■20190908(日曜日:晴れ、時々曇り)
今日は台風15号が近づく中での、新沼津カントリークラブの月見杯Aクラスの月例でした。私は競技委員としての参加です。
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予定されていた二人の競技委員が天候の関係で欠席され、三人での取り仕切りとなりました。なりたての私も貴重な戦力です。天候を気にしてか、主として東京方面の方からのキャンセルが多く、参加人数は、かなり少なめでした。
天候は幸い大きく崩れることは無く、無事に競技を終えることが出来ました。アンダーパーの方が三人もいる激戦でした。表彰式では甲野藤さんがトロフィーの授与役をされ、全てが滞りなく終了しました。来週は自分自身が出場するBクラスの月例です。90以下で回って優勝するのが目標です。
■さて、夜の9時を過ぎてから雨がひどくなってきました。台風15号が日本を直撃しそうなのです。現在、夜の10時を過ぎたところですが、雨が激しく降っている様子が、窓の外の音から伺い知ることができます。天気予報によれば明日の朝は6時までは降水確率が80%になっています。どうやら走るのは無理のようです。そして驚くのは、予想最高気温が35度になっていることです。明日が最高気温のピークでしょうか。木曜日頃からは、最高気温も30度を超えることはなさそうです。
■同じ競技委員をしている甲野藤さんとお話をしていて、とても驚いたのは古本屋さんのお話でした。多くの蔵書をお持ちの甲野藤さんですが、退職されて蔵書を整理しようと、古本屋さんに持っていったそうです。ところが古本屋さんでは漫画本は引き取ってくれるそうですが、文学全集などのいわば古本屋さんの定番のような蔵書は、最近では引き取ってくれないようです。
昔、学生時代に神田の古本屋街を歩いたことが何度かありましたが、店の前にうずだかく文学全集が積み上げられていたのを、よく見たものです。日本文学全集、夏目漱石全集、森鴎外全集などなどでした。古本屋さんも今ではすっかり変わってしまったのかもしれません。
本をめぐる状況が様変わりしているのです。一つは、やはり流通の問題です。だいぶ以前ある本を読みたくて、歩いて数分の所にある、町の大きな本屋さんに注文したことがありました。その本が手元に届くまでに2週間ほどかかったのを覚えています。今ではネットで注文すれば、早ければ翌日、遅くても四五日で手に入るのが、普通になってしまいました。例えばアマゾンで注文すれば、翌日に届くことすらあります。
先日購入した遠藤周作さんの「人生の踏み絵」は、日曜日に掲載される新聞の書評欄を読んで、読んでみたくなったのです。衝動買いといえば、衝動買いですが、まさにその本にとっては、ちょうど読み時だったのです。内館牧子さんの「すぐ死ぬんだから」も、同じような経緯で読むことができました。AmazonのKindle版でした。昔のように、手に入るまでに2週間もかかってしまうと、気持ちが離れてしまうのです。
さらに追い打ちをかけているのが、電子書籍の普及です。最も普及しているのがAmazonのkindleでしょう。読書用の端末であるKindleは、今でも進化し続けています。液晶画面とは異なり、eInkと呼ばれる画面を採用しているKindleは、印刷された本による読書と、ほとんど変わることのない、目に優しい読書用端末となっています。
電子書籍ですから読みたいと思ったら、Amazonのページから検索して購入のボタンを押すだけで、WiFiがあれば、あっという間に端末に、本が届く仕組みになっているのです。ただし、電子書籍は、いわば使用権を購入するようなものですので、その会社が電子書籍の取り扱いをやめてしまえば、読書端末とともに、その書籍の運命は潰えるわけです。ソニーのリーダーと呼ばれる読書端末が、その経過を取りました。私自身も画面の素晴らしさに、当時あやちゃんに買ってあげた記憶があります。しかし、今では、ソニーは電子書籍の取り扱いをやめてしまいましたので、購入した読書端末が壊れてしまえば、そこでもう本を読むことはできなくなるわけです。
AmazonのKindleの場合は状況が異なります。Amazonのサーバーの中に私が購入した本が、私の専用場所に保存されていますので、端末が壊れたとしても、新しい端末を購入してサーバーに接続すれば、再び手元に購入書籍を揃えることが可能なのです。いわゆるクラウドです。今やあらゆるネット上のサービスが、クラウドサービスで維持されていることは、間違いありません。先日、AmazonWebサービスと呼ばれるクラウドサービスに支障をきたしたところ、こんな会社のこんなサービスまで、このシステムに依存しているのだと知って驚きました。
結局ほんの1週間ほど前に、その歩いて数分の所にあった町の本屋さんは、閉店してしまいました。本屋さんの数が、どんどん減っていることは聞いていましたが、まさか自分の町にある、あの本屋さんが閉店に追い込まれるとは、夢にも思っていませんでした。潰れることのない堅い商売の代表のような存在だった、本屋さんが、まさに危機に瀕しているのです。