■20190727(土曜日:晴れ)
メルボルン市内の駅です。
■今朝は走らずに、ゆっくり休みました。台風6号が今朝には紀伊半島に上陸する、との予報です。今朝も5時過ぎに目が覚めて起きだしたのですが、窓を開けて外を見ると青空です。西の空には黒い雲がかかっていますが、大部分の空には青空が見えています。今日1日は 変動の大きい天候になりそうです。なんとか明日の朝までには、静岡を抜けてくれると良いのですが。
■ネットである記事を読みました。オーストラリア人が、なぜわざわざ日本にスキーをするためにやってくるのか、という内容です。北海道のニセコに行けば、冬になるとオーストラリア人で溢れ、日本語を話すことができなくても何の不自由もなくスキーを楽しむことができるのです。書かれている日本人が、ニュージーランドへスキーをしに行った時の体験を元に書かれています。
理由の一つは、 もちろん雪です。冬になれば毎日のように新雪が降る日本の雪が、当たり前とわたくしたちは思うのですが、世界中を見渡してみると、そうしたスキー場を探すのは難しいようです。
そしてもう一つの要因が、物価の安さだというのです。日本では全てが半額以下の値段で済む、というのです。ホテル代しかり、リフト代しかり、そして観光地においてすら食料品の値段は半額以下だというのです。 スキーリゾートにおいても、近くにあるコンビニを利用すれば、考えられないほどの安い物価で生活できるそうです。
今年の5月に、Ayaちゃんの結婚式に出席するために、オーストラリアに行った時に感じたことは、まさにこの逆のパターンでした。コンビニに行ってサンドウィッチを買おうと思っても、日本の2倍の値段がついています。となるとオーストラリアはとても暮らしづらい国だ、と短絡的に考えそうですが、調べてみると最低賃金も日本とは比較にならないほど高いのです。年齢や地域によって異なるので比較は難しいと思いますが、平成30年で見ると、静岡県の時間あたりの最低賃金は858円と書かれています。ところがオーストラリアでは、23.66オーストラリアドル、日本円では1,777円を受け取る権利がある、と書かれているのです。
したがって、日本人の2倍の所得を持ったオーストラリア人が日本にやってきて、その物価の安さに驚くのは当然のこととなります。労働時間はといえば、日本人の方が長く働いていることは間違いなさそうです。つまりオーストラリア人から見ると、日本人は安い給料で延々と長く働き、安い物価の下で暮らしている、というイメージになるのでしょうか。ということは日本における大金持ちは、オーストラリアにおける大金持ちよりも、ずっと豊かな生活ができる、となります。多分そうなのでしょう。
山本太郎さんが言われるように、20年間におけるデフレの結果が、今の日本人の生活だということになります。労働者の4割が派遣労働という形態の下で働く現在の状況では、家庭を持って安心して家族とともに生活する、というごく普通の当たり前の幸せが、難しい状況になっているのです。