■20201024(土曜日:晴れ)
■今朝は走らずに6時まで休みました。天気予報では今日、明日と晴天が続くようです。
今日は仕事が終わってから静岡に行き、静岡県眼科医会主催の眼科医療従事者講習会の司会を努めなければなりません。私が担当の役割なのですが、講師が決まった段階で川村会長がほとんどすべてを準備してくださいました。
今回は会場参加と Web 参加の、いわゆるハイブリッド形式ですので準備が大変だったと思います。どんな形式になるのか楽しみです。これからは勉強会、講習会がこうした形で行われるのが当たり前になるのでしょう。
■さて今朝の東京新聞「こちら特報部」では、政界引退を発表した「世界一貧しい大統領」と呼ばれたホセ・ムヒカさん( 85 ) を特集しています。
ムヒカさんは1935年生まれ。貧困の中に育ち極左ゲリラ組織に身を投じました。幾度も投獄され、軍政下の72年に収監後は13年近く獄中生活を送っています。どこか南アフリカのマンデラ大統領を彷彿とさせるところがあります。
その名を広めたのは2012年にリオで開かれた国連の持続可能な開発会議での演説です。「人類は消費社会にコントロールされている」「貧乏な人とは少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人」などの名言を残しました。
2016年4月に来日され「広島を訪れないことは日本人の辛い記憶に対する冒涜だ」として、広島市の広島平和記念資料館を訪れています。ムヒカさんは外国の要人が記帳する芳名録に、こう書かれています。
倫理や道徳で歯止めをかけなければ、科学が思いもよらない悪意の道具になることを我々は知るべきだろう。
人間は唯一、同じ過ちを犯す生き物であることを歴史が証明している。
なぜ人類学の本をよく読むのですか、とムヒカさんに理由を尋ねた方に対してこう答えています。「収監されて自由を奪われた間、人間とは、自由とはと考えるうちに興味を持った」と。物事を探求する姿勢や特異に見える言動は、投獄経験で培われたのではないか、とインタビューした方は語っています。 こうした経験もマンデラさんと共通しています。
極限状態に置かれた時に何を考え何を学ぶのか。そのことが、その人の一生を形作るに違いありません。