■20200815(土曜日:晴れ)

堂ヶ島遊覧船の発着場です。

■今朝は走らずに、ゆっくり休みました。天気予報によれば、この週末は今年一番の猛暑になるだろうということです。昨日の朝10キロ超を走ったのですが、とにかく暑くて倒れる寸前でした。今朝は走ってはいませんが、昨日以上の暑い日の出だったのではないでしょうか。

■今日は8月15日。75年前に日本が戦争に負けた日です。国民の大半を占める戦後生まれの人々にとっては、日本がかつて戦争をしていた、しかもその相手がアメリカだったという事実を受け入れることは、なかなか容易なことではありません。

戦後生まれの日本人にとっては、アメリカは憧れると同時に圧倒的な力を誇る国であり続けてきた訳ですから、その相手と戦争をするということは、とても想像ができないのです。

戦争に至る過程については、様々な解釈がなされていますが、三百万人ともいわれる国民が、命を落とした戦争を始めてしまったことを美化することは誰にもできません。

75年経っても、日本は近代史を総括することなく、また国民に事実をありのままに教育してこなかったのです。一般の日本国民は戦争においては被害者だったのだという面ばかりが強調され、同時に存在した加害者の側面に目をつぶってきた、という事実があります。

そのことは心理的には当然認めたくないのですが、それを認めない限りは近隣諸国との間に真の友好関係を築いていくのは、とても難しいのです。経済的な利益があるうちは、見て見ぬ振りをし続けることも可能なのかもしれませんが、それもいつかはボロが出るに違いありません。日本国民とアジア近隣諸国民との間の意識のズレは、いずれはあからさまになるのは当然のことです。

冷戦のおかげで戦後、経済復興をいち早く遂げた日本の経済力で近隣諸国に貢献できていた間は微妙な心情のズレも表沙汰になることはありませんでした。

しかし、アメリカ支配が終わろうとし、それぞれの地域における大国が交渉によって地域を安定化させるという世界に変わろうとしている今、アジアにおけるその役割を担うのは、日本でなく中国であることが次第に明らかになりつつあります。

この役割の転換の認識は、日本国民にとっては受け入れにくい事実なのでしょう。中国が潰れてしまえば良いととれる過激な発言が一部から流れてきます。それが時代錯誤であり、いかに倒錯した心理なのかは、冷静に考えれば容易に結論できることです。

今後10年間でアジアの状況がどのように変わっていくのか。そして、それを日本国民が冷静に受け入れることが可能なのかどうか。そこにアジアの将来、そして日本人の未来がかかっているように私には思えるのです。