■20190622(土曜日:晴れ)
しばらくすると緑の絨毯になります。
■今朝は走らずに、ゆっくりと休みました。本当はするつもりで目覚まし時計を合わせておいたのですが、さすがに疲れが溜まってしまったようです。木曜日はお二人の講師と楽しく歓談して午前様になってしまいました。今日は東京で日本眼科医会代議員会がありますので、夕方から始まり今夜宿泊のうえ、明日にわたる二日間の会議です。 今週の日曜日は休日当番でしたし、日曜日だからと言ってゆっくり休んだ記憶が、ここしばらくありません。元気な証拠ですし、頼まれるうちが花ですから、可能な限りお役に立てればと、そんな毎日を諦めています。
■さて劇作家で演出家でもある野田秀樹さんの東京新聞連載「ゴーマンイング・マイウェイ!」は、色々な意味で考えさせられる内容です。野田さんは安倍総理の政治がお嫌いのようです。今回の題名は、「芦部」知らず、憲法語れず、です。 安倍総理が憲法改正にご執心なのは誰もが知っているところです。以前国会の委員会で安倍総理が「芦部信喜(憲法学者)を知らない」と恥ずかしげもなく答弁した 、と驚かれています。安倍総理と同世代であり、大学で憲法を真面目に学んだ人間として野田さんは、
安倍総理が一体どんな風に憲法を勉強したのか?いつどこで憲法を学び、いつこの憲法を美しくないと思い、どうして変えなくてはならないと思い始めたのか。
と、根本的な疑念を吐露されています。もちろん正解は、安倍総理は憲法について深くは学んではいないということです。 国会答弁を始め、その発言を聞いていれば、安倍総理が物事を深く学び、深く考えた様子があまりないことは、野田さんのように東大を卒業した人間でなくてもわかることです。こうした野田さんの疑問、あるいは苛立ちといったものは、しかしながら残念なことに、有権者の心には届いていないのです。
知識人、あるいはリベラルと呼ばれる人たちが、安倍総理の問題点、疑問点を百万語並べてみても、やはり有権者の心には届かないのです。特に安倍総理を支持している有権者にとっては、ひょっとすると、安倍総理に対する悪口は、自分に対する悪口と捉えているのではないでしょうか。安倍総理を熱烈に支持している一部の作家、芸能人を見ていると、どうも安倍総理とよく似た人々が多いように思えるからです。野田さんが安倍総理に我慢がならないように、安倍総理を応援する作家の皆さんも野田さんのことが我慢ならないのでしょう。その様子は、トランプ大統領支持者と反対者との意見の違いと、とても似ているように私には思えます。
結局のところ、どれだけ安倍総理の疑問点をあげつらってみても、有権者は野党に投票しないでしょう。その辺りの問題点を的確に把握しているのが、参議院議員山本太郎さんではないでしょうか。 有権者と身近に接し、何を求めているかを自分の頭でしっかり考えた山本さんが出した解答が、消費税の廃止です。 こんなことを考えながら、私の頭に浮かんだのは、湾岸戦争で勝利したパパ・ブッシュ大統領に挑んだクリントン元大統領の選挙戦でした。湾岸戦争で勝利し支持率が一時90%に迫った、パパ・ブッシュ大統領に戦いを挑んだ1992年のアメリカ大統領選挙です。Wikipediaによれば、
“It’s the economy, stupid”(日本語訳:経済こそが重要なのだ、愚か者)は、アメリカ合衆国の政治においてビル・クリントンがジョージ・H・W・ブッシュに対して勝利を収めた1992年アメリカ合衆国大統領選挙の最中、広く使われた言い回しである。
当時、冷戦の終結や湾岸戦争における勝利といったような、外交政策で大きな成果をもたらしたブッシュに勝つことは難しいと考えられていた。この言い回しは、正確にはクリントンの選挙参謀を務めたジェームズ・カービル(英語版)が作った言い回しを少々変更したもので、近年景気後退がみられるもかかわらず経済に対して的確に取り組まないブッシュより、クリントンのほうがよい選択肢であるというイメージを作った。
私も同じように感じています。野党が安倍政権に勝利する可能性があるとすれば、多くの国民が実質所得を減らされ毎日の生活に苦しんでいる、その経済政策を突くしかないのです。激変が起こるとすれば、それは山本太郎議員からに違いありません。
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