりそうですし、おそらくそれは不可能でしょう。地下深くのトンネル内で見殺しにされそうなリニアなどに、私はとても乗る気がしません。

そんな常識的な恐れについて、何に対しても反対する、とレッテルを貼って潰そうとする輩も、たぶんリニアには乗らないでしょう。第一トンネルばかりで、面白おかしくも何ともない乗り物です。

常識的な議論をするためにも、上記の石破氏のインタビューは必読です。