2022 年 02 月 11 日 北海道小樽市街と石狩湾です。

カテゴリー: 残日録 Page 46 of 131

安い国日本

■20210826(木曜日:曇)

襟裳岬に咲いていました。襟裳岬では強風が、いつも吹き荒れているそうです。

■今朝は走ることができませんでした。目覚まし時計を鳴らしたのですが、止めた後に起き出す元気が出ませんでした。そのまま30分ほど寝てしまいました。

無理をしても仕方ありません。自分の体と対話しながら、少しずつ前へ進むしかないのです。

2日前から始めた不眠症治療薬の服用法の変更も、どうやら私には合っているようです。全然起きることなく一晩の睡眠を全うできるというわけにはもちろんいかないのですが、睡眠のリズムと服用の仕方がうまく合っているようです、しばらくは、続けてみるつもりです。

■さて、最近ネット上の記事で、気になる内容のニュースを立て続けに読みました。ひろゆきが断言、日本はどんどん安い国になって、「アフリカ化」していく。もう一つは、大江千里氏が「ラーメン一杯2,200円」の米国から語る、安い日本の深刻問題、という内容です。

つまり日本の物価が先進国に比べて、信じられないほど安いと同時に、賃金も発展途上国並みに低いというのです。ひろゆき氏は、こう語っています。

人が安く雇える日本はお金持ちが快適な国。日本は安い国になりつつあります。これは事実。そしてお金を持ってる人にとっては、すごく快適な国です。

ビジネスをする時には低い給料で人を雇えるし、オフィスでも住宅でも家賃が安い。ご飯が安くて美味しい。治安もいい。

この日本の快適さの裏にあるのは、人のコストが安いということです。そしてなぜ安いかというと、非正規労働者という立場の弱い働き手がいるから。

また、ひろゆき氏はフランスの状況についても語っています。

フランスには派遣労働がなくて、人のコストが高い。だから企業は人間の代わりに機械を使ってコストを下げようってなる。例えばファストフード店にはだいたい、タッチパネル式の注文端末が導入されていて、人が注文を受けることがすごく少なくなっています。

お二人の記事を読むと、とても参考になると思います。結局のところ、小泉総理が始めた政策が、行き着くとこまで行き着いた、ということに違いありません。

得意分野のロボットを活用し、働く人の価値を高めることで、賃金の上昇を目指すべきなのに、外国人を技能実習生と称して安い労働力を取り込むことを決断した時点で、社会の IT 化にも遅れをとってしまったのです。

今更デジタル庁を作ったところで、何周にも遅れてしまった日本の現状を変更するのは、殆ど不可能に近いのです。

まずは、お二人が分かりやすく指摘しているような日本の社会のあり方を、しっかりと認識することから始めないと何も進まないのです。日本の社会を蝕んでいるのは、なにも新型コロナウイルスだけではないのです。

北海道名付け親

■20210823(月曜日:曇)

三津から見た富士山です。少しだけ頭を見せています。

■今朝は走るつもりで目覚ましを合わせてあったのですが、4時半に目覚ましの鳴った時、残念ながら起き出すことができませんでした。ちょうど夢の最中で、タイミングよく起きだすことができなかったんです。

結局動き出したのは、ほぼ1時間後の5時半前でした。不思議なもので、以前は5時半に起き出して走ったこともあったのですが、今はもう、その時間では遅すぎてダメです。

ということで、後悔しても仕方ありません。まだ残りの日数がありますので、何とかやりくりして、月100キロ走の目標を達成しようと考えています。

■今朝は曇り空で、いつパラパラと雨が降り始めても、おかしくない空模様なのですが、気温が低いので、こうしているのも楽です。

数日前までは、7時前であっても、朝から空調を入れないと、この狭い空間での作業は辛かったのですが、少しずつ季節は、秋に向かって移ってきてるようです。

■今朝の東京新聞には、ドナルド・キーンさんの息子、ドナルド誠己さんが定期的に書かれている「ドナルド・キーンが遺した日本を寿(ことほ)ぐ」が掲載されています。

今朝の内容は、「北海道 名付けた探検家 松浦の文明観に深く共感」と題しています。当時、蝦夷地と呼ばれていた北の大地を北海道と名付けた、松浦武四郎についての講演のための手書き原稿を最近見つけた、という内容です。

松浦が優れていると思うのは、アイヌに対して偏見を一切持っていなかったことです。蝦夷地とアイヌ民族に引き付けられた松浦は、アイヌ語を習得し、「文字を持たない野蛮人」と思われていたアイヌの生活に深く入り込んで行ったのです。

蝦夷地の日本人官吏がアイヌをまるで動物のように扱っていたことに強い反感を抱き、批判を繰り返しました。

そんな日記を読みながら、松浦のアイヌへの同情と愛情を父は感じ、真の文明の意味を問いかけました、と誠己さんは最後に書かれています。

地球そのものを破壊しかねない今の文明のあり方を、私たちはいま一度、考え直す時に来ているのではないでしょうか。

選択

■20210819(木曜日:晴れ)

オホーツク海から39号線に沿って、遠軽町経由で旭川へ向かう途中です。道の駅「まるせっぷ」です。楽器の街、浜松にも関係しています。

■今朝も雨のために走ることができませんでした。何時頃でしょうか、夜中に激しく雨の降る音が聞こえ、これでは走るのは無理だと判断し、今朝は諦めました。

今は7時15分をまわったところですが、南の空は真っ青です。蝉がしきりに鳴いています。こんな青空を見るのは、本当に久しぶりです。

立秋も過ぎ、残暑見舞いを出す時期になっても、毎日記録破りの、雨ばかり続いています。九州、中国地方中心に、豪雨災害が続出しています。

新型コロナウイルス感染者数もオリンピックが終わるのを待っていたかのごとく、毎日史上最高を更新しています。東京都においては、重症病床が10月まで満床だとの試算も、発表されています。

ここ静岡も、今月の20日から9月12日まで、新型コロナウイルス緊急事態宣言の対象地域となります。もう、どうにも止まらない、と言えそうな状況になりつつあります。

国民にはセルフ・ロックダウンと称し、家にいることを説きながら、かたやオリンピックをやっているのでは、方針に全く整合性がありません。これでは、うまくいくはずがありません。

こんな愚かしい政治が、いつまで行われるのでしょうか。国民の犠牲が、どこまで積み上げられれば、まっとうな政治が行われるのか、本当に心配です。あれだけの国民の犠牲が積み上がるまで、戦争を止められなかった戦前と、日本はあまり変わっているようには見えません。

でも、こうした政治を選択したのは、有権者である国民なのです。そのことを忘れてはなりません。

涼風

■20210818(水曜日:晴れ)

オホーツク海から39号線に沿って、遠軽町経由で旭川へ向かう途中です。道の駅「まるせっぷ」です。地元産の木材を活かした構造です。

■今朝はゆっくりと休みました。昨夜は寝る前に忘れることなく睡眠導入剤を飲みましたので、夢の中で追われることもなく、ゆっくりと眠ることができました。

おかげで、すっかり疲れも取れたような気がします。起き出して走ってもよかったのですが、今日は目覚まし時計が鳴ってから更に、1時間ゆっくり寝ました。

■今朝の東京新聞「生活欄」では、「伝える工夫、手紙、メール」を中川越さんが書かれています。その中では、川端康成や芥川龍之介の手紙などを引用されていますが、最後に引用していたのは、夏目漱石が37歳の夏、門下生に送った手紙です。

イマジネーションを膨らませて安らぎを演出した、と中川さんは書かれています。原文は、こうです。

不相変(あいかわらず)金欲しく金なく、涼を欲して涼を得ず、涼しい処(ところ)で美人の御給仕で甘(うまい)物を食べて、そして一日遊んで只(ただ)で帰りたく候、以上。

夏目漱石というと「こころ」を始め、胃潰瘍に苦しみ、いつも額にしわ寄せて、真面目に生きてきた人と、いうイメージがありますが、実にユーモアたっぷりです。

中川さんは最後に、こう書かれています。

「リズミカルで軽快な文章が涼風を起こし、美人と御馳走への憧れが炎熱を忘れさせます。加えて、チャッカリ只で帰るというユーモアが、暑さに苛立(いらだ)つ心を和(なご)ませます。さすがです」。

こんな手紙を送ってみたいものですが、まさに至難の業に違いありません。

敗戦忌

■20210815(日曜日:雨)

オホーツク海から39号線に沿って、遠軽町経由で旭川へ向かう途中です。道の駅「まるせっぷ」です。

■今日は休日当番日です。8時から17時まで、籠の鳥です。

■梅雨前線が日本列島を横切るように停滞し、九州や中国地方では、大雨が続いています。土砂崩れや川の氾濫など、災害が相次いでいます。これまで記録されてたことのないほどの雨量が記録された、とテレビでは報道しています。

世界中どこもかしこも、これまでに記録されたことのない異常気象が起こっているようです。地球温暖化が、その原因なのかどうかは不明です。

■そして今日は、76年前に終結を迎えた敗戦記念日です。日本が、かつて本気でアメリカと戦争をしたなどとは、今では想像もできませんが、現実に、かつて行われたのです。

もちろん軍部の中にも冷静な軍人はいたので、まともに戦えば勝てるだけの国力が、日本には無かったことは十分承知していたのですが、突き進むことしかできなかったのです。

私は1953年生まれですので、当然戦前のことは全く知りません。本や映画で、その当時の様子を知って感じるのは、特攻という戦法、あるいは三船敏郎さんが語っていましたが、新兵への陰湿で暴力的な、いじめなどを考えると、日本という国が人を大切にしない国だ、という思いを強く持つのです。

それが戦争中という、特殊な状況下だけのことなのか、元々この国が持つ生来のものなのか、私には分かりません。

当時の状況と今の状況、つまり1930年代と21世紀の今を比較してみて、決定的に違うと私が思うのは中国が、まとまりを持った一つの国として、強い力を持っているという現実です。

1930年代には残念ながら、中国は四分五裂の状況でした。つまり、列強をはねのけるだけの力を、持っていなかったのです。欧米諸国が、そして後から日本が利益を求めて中国に侵略していったのです。そして、泥沼にはまり込んでしまったのです。

中国については、様々な意見があるのは当然です。快く思う人、そうでない人。十人十色です。しかし、冷静に歴史を振り返れば、中国がバラバラとなり力が弱くなると、アジアは不安定になり、戦争が起こるのです。中国が隆々としている限りは、アジアは、それなりに平和を保つことができたのです。

今世界中で起きつつある多極化の流れは、結局のところ、地域における大国が周辺諸国と、戦争ではなく話し合いで折り合いをつける、という世界ではないでしょうか。

中国の唱える一帯一路の構想についても、賛成する人、否定する人、様々ですが、少なくともその地域に、戦が起こる可能性は低いと思っています。中国が行いたいのは、商(あきな)いであって、戦(いくさ)ではないからです。

■今朝の東京新聞「平和の俳句」特集欄の掲載句は、横浜に住む71歳女性の、この句でした。「裏口を 開けて子を待つ 敗戦忌」。平和のための戦争など、かつてあったことは一度もないのです。そして、もう二度と起こしてはならないのです。

中くらい

■20210814(土曜日:雨)

オホーツク海から39号線に沿って、遠軽町経由で旭川へ向かう途中です。道の駅「まるせっぷ」です。

■今朝も走ることができませんでした。目覚ましは、一応いつも通り合わせてあったのですが、雨の音に起き出すことを諦めました。今こうしている間も、風が唸りをあげています。九州、中国地方では豪雨が収まらず、危険な状態が続いています。日本は本当に天災列島だと、つくづく思います。

■さて、7月3日の洪水で、営業停止になっていた日帰り温泉が、昨日再開しました。家から歩いて5分ほどのところにありますので、毎週必ず2人で行っていたのですが、本当に久しぶりでした。

正直おっかなびっくり、出かけたのが本当です。つまり、再開初日ですから、大混雑しているのではないか。天候も良くありませんし、出かけた時間は18時過ぎでしたので、あるいは逆に、もう空いた状態なのか、想像がつかなかったのです。

出掛けてみると、やはりいつもよりは混雑していました。皆さん待ち望んでいたのでしょう。いつも通り45分ほど温泉を楽しんだ後に、食堂に入りました。

さて、注文をしようと思い、生ビールを頼んだところ、アルコールは出せません、と断られてしまいました。蔓延防止等重点措置に従ってのことなのでしょう。19時までなら、注文できるのかと勘違いしていました。

しかし、お風呂に入って一杯飲めないのでは、ありがたみは半減どころか、肩透かしを食らったようなものです。様子が分からなかったので、昨夜は家で軽く食事をとってから出かけましたので、アルコールが飲めないのでは、家に帰るしかありませんでした。

ゆったりと温泉に入る時間が戻ったのは良かったのですが、その後ゆっくり一杯飲めないのでは、「うれしさも 中くらいなり おらが夏」と言ったところでしょうか。

文句を言っても、致し方ありません。とにかく、コロナ禍が収まるのを、待つしかありません。2021年、なんという夏でしょうか。

再開

■20210813(金曜日:雨)

旭山動物園のシロクマです。あまりの暑さに、ぐったりしています。

■今朝は走るつもりで、目覚まし時計を合わせてあったのですが、激しく降る雨の音に起き出すのをやめました。目覚まし時計を1時間遅らせて、再び眠りにつきました。

西日本を中心に、梅雨末期のような豪雨に見舞われています。いつ災害が起きてもおかしくない程の降雨量です。8月一か月分の降雨量が、ほぼ1日で降っている地方が多いのです。

■ところが北海道では、道北を中心に冷え込みが強まり、稚内市沼川では、8月12日午前5時前の気温が2.6度と、道内の8月前半としては、なんと128年ぶりの強い冷え込みとなりました。

また、わずか5日前には、33.7度の真夏日を記録した朱鞠内(しゅまりない)でも、午前5時前の気温が3.4度と、30度以上の気温差に、市民も戸惑い気味だったそうです。

■さて、今日は待ちに待った日なのです。近くにある日帰り温泉が、再開するのです。7月3日の豪雨で水害が発生し、営業停止になってから、1ヶ月半になります。

同じ通りにあった信用金庫では、ATM が水に漬かり、使用できなくなりました。結局、機械を全て入れ替えて、再開するまでに、1ヶ月近くかかったでしょうか。

毎週必ず二人で通っていた、日帰り温泉が再開することになり、本当に嬉しい限りなのですが、こちらでも、コロナ患者数が増加しており、なかなか悩ましいところです。

ある先生に聞いてみると、重症化しても入院出来る病床が現在ない、とのことで、自宅待機するしか方法がありません。ということは重症化した場合、とても危険だということです。

セルフロックダウンを、と促す報道もなされていますが、国民にはセルフロックダウンを求めておきながら、同時にオリンピックを開催しているのは、とても奇妙です。

アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものだからです。オリンピックの開催とコロナウイルスの拡散は関係ない、と菅総理は強調していますが、普通の常識を持った人間であれば、とても奇妙な説明だと感じるのが普通です。

思うに、安倍総理大臣の登場以来、最高責任者の言葉から、常識が吹き飛んでしまったように思うのです。そして、対話が成り立たなくなってしまいました。一方的に自説を述べるだけで、話し合いになっていないのです。まさに言葉の劣化という以外にないのでしょう。

最高責任者に言葉の劣化が出現している以上、国の劣化は終着駅に到着したに違いありません。

蔓延防止等重点措置

■20210811(水曜日:晴れ)

美瑛の丘と同様に、素晴らしい眺めの就実の丘です。

■今朝も走るつもりで、4時半に目覚ましを合わせました。昨夜は10時に床に入り本を読んだり、YouTubeのニュースを見たりして11時には休みました。

ところが今朝は目覚ましが鳴った時に、起き出すことができませんでした。昨日は強風の中を走りましたので、疲れが溜まったのかもしれません。無理をしても仕方ありませんので、5時過ぎに起き出しました。

昨日も関東地方を中心に猛暑が襲い、八王子ではなんと39度の気温を記録しました。一方、東北や北海道では大雨となり、洪水注意報が出たほどです。本当に、極端な天候になっています。

先週の土曜日には立秋でしたが、涼風はまだまだ、当分先のことのようです。

■今週は世間ではお盆休みということで、多くの会社がお休みのようです。私は7月中に早めの夏休みをとってしまいましたので、今週は普段通りの仕事です。

8月15日が休日当番日であることもあり、夏休みもずらしました。通常通り営業していると困るのは、お昼のお弁当屋さんが休みになってしまことです。宅配のお弁当を毎日頼んでいるんですが、今週の木曜日からは、休みになってしまいます。

仕方ありませんので、近くの居酒屋さんのテイクアウトを頼むことにしています。メニューを見ながら、みんなでどれにしようかと、それぞれが選ぶのも楽しいものです。

■静岡県も非常事態宣言までには至りませんが、蔓延防止等重点措置の規制がかかり、夏休みとは言っても自由に動き回ることができません。おかげで Taku たちも、こちらへ来る予定を中止にしてもらいました。本当に残念でなりません。次回を楽しみにするしかありません。

時の流れ

■20210809(月曜日:雨)

中富良野町のゲストハウス夕茜舎(あかねやど)。空調がありせんでした。

■さて、ある報告によると近い将来ハードディスクは滅亡する、と情報保存企業が予測しています。ぐるぐる回る円盤にデータを保存する、パソコンに入っているあのハードディスクです。ハードディスクを構成する重要な部品には、日本製のものが多く、世界的にも多くのシェアを占めています。

それでは、何に情報を保存するかと言えば、それはSolid State Driveです。SSDと省略され、値段的にもかなりこなれてきましたので、今ではパソコンにもハードディスクの代わりに使用されるようになってきました。

すでに購入してあるパソコンのハードディスクを、自分でSSDに換装するという解説記事も散見されます。私もSunが使っているパソコンのハードディスクをSSDに替えてあげました。

実はそれ以前に、自分自身が使っていた、かなり古いデルのパソコンのSSDへの置き換えを経験していたのです。それまでのデータを退避させておき、SSDを装着して元に戻すという作業です。

DELLのパソコンが古いにも関わらず、とても優秀だったのかもしれませんが、SSDに変更したところ、劇的にスピードが早くなりました。Sunの使っている東芝製のパソコンの場合、残念ながらそこまでの劇的な変化は、実感できませんでした。

まだまだSSDの値段はハードディスクに比べると高価なのですが、専門家によれば長期的な信頼性や、なによりもデーターの再構築にかかる時間が圧倒的に短いようですが。

例えば20テラバイトのハードディスクの場合、データの再構築には数週間もの時間が必要だそうですが、同じ容量のSSDなら2日もあれば再構築できるそうです。

情報管理をビジネスにしている会社にとっては、こうした時間の違いはとても大きいのでしょう。やはり、いずれはすべてのデータ保存がSSDに変わっていくのは時間の問題のようです。

■調べて見るとウインドウズ3.1の日本語版が発売されたのは1993年5月18日でした。それまでは日本語をどう処理、表示するかという問題から、日本のパソコンは NEC の98シリーズが圧倒的な占有率を持っていました。日本におけるパソコンと言えば、NEC の 98 シリーズ、ワープロは一太郎と決まっていました。

ところが、この日本語処理をソフトウェア的に解決しようとする DOS/Vマシーンというパソコンが発売されるようになり、1991年アメリカのCompaqコンピューターが、標準モデルとして19万8000円という値段のパソコンを発売しました。

同じ年にNECが発売したPC9801 FA というコンピューターは、ハードディスク別売りのエントリーモデルが45万8000円、100メガバイトのハードディスク内蔵モデルは、なんと64万8000円もしていたのです。

黒船がやってきた、「コンパック・ショック」と、当時よく言われたものです。

ウインドウズ3.1日本語版が発売されてからは、アメリカからパソコンを個人輸入して、自分で組み立てて楽しんでいました。パソコンにおける内外価格差とは、そのように大きかったのです。

英国で発行されていたパソコン愛好家のための雑誌、コンピューター・ショッパーという月刊誌を、毎月輸入して読んでいたというか、眺めていたというか、それがとても楽しかったのです。

確か最初の頃の購入したハードディスクの容量は40メガバイトだったような記憶があります。当時はウインドウズをはじめ、ソフトウェアをパソコンにインストールするためには、フロッピーディスクを何枚も入れ替えていたのです。

今やパソコンを自作する人など、まずいませんが、製造販売する会社自体も変わってしまいました。当時はパソコンのメーカーといえばIBMをはじめ、アメリカのメーカーだったのですが、今では製造のほとんどが中国でなされています。パソコンメーカーのデルですら、作っているのは中国なのです。

■それと同じような現象が、自動車の世界にも押し寄せてきているように、私には感じられます。

配達に使うための車を電気自動車に置き換える、と佐川急便が発表しました。普通なら日本のメーカーが当然選ばれるのでしょうが、聞くところによると、設計は日本のベンチャー企業が行ない、製造は中国で行われるそうです。

中国における電気自動車の進歩は、まさに日進月歩です。その動向を伝えるYouTubeの番組は、ほぼ毎日更新されているほどです。中国における電気自動車バッテリー製造メーカーの動向、あるいは電気自動車製造メーカーの一挙手一投足が報じられているのです。

日本では、その分野に関しては、まるで時間の流れが止まっているようにすら感じられるほどです。いずれ、欧米ではガソリン車は発売できなくなる可能性もあります。果たしてその時に、日本製造業の屋台骨である自動車産業は、どうなってしまうのか。誰もが固唾を呑んで見守っている、という状況ではないでしょうか。

高い授業料

■20210807(土曜日:晴れ)

今朝女子マラソンが行われている札幌の駅前通りです。

■今朝は走るつもりで目覚ましを合わせてあったのですが、寝過ごしてしまいました。疲れが溜まっていたのか睡眠のリズムが合わなかったのか、とにかく今日は積み重ねができませんでした。

5時に目が覚めましたので、それから起き出して走り出してもよかったのですが、どういうわけか4時半に合わせた目覚まし時計と共に起きださないと、走る気力が出ないのです。いったん決めた時刻を過ぎてしまうと、どういうわけか走ろうと思わないから不思議です。

まぁ慌てても仕方がありません。今週は24キロ超を走っていますので、1週間あたり25キロ走れば4週間で100キロですから、ベースとしては良いペースと言えますので、無理をしても仕方ありません。

■さて、先日我が家の近くにある日帰り温泉から、営業再開案内のメールが来ました。7月の第1土曜日に起こった大雨による浸水事故で、温泉を汲み出すことができなくなり、営業停止が続いていたのです。

あれはちょうど熱海で土石流が発生した、まさにあの日7月3日でした。日帰り温泉の営業再開は8月13日の金曜日からだそうですから、まるまる5週間の時間がかかったことになります。

7月10日に行われた、ロータリークラブの夜間例会で、温泉が浸水被害にあった場合、復旧するのには相当時間がかかるよ、と仲間の方が教えてくれたのですが、まさにその通りでした。

今まで夫婦2人で毎週必ず日帰り温泉に出かけ、そのまま一杯飲んで帰ってくるのが通例になっていましたので、本当に寂しい1ヶ月でした。8月13日が、本当に楽しみです。首を長くして待つ、とは本当にこのことです。

■今朝はスタート時間を1時間繰り上げて女子マラソンが行われています。札幌のあまりの暑さに、スタート時刻を急遽変更したようです。

昨日まで行われていた競歩競技は、駅前の並木通りを、ぐるぐるぐるぐる回るコースが取られました。見ている方も、競技している選手たちも、決して心地よいコースではなかったにありません。

この猛暑の時期に、オリンピックを開催することに決めたことに、全ての問題は起因しています。今まで水面下に隠れていたオリンピックのいかがわしさが、今回の東京オリンピックで、露になりました。IOCにとって一番大切なのは金なのだということが、露骨に表沙汰になったのです。

もう心から無邪気に応援するということは、ほとんどの日本人にとっては難しくなりました。それが分かっただけでも意味のあった大会だったかもしれません。高い、とても高価な授業料ではありましたけれども。

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