月別: 2019年5月 Page 1 of 3

緑内障

■20190531(金曜日:曇)

Carnegie の保育園でしょうか。費用が高額なのが問題点のようです。

■今朝は5時半に目覚まし合わせて起き出しました。休養モード二日目です。今日で、いよいよ5月も終わりです。あの10連休という、超大型連休もありました。そして月末には、なんと北海道で39°の気温を記録し、 今年の夏が思いやられる5月となりました。私にとっては、なんといってもオーストラリアへの旅が、最大の思い出となりました。昨年旅行を計画した当時には、大型連休のために航空券が手に入らないかもしれないとして、 ハラハラする日々が続いたのですが、なんとか無事に旅行も終えることができてほっとしています。あっという間の旅でした。もうこれからは、それぞれが独立した子供たちの幸せを祈る毎日となりそうです。しかし何よりもまず大事なのは、自分たちの健康です。子供たちへの最高のプレゼントは、親が元気で仲良く暮らしているのが一番ではないでしょうか。8月になれば私は66歳、Sunは10月で65歳になります。こんな年になるとは、まさに夢にも思っていませんでした。想像もしていなかった体の変化と、とにもかくにも、付き合いながら日々を送るしかありません。


■昨夜は東部眼科フォーラムが開催され、ともに沼津の同じ高校出身の二人の教授にお越しいただき講演をしていただきました。テーマは緑内障です。重篤な視覚障害を引き起こす原因として、緑内障が第一位になってから、もう何年になりますでしょうか。5、6年前の調査で第1位に躍り出ました。それまでは糖尿病網膜症が一番の原因疾患だったのです。今でも糖尿病網膜症は重篤な視力障害をもたらす大事な原因なのですが、内科の先生方との連携もあって、初めて眼科にきた時にはもう手遅れだ、という患者さんは格段に減りました。 治療法も進歩しました。糖尿病自体は、ますます増える一方ですので、決して楽観はできないのですが、 各科の先生との連携を深めることで、さらに早期発見を目指すことが大切と思われます。


ところが緑内障は、早期発見自体がなかなか難しいのです。ほとんどの症例では、症状を自覚することがありません。全くと言っていいほど、症状のない患者さんの疾患を見つけることは検診以外には、おそらく手段がないと思います。日本眼科医会でも、緑内障検診を導入しようと様々な活動を行っています。来月東京で行われる、全国の代議委員会議でも、その問題が話し合われるはずです。私も昨年から、週末泊りがけのこの会議に出席させていただいています。


緑内障の治療法も、私が眼科医になった頃には、ほんの数種類の点眼薬しかありませんでしたけれども、今では私たちが選択に迷うほど多くの種類の治療薬が登場しています。 手術法も様々に改良され、 格段に進歩したのですが、残念ながら、緑内障の進行を確実に止める治療法は、まだ確立されていません。中枢神経だけに、一旦失われた機能を取り戻すことは今のところできませんので、とにかく早期に発見し、進行を可能な限り遅くする以外に、今のところ取り得る手段はありません。その意味では啓発活動が、とても大切に違いありません。

技術属国

■20190530(木曜日:晴れ)

 

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Carnegie で昼食を取ったラーメン店の餃子です。

 

■今日からマラソン大会に向けての安静モードです。昨日の朝走ったのが、大会出場前の最後のランニングとなります。大会前の三日間は走らずに安静をとるようにしています。疲れが溜まってしまうからです。やはり年寄りにはきついのですね。ランニングの本に書いてあるように、食事もカーボローディング、つまりは炭水化物主体に食事を取り、体内にグリコーゲンとしてエネルギーを蓄積させるわけです。そして生ものを避けることが大切のようです。万が一にも食あたりを起こすと万事休すだからです。先日大相撲で優勝した前の山も、以前場所中に生牡蠣を食べて当たってしまったそうです。それまでは順調な成績だったのですが、その後全く駄目になってしまったという経験をしました。マラソンの瀬古選手もテレビでお話しされていましたが、試合前はお刺身などの生ものは、現役時代は一切口にしなかったそうです。

 

■元駐中国大使・丹羽宇一郎氏が、このままでは日本はアメリカの技術属国になってしまう、と警告されています。

 

このままでは日本はアメリカの技術属国になってしまう

 

中国の通信メーカーHuaweiを、アメリカが本気で潰そうとしているのでしょうか。5Gと呼ばれる最新式の通信技術を、Huaweiが他のメーカーに先んじて開発しています。アメリカのメーカーも、今のところは技術的に及ばないようです。 通信網の基幹部分を他国に握られてしまう恐れを、アメリカは感じています。 Huawei 社製の通信機器を通じて、アメリカの情報が中国政府に筒抜けになっているとして、制裁を課しているわけです。ことの真相は闇の中です。 Huawei 社製の製品を精査したが、情報が漏洩しているという証拠はなかった、とする報告もあるようです。

 

日本人の多くは、まだまだ中国を見くびっている面が多いようです。つまり中国の技術力などは、日本に比べれば、まだまだものまねの段階にすぎないのだ、という考えです。ものまねの、安かろう悪かろうが中国製品の実態だ、という認識です。もちろんそうした製品もあるには違いありませんが、今や最先端の通信技術、人工知能などにおいて、アメリカをすら凌駕しようとする勢いなのです。 何万人という単位で留学生をアメリカに送り込み、 「ウミガメ」と呼ばれる帰国組の、その鍛え上げた知能を中国で存分に発揮できるように、政府は全面的に応援しているのです。 それは、かつての日本が辿った道でもあるのです。1980年代、日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と世界から持ち上げられて、すっかりその気になってしまいました。 あれから30年以上の月日が流れ、様相はすっかり変わってしまいました。我々はそのことに一刻も早く気づき、これからどのような道を歩むべきなのかを、真剣に考える必要があるのです。 一国に頼るだけでは、立ち行かない時代になっているのです。丹羽さんの指摘は、そうした危機感の現れなのです。

 

IQの低下

■20190529(水曜日:曇)

 

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Ayaちゃんの住むCarnegie  の街です。

 

■今朝は走りました。昨日の天気予報では、 今朝の6時から9時までの降水確率は100%でした。 たぶんダメだろうとは思いながら、目覚ましを5時にかけて起きだしました。雨音は聞こえなかったので、窓を開けて手を出してみると、雨は止んでいました。着替えをして、ビニールゴミの袋を持って公園前まで行き、準備運動をしてから走り始めました。今月は今日で最後のランニングとします。5.79 km を走り今月の通算距離は106.35 km となりました。明日から三日間休み、そして日曜日は JAL 国際千歳マラソンを走る予定です。いつものことながら最後まで走ることができるかどうか不安でなりません。天気予報を見ると、幸い土曜日は少し雨が降りそうですが、日曜日は曇り時々晴れ、といった天候のようです。気温はどの程度になるか心配ですが、39°になることはないでしょう。

 

■今日配信されてきた「田中宇の国際ニュース解説有料版」は、とても興味深いものでした。題して「 先進諸国は国民の知能を下げている?」です。 1990年代以降アメリカを中心に債権金融バブルによって、

 

人々の高い IQ が望ましい製造業の利潤による経済発展でなく、世界的な金融バブルの分配を受けた人々による消費の増加が経済成長を支えるようになった。消費者は、高い IQ を必要としない。広告宣伝に乗せられて無駄な消費を増やす低能な人が多いほど、消費社会が繁栄する。90 年代以降、先進国の支配層にとって、一般の国民の IQ は高くない方が良いものになった。だから IQ が低下傾向になった。

 

と、いうのです。トランプ大統領の訪日を報道するマスコミの内容と、それに対する日本国民の反応を見ていると、ひょっとすると上記の指摘は、正鵠を射ているのではないかと感じるのです。 しかしこうした日米間の、いわば一方的な関係というのは、長続きするはずがありません。一方だけが言いたいことを言い、一方は相手の機嫌を取るために堪忍自重している、という関係だからです。 双方のリーダーの思惑が一致している、という理由だけでの関係は、いずれ心理面で破綻をきたすことは明々白々です。かつてのように戦争にまで至るとは思えませんが、いずれ発作期がやってくることは間違いないはずです。岸田秀さんの指摘する通りです。

 

この国民にして

■20190528(火曜日:曇)

 

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Ayaちゃんの Carnegie  での新居です。静かな住宅街です。

 

■今朝は走らずに休みました。昨日で月間100 km 走の目標は達成しましたので、とりあえず一段落です。昨日までの猛烈な暑さも、さすがに今日からは落ち着くようです。天気予報では午後から雨が強まるようです。 天候だけは、受け入れる以外にありません。晴れは晴れなり、雨は雨なりに一日を送るしか私たちにできることはありません。

 

■今日までアメリカのトランプ大統領が来日しています。 アメリカのマスコミによれば、来日中のトランプ大統領は、まるで観光客のようだ、と報道されているようです。 首脳同士の親密さを、これでもかと毎日アピールしている様子が報道されています。 それは首脳外交の見本だ、という意見もあるようですが、果たしてどうなのでしょうか。 トランプ大統領は、当然国益を代表して交渉に臨むわけですし、取引の達人だと言われています。安倍総理がトランプ大統領に 、是が非でもと承諾してもらった唯一の成果が、おそらく日米の貿易交渉妥結は参院選挙後になるという点ではないでしょうか。 日本が一方的に譲歩をする結果となれば選挙にマイナスの影響を与えることは、安倍総理も十分承知しているのでしょう。

 

アメリカ大統領に対して一歩も引かず、国益を守るために、体を張ってトランプ大統領と対峙しているのだ、という姿を国民の一人として見たいと思うのは当然です。どこの国においても、歴史ある、そして伝統ある国家の国民であれば、指導者のそうした誇りある姿を望むのではないでしょうか。今朝の東京新聞社説には、「なぜ選挙のあとなのか」 と題して、 書かれています。

 

あまりに露骨、横柄な物言いではないだろうか。日米の貿易交渉妥結は参議院選挙後までずれ込む見通しという。人々の暮らしを大きく左右する交渉である。選挙の材料に使ってはならないはずだ。

 

この文章に込められた怒りは、十分理解できるのですが、しかしその矛先がどこに向かっているのか分かりにくい部分があります。トランプ大統領に対してなのか、あるいは安倍総理に向かってなのか。あるいは双方に向かって語られているのでしょうか。 結果として日本がアメリカに大幅に譲歩した交渉結果となることは目に見えていますので、 選挙前の決着は選挙に不利だと判断し先延ばしした、安倍総理の賢明な判断に対して矛先が向いているのでしょうか。国益のためでなく、自分の選挙のための賢明な判断です。

 

この親にしてこの子あり、とはよく言われることですが、この国民にしてこの総理あり、と最近はつくづく思うことばかりです。 両首脳が一緒にゴルフを楽しんだり、炉端焼きを楽しんだりしているのを見て、こんなに仲がよいのだから、アメリカ大統領も日本には悪いようにしないだろう、と想像してしまう国民のなんと多いことか。 そしてそうした国民性をしっかりと把握した上で、 テレビやネットに映像を流し続ける安倍総理の戦略。きっと専門の広告宣伝会社が、 こうしたマスコミ対策を取り仕切っているのでしょう。多額の税金を使って。その結果として日本の農業は衰退し、国民の富が流出していくわけです。誠に立派な政治と言わざるを得ません。この国民にして、この総理ありです。

 

猛暑

■20190527(月曜日:晴れ)

 

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宿泊したホテルの近くにあった日本風の居酒屋です。最後の夜に入りましたが、美味しかったです。

 

 

■今朝は走りました。ランニングウォッチをパソコンにつないでエプソンのホームページに接続すると、「連続で月間100 km を達成しました。おめでとうございます」と画面で祝ってくれています。今日は6.85 km を走り、これで51ヶ月連続月間100 km 走を達成しました。 今週は水曜日にもう一度走った後は、休養に入ります。そして次の日曜日に JAL 国際千歳マラソンを走る予定です。昨日は帯広で38°を超える猛暑でした。想像しただけで恐ろしくなりますが、天気予報では6月2日の千歳の予想気温は20°ほどですので、今のところは棄権する必要はないようです。これで記録を取り始めてからの通算走行距離は、8,107 km となりました。我ながらよく続いたものです。

 

昨日は名古屋へ出張し東海北陸眼科医会の会合に出席しました。久しぶりに富山県の先生方とお会いしてお話することができ、とても楽しいひとときでした。来月東京で開催される代議員会議へ向けて、検討事項を整理するためです。夕方には家に戻り、Sunと二人でニューウェルサンピア沼津に行ってお風呂に入りました。昨日のように暑いと、やはりビールを飲みたくなります。

 

そして今朝は何より、走った後に今年初めてのスイカを食べました。Sunが買っておいてくれたスイカを土曜日に冷蔵庫に入れておいたのですが、今朝のランニングの後で、そのよく冷えたスイカの一部を美味しくいただきました。よく冷えていて甘くて最高のスイカでした。走った後のスイカほど、美味しく感じるものを他に私は知りません。

 

出張

■20190526(日曜日、晴れ)

 

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紫陽花が、少しずつ色づいてきました。

 

■今日は会議のため名古屋へ出張です。原駅7時18分発の東海道線で静岡駅に行き、そこでひかり号に乗り換える予定です。こだま号に比べると、45分ほども早く名古屋駅に到着します。東海道線に乗るのは十分ほどしか違いませんので、到着時刻の違いはとても大きくなります。10時から午後の2時まで、様々な課題を議論しました。6月の全国代議員会議に向けての準備です。

 

■さて今日は、全国で異常な高温を記録しました。北海道の佐呂間町で39.5℃、5月としては全国で史上最も高い気温を記録しました。来週の日曜日、つまりちょうど7日後にJAL 国際千歳マラソンを走る予定ですが、いくらなんでも35°を超える気温の中では走るのは危険です。もし30°を超えるようでしたら走るのは止めて、観光旅行に切り替えようと思っています。今年で6回目になる千歳マラソンへの参加は、私にとっては毎年の恒例行事になりました。昨年からはTakuが参加することができなくなりましたので、Sunと二人での北海道となっています。果たして天候がどうなるか、それだけが心配です。前日の土曜日に北海道に行くのですが、あまりの寒さに震えてしまい、風邪を引いたのではないかと翌日の参加を断念するか迷ったことも、以前にはありました。それが一転して、今年は暑さの心配をしています。その日を迎えてみないと、 本当に分かりません。

 

■土曜日にはアメリカのトランプ大統領が来日しました。午前中は安倍首相とゴルフを共にし、 大相撲は千秋楽でしたので、優勝力士に賜杯を手渡していました。友好ムードの中で毎日を送られているのは素晴らしい事なのですが、あまりの祝賀ムードに、私などはいささか違和感を感じています。 一色に塗りつぶされているマスコミの報道も、どこか変なのです。世界中でトランプ大統領に対する少なからずの批判が、まき起こっているわけですが、日本だけは別世界のようです。

 

まるで御領主様を迎える領民のように、見えなくもありません。暗黙理のうちに批判が許されない祝賀ムードというのは何か変です。国民の全てが、トランプ大統領に対して賛同しているわけでは、もちろんないのです。それにもかかわらず、批判することが許されないような雰囲気というのは、まるで戦前を思い出させます。日本は本当に、変わっていないのだなと、つくづく感じるのです。ひょっとすると、岸田秀さんが指摘しているように、明治以降の日本人の精神性というのは、未だに未解決のままなのではないかと、感じざるを得ないのです。

 

繋がりの信頼感

■20190524(金曜日:晴れ)

 

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Pan Pacific Melbourne Hotel のフロント近く。一時、憩える空間です。

 

■今朝は走らずにゆっくりと休みました。昨日は今年度最後の担当学校の学校検診が終わりました。 午前中に二つの小学校を掛け持ちして学校検診を行いました。数年前からは、学校へも手軽に持ち込むことのできる携帯用の機器を使用して、子供たちの目の状態を確認するようにしています。 3歳児検診があり、目の発達に問題がある子供達が、その時点で見つかれば問題はないのですが、残念ながらその検査をすり抜けてしまう子供たちが未だに後を絶たないのです。 特に遠視性の不同視弱視の子供達を見つけることは、とても大切です。100人に1人、こうした問題を抱えた子供達がいると言われています。小学校に入るまでに見つけて、メガネの装用や、適切な訓練を行えば、両眼ともに1.0以上の視力を獲得でき、両眼視機能も正常に発育します。

 

両眼視機能、つまり物事を立体的に見たり、あるいは動体視力の発育に問題をきたすと、様々な場面で困難をきたします。 動体視力が発達しないと、動きの速いスポーツ、例えばテニス、卓球などでは、ボールを的確に捉えることが、とても困難になります。運動神経には何の問題もない場合でも、 空振りしてしまうのです。運動神経が悪い、という一言で片付けられてしまう場合もあります。子供さんにとっては大変な不幸です。たとえ百人に一人ではあっても、その子供さんにとっては1回きりの人生ですから、 避けることのできるハンディキャップは、少しでも減らしてあげるのが社会の役割ではないでしょうか。

 

■今朝の東京新聞朝刊には、村上春樹さん特別インタビュー記事が掲載されています。「小説家40年と騎士団長殺し」です。第6回の今日は、「暗闇抜け 許しの心得る」。

 

この中で主人公の「私」が物語の最後に「私が免色のようになることはない」「なぜなら私には信じる力が備わっているからだ」と語っている言葉を取り上げています。 免色という登場人物が、「よその世界と繋がりを持つか、持たないかということの、その狭間にいる人です。何かに自分がコミットしているのか、していないのかということが自分でもよくわからない」のに対し、「私」は「結局もう一度結婚生活をやり直すことになった」のです。二人の違いはどこにあるのでしょうか、という問いかけに対して、村上さんは以下のように語っています。

 

もちろん愛なのですが、それ以上に、人と人との繋がりの信頼感というものが大事なことになります。免色さんには、そういう感覚が欠落しているんじゃないかな。

 

この村上さんの言葉を聞いて、私が思い出すのは、やはりアドラー心理学です。「人間の持つ全ての悩みは対人関係の悩みである」 とする、あのアドラー心理学です。 アドラー心理学の目指す最終目標である「共同体感覚」獲得への道。自己受容、他者信頼、そして他者貢献。 全ての道は、そこへ向かっているのかもしれません。

 

人民の学校

■20190523(木曜日:晴れ)

 

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今回投宿したPan Pacific Melbourneホテル・フロントです。

 

■今朝はゆっくりと休みました。昨日はさすがに疲れました。朝10 km を走り、仕事も無事にこなしましたが、さすがに疲れが蓄積してしまい、一日中気だるい思いをしました。早々に床に入り休みました。そのおかげか、今朝は気持ちも少し軽やかになりました。

 

今日は最後の学校検診です。午前中休診にして、二つの小学校を回る予定です。そして昼休みにはロータリークラブの例会があります。今日はいつも司会役をしているSAAの土屋さんが、仕事の関係でどうしても出席できず、副SAAの私が代役を務めなければなりません。今日の例会には、静岡第二グループの山口ガバナー補佐がお越しになりますので、粗相のないように会の進行をしなければなりません。いろいろありそうな1日になりそうです。

 

■5月20日付の東京新聞社説では、「民主主義を学ぶために 市民裁判員10年」と題して書かれています。 市民の司法参加は現代では先進諸国で広く行われており、米国の陪審制、西欧の参審制などがあるようです。

 

刑事裁判に市民の感覚を反映させる目的で、2009年5月21日に導入されたのが裁判員制度だ。二十歳以上の有権者から選ばれた市民6人が、裁判官3人とともに審理する。殺人や強盗致死傷など最高刑が死刑又は無期懲役・禁錮か故意に被害者を死亡させた事件だ。

裁判員は操作結果の追認ではいけないし、真実を見抜く眼力も欲しい。プロ裁判官と違い、市井の人として、それぞれの良識を活かしたい。

 

最後に社説は、こう結ばれています。

 

19世紀のフランスの政治思想家トクヴィルは米国の陪審制についてこう記した。

「人民の審判力を育成し、その自然的叡智を増やすように役立つ〈中略〉無料の、そして常に公開されている学校のようなものである」

 

単なる裁判ではなく、民主主義を養う人民の学校であると看破したのです。長い歴史を持つ陪審と比べ日本はまだ10年しか経っていません。この制度を、民主主義を成熟させる良き学校としたい、と社説は結んでいます。

 

私もまさにその通りだと感じています。こうした時にいつも思い出すのが、映画「12人の怒れる男」です。 英語の勉強にもなると思い、字幕には英語のセリフが出てくるようにデジタル処理したファイルをスマホに入れておき、時間が取れた時には繰り返し観るようにしています。 とてもよくできた映画だと、何度見ても思います。縁もゆかりもない、全く見知らぬ者同士である12名が一箇所に集まり、陪審員として議論を戦わせるわけです。 それぞれ異なる背景を持ち、異なる人生を歩んできた個性ある12名の議論の様子は、まさに人民の学校そのものなのです。12名は、それぞれ名前も知りません。映画の一番最後の部分、not guilty の結論が出て全員が裁判所を出ていく場面で、陪審員の一人が、ヘンリー・フォンダ演ずる陪審員に、 名前を尋ねる場面があります。お互い名前を伝えあって、そして別れるのです。ただ、それだけです。裁判員を務めることになった方には、ぜひ一度この映画を観てもらいたいものだと私は思います。

 

窮鼠猫を噛む

■20190522(水曜日:曇)

 

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Melbourneで始めてみたピンク色の池です。Salt Water Lake。世界中で四箇所、確認されているそうです。

 

 

■今朝は走りました。昨日の夜は沼津医師会の理事会があり、地域医療における様々な問題点を検討しました。今朝は5時に目覚ましを鳴らし、起き出すのに少し逡巡しましたが、準備運動を済ませて5時半には走り出すことができました。10.65 km を走り、今月の通算は83.13 km。 残り9日16.86 km のところまで来ました。最初の5 km ほどは体も重く、足取りはとても軽快とは言えませんでした。それでも7キロを過ぎてからは、それ以前に比較して、随分と軽やかに走ることができたように思います。

 

6月2日の JAL 国際千歳マラソンに出場しますので、三日間の休養が必要です。ということは5月30日、31日そして6月1日には、走らずに休養しなければなりませんので、それまでに100キロを走らなければなりません。なんとか今月も目標を達成して、51ヶ月連続月間100 km の記録を達成したいと思っています。

 

■トランプ政権の中国通信機器大手のファーウェイへの圧力が強まっています。トランプ大統領の禁輸措置を受け、アメリカ企業が Huawei へのソフト提供や電子部品の出荷を停止する動きが広がってきました。ロイター通信によれば、 Huawei 社製のスマートフォンに関して、 Google の「 Gmail」や傘下の 動画投稿「 YouTube」 といったアプリの利用まで、将来的に制限される可能性がある、と報道されています。 2018年度の日本国内のスマホ出荷台数シェアで、Huaweiは5位の6.2%を占めています。私自身も Huawei 社製の p 10 Lite を利用しています。故障することもなく、十分満足できる性能を発揮してくれています。ファーウェイは昨年、パナソニックや京セラなどの日本企業から6700億円規模の部品を調達しています。 Huawei 社製のスマホが失速すれば、それは同時に日本企業の業績にも影響するのです。

 

トランプ政権の中国いじめが続いていますが、テレビの解説によれば、それは世界的な覇権争いの様相だというのです。中国には決して覇権を手渡さないぞ、というアメリカの宣言だというのです。田中宇さんの解説では、むしろ真相は逆のような気がしますが、どちらにしても結果として引き起こされるのは、「窮鼠猫を噛む」という状況ではないでしょうか。中国は大国です。日本とは違います。大国となった今、これまでのように、アメリカの風下で、ひっそりと力を蓄える、という段階は過ぎ去ったのでしょう。大国としての矜持も、そして責任も果たさなければならないのです。トランプ大統領は、いわば中国の尻を叩くことで、大国としての責任を引き受けさせようとしているのではないでしょうか。スマホのことに関しても、アメリカの半導体など、部品供給が停止されれば、もちろん一時的には窮地に陥るでしょう。しかし中国は、そのまま黙って引き下がるようなことはしないはず。自分たちの力で、それに代わる製品を自力で作り上げ、自立していくはずです。それだけの能力が、今の中国には十分蓄積されていると、トランプ大統領は踏んでいるのでしょう。中国が本当に潰れてしまっては、アメリカにとっても世界にとっても、何も良いことはないのです。そのあたりはトランプ大統領は十分理解した上での行動であるはずです。

 

以前万里の長城を登るために中国に行った時に、まず驚いたのは、インターネットに繋がっているにもかかわらず、 Google が利用できないことでした。噂では聞いていましたが、まさか本当に Google と接続できないなどとは、実際に遭遇してみて本当に驚きました。 Google を通して情報がアメリカ政府に筒抜けだ、という危惧から中国政府は接続を制限しているのだ、とも言われていました。結果として中国では、検索するにも Google を通してではなく、中国の会社であるバイドゥを使っていることがほとんどのようです。Amazon がなくてもアリババがあれば、中国の人は何も不自由していないのです。中国政府に対するさまざまな批判があることはもちろんですし、民主的とは言えないことは間違いありません。しかしアメリカの会社の言いなりになっていたとすれば、梯子を外された時に、社会はパニック状態になってしまいます。安全保障とは、何も戦闘機や空母を作ることだけが、安全保障ではないのです。今の危機状態を、 Huawei 社が、そして中国政府が切り抜けた時には、今よりもさらに強い存在として生まれ変わっているに違いありません。

 

裁判員制度

■20190521(火曜日:豪雨)

 

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昨年Melbourneを訪れた際に投宿した Swanston Hotel です。隣が有名なチョコレート屋さんです。

 

■今朝はゆっくりと休みました。昨夜の天気予報では、今日の昼までは大雨の予想です。その予想通りに、昨夜から降り始めた雨は、午前7時4分現在、激しく降り続いています。 予定されていた小学校の遠足も午後からに延期されたようです。こんな時はジタバタしても致し方ありません。静かに雨音に聞き入るか、黒い雲に覆われた空を眺めるかしかありません。

 

■さて今朝の朝刊には、「裁判員・強制起訴施行10年」と題して記事が掲載されています。共同通信が行った全国の裁判員経験者へのアンケート調査によると、「判決に市民感覚が反映された」と回答された方が92%でした。こうした市民が参加した判決を、裁判官だけで審理する控訴審が覆す割合が、昨年は1割を超えています。「経験してよかった」が87%、「ある程度」が11%となり、ほぼ全員が肯定的な評価を示しています。「裁判員制度を続けるべきだ」としたのは84%。「やめるべきだ」は3%。「分からない」 は13%でした。

 

私は裁判員制度を経験したことはありませんが、アメリカの制度である陪審員制度を描いた名作「12人の怒れる男」を何度も観ていますので、少しは想像できるのではないかと思っています。陪審員制度では、有罪か有罪でないかを、12対0になるまで議論を続けて決着をつける方式のようです。 有罪か無罪かを決めるわけではないところがミソでもあります。 映画の中では何度も「reasonable doubt 」 という言葉が語られます。 つまり、どう考えてもおかしいという点が拭い去れないのであれば、それは有罪にはできない、という考え方です。 被告は有罪であるということを立証する責務が、検察官にあるのであって、自分自身が無罪であることを立証する責任が、被告にあるわけではないのです。その点は憲法に保障された個人の権利であると、映画の中では陪審員の一人であるヘンリー・フォンダが語っています。 法律には、もちろん私は詳しいわけではありませんが、映画を観ながら思うことは、この点がアメリカと日本では違っているように感じるのです。 まさかそんなことはないとは思いますが、日本では自分自身が無罪であることを被告自身が立証しない限り、有罪になってしまうのではないかとすら感じてしまうのです。

 

アメリカのテレビ映画「Law and Order 」を観ていると、アメリカの容疑者がまず言うことが、「弁護士を呼んでくれ」です。アメリカでは弁護士の立会いを要求することは、当然の権利なのです。残念ながら、日本では異なるようです。 そして裁判所で、まず決めなければならないことが、保釈するかどうかの決定です。検察官が勾留請求の理由を述べ、それを裁判官が勘案して保釈するか勾留するかの決定を下します。拘留期間の長さの違いも、両国間の裁判制度の違いを反映してるようです。 それぞれの国にはそれぞれの文化・歴史がありますので、どちらかが正しくて、どちらかが間違っている、というものではないのでしょうが、もしも自分が被告の立場に立たされたとしたら、どちらの制度を希望するかは明らかであるように私は感じます。

 

reasonable doubt 合理的な疑い、についてはWikipediaには、以下の記載がありました。

 

日本の刑事訴訟において、裁判所が公訴事実を認定するには、当該事実につき「合理的な疑いを差し挟む余地のない程度の立証」あるいは「合理的な疑いを超える証明」が必要であるとされる。ここでいう「合理的な疑いを差し挟む余地がない」というのは、「反対事実が存在する疑いを全く残さない場合をいうものではなく、抽象的な可能性としては反対事実が存在するとの疑いをいれる余地があっても、健全な社会常識に照らして、その疑いに合理性がないと一般的に判断される場合には、有罪認定を可能とする趣旨である」とされる(最判平成19年10月16日)。被疑者及び弁護側からみれば、無罪を主張する際には容疑について完全無実を証明する必要は無く、犯罪行為を行ったことについて合理的な疑いを示すことができればよいことになる。

戦後、英米法から導入された概念であり、アメリカでは、陪審員は「合理的な疑い」が排除されない限り、有罪の評決をしてはならないとされる。

 

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