■20201010(土曜日:雨)

北海道の大地です。一直線に走り抜けました。

■今朝も休みました。台風14号が東海地方に近づいています。以前の予報よりも大きく東側に進路を変えたため日本を縦断することはなさそうです。

2週間前にも、やはり台風が同様のコースを辿りました。あの時はちょうど長泉にある米山梅吉記念館でロータリークラブの例会が行われる日でした。私は台風の中を運転していくのが恐ろしかったので欠席したのですが、台風は大きく進路を変えて幸いにも、ほとんど沼津には被害を及ぼしませんでした。

今回の台風は今日最も接近するようですので一日注意が必要です。

■さて今朝の東京新聞読書欄には経済アナリストの森永卓郎さんが、「人新世の資本論 斎藤幸平 著」について書かれています。

経済学には全く疎い私ですので、この本を読んでも理解できる部分はほとんどないと思うのですが、森永さんが指摘されている、いくつかの点について共感できる部分があります。

簡単に言えば、これまで人類の発展を支えてきた資本主義という仕組みが、果たしてこの先人類を幸福にできるのだろうか。あるいは地球環境を守ることはできるのか、という素朴な疑問です。

森永さんはこう書かれています。

『資本主義は価値を増殖させ続ける営みだ。だから投機をしても、消費を刺激して不必要なものを買わせても構わない。その結果、生産性が劇的に上がっているにも関わらず現代人は過労死するほど働いているし、無駄な生産は環境を破壊する。その中で著者の最も重要な指摘は、労働の自律性を取り戻せということだ。

ーーーだから、生産手段を社会的所有に変え、意思決定を民主的に行う。それは効率を落とし生産を停滞させるが、それこそが地球環境を守ることにつながると主張する。再び新自由主義に傾く日本社会に著者の叫びがぜひ届いてほしい。』

資本主義は価値を増殖させ続ける営み、無限に増殖させなければならない営み、とも言い換えられます。無限に増殖させるということは、社会の破壊や地球環境の破壊に結びつく可能性があります。社会も地球環境も有限だからです。

資本主義社会しか知らない人にとっては荒唐無稽に聞こえるかもしれませんが、コロナ禍の現在、 コロナ後の社会を考える上で、避けては通れない問題のように私には思えるのです。