■20200110(金曜日:曇)
■昨夜は沼津西ロータリークラブの新年会でした。ホテルの二階のフランス料理店で行われました。会員の奥様も何人か参加され、とても賑やかな楽しいひと時でした。新しい女性会員も入会され、これで会員数も30の大台に届いたようです。
数が多ければ良いというものではありませんが、やはりある程度の人数がいないと、クラブの運営も大変なことは間違いありません。また新たな一歩を踏み出したというところでしょうか。
■昨日は高校の同期生、弁護士をしている野辺さんより、ロータリークラブの機関紙であるロータリーの友に投稿したので読んでほしい、という便りが来ました。今月の25日には浦和で久しぶりに同期会が開催されますので、またその時にゆっくりお話できるのを楽しみにしています。
■さて、今朝の東京新聞25面「本音のコラム欄」では、ジャーナリストの北丸雄二さんが「恐怖の大王」と題して、アメリカのトランプ大統領を批判されています。トランプ大統領が下した、ソレイマニ氏殺害の影響を危惧して、今や北朝鮮の金正恩総書記よりも、世界平和にとって危険な存在だと書かれています。
テレビで出演され解説しているほとんどの専門家も同じような論評を繰り返していますが、田中宇さんの国際ニュース解説を長年読んでいる私には、いささか違和感を感じざるを得ません。
トランプ大統領を批判する多くの論評が、とても表層的に感じるのです。つまり上辺だけを解説していて、事態の深部にある流れというものが把握しきれてないのではないかと思うのです。
田中宇さんの解説を読んでいて思うのは、アメリカと一括りに語るのは少し無理があるのではないか。あれだけの超大国ですから、様々な考えと、そしてさまざまな利害関係を持った人々が、歴史を動かそうとしているという点です。
アメリカという国が一致団結して、全員がひとつの方向に向いているわけではないのです。その行動には一見アメリカの利益には繋がらないように見えること、例えばアメリカの世界を牛耳る、覇権というものを削いでしまう、あるいは、それによって失ってしまうような行動ですら、意図的になされている可能性もあるわけです。
アメリカの一極支配が崩れれば、世界は多極化せざるを得ません。つまり、その地域、地域で指導的立場を引き受ける大国が出現してくる訳です。すると何が起こるかというと、地域をまとめなければいけない大国は多分地域で紛争が起こることを喜ばないということです。隣の家で火が出るのを喜ぶ人はいないのです。
次の段階で起こることは目に見えています。つまり経済発展です。冷戦時代にはソ連も中国も経済発展からは取り残されていました。米中が国交正常化し、今の巨大な中国経済を作り上げたのは、アメリカの資本に違いありません。つまり、アメリカは中国で大儲けをしてきているということです。
中東も同様です。いつまでも仲たがいをして戦争ばかりをしていても、経済が上向くことはありません。破壊の繰り返しです。分断され、いがみ合ってることで利益を得る国もあることは確かですが、多分それは一国か二国に違いありません。
20世紀に入って行われた欧米諸国の狡猾な分割支配によって、中東諸国は発展から取り残されてしまったのです。極めつけがイスラエルの建国です、これによって、中東地域は永遠に仲違いするように仕向けられたのです。これでは経済発展するわけがありません。
トランプ大統領が目指すのは、とても分かりにくい政治手法を駆使して、結局はアメリカの一極支配を終わらせ、世界を多極化し、経済発展を促すことで、アメリカの軍事的負担を減らすと同時に、経済的な利益をもたらそうとする意図を持っているのです。
この辺りの解説は、田中宇さんの記事を読まれると、よく分かると思います。テレビや新聞だけを見ていると、まずこうした観点からの解説を知ることは、ほとんど不可能です。
起きたことの原因を徹底的に追及することよりも、それによって世界はどちらの方向に動いているのかということを考えた方が、より世界を正しく理解できる可能性が高いということを、田中宇さんは繰り返して語っています。
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