■20190410(水曜日:雨)
■今朝はゆっくりと休みました。昨日の夜の天気予報では、 西から低気圧が近づき雨が降る上に、北の低気圧のために冷たい空気が入り込むために、関東地方でも平野部で雪が降る可能性があるとのことです。日中の最高気温が、札幌よりも東京の方が低いとも予想されています。さすがに今日は皆さん外出を控えるのではないでしょうか。昨夜は掛け布団の上から薄手の毛布をかけて休みました。今朝は5時38分に目が覚めて起きだし、ビニールゴミを持って雨の中を、所定の公園前まで傘をさして行きました。まだ、それほど強い雨ではありませんでした。
■さて今朝の東京新聞「この道」欄では、歌手の加藤登紀子さんが、「あなたに捧げる歌」と題して第2回目を書かれています。今日の題名は「ハルビンの詩」です。ご両親が昭和10( 1935)年、新婚生活を始めたハルビンを、昨年12月に旅行をされました。当時のご両親の様子を綴られていますが、最後にこう書かれています。
父や母が一緒に暮らしたロシア人の多くは、ロシア革命の時に亡命した貴族や思想弾圧を受けた文化人、ユダヤ人など、国籍を持たない移住者たちだった。守ってくれる国がなくても、伝統や食習慣を守り、音楽の絶えない彼らの生き方に、母はたくさんのことを教えられた。敗戦ですべてをなくした戦後の荒波を毅然と生きぬくことができたのは、彼らを見ていたからだと、母は言っていた。
私などのように日本に生まれて日本で育った人間には、亡命者の生活など想像もできません。多くの日本人にとっても同様でしょう。しかし考えてみれば、1945年8月を境にして日本人は、いわば庶民全員が亡命者のような状態に突き落とされたのではないでしょうか。何しろそれまで信じてきた一切のものが、一気に崩れ落ちてしまったわけですから。 道徳も、そして国自体も。そう考えると加藤さんのお母さんが言われていたことに、とても納得できるのです。