■20201009(金曜日:雨)

北海道の大地です。

■今朝もゆっくり休みました。天気予報では昨日からの雨が週末まで続くようです。台風14号の影響で前線が刺激され、ここ沼津でも雨が降り続いています。

一度延期したロータリークラブのテーブル会が、沼津駅近くのお店で昨日は開催されました。 7人の仲間が集まり植松会長も来られてロータリー談義に花を咲かせました。植松会長の銀行勤務時代の様々なお話を聞かせてもらい、まさにロータリーは人生の大学院だなという思いを確認しました。

■さて昨日はノーベル文学賞が発表され、米国の女性詩人ルイーズ・グリュックさんが受賞されました。受賞理由として、こう述べられています。

個の存在を普遍的な存在に作り上げる厳粛な美しさを伴った例を見ない詩的な声

夜のニュース番組では、今年も受賞を逃した村上春樹さんのファンの落胆ぶりが報道されていました。毎年の恒例行事のようになっています。いわゆるハルキストの皆さんです。

私も村上春樹さんの本を一時読み漁りました。村上さんの作品の本当の素晴らしさというものを私が理解しているとはとても思えないのですが、難解な言葉を用いることなく綴られる村上さんの作品の奥深さを、これからも再読することで自分の理解も深まっていくはずです。

読み終えた作品の中で一番身近に感じられたのは、実は「走ることについて語るときに僕の語ること」という長距離走を長く続けている村上さんの思いや経験を率直に語られた本です。同じランナーとしてとても興味深く読むことができました。

長編小説を書き上げることはマラソンを完走することに似ている、といった趣旨の村上さんの発言は私のようなものにもわかるような気がします。また何十年にもわたって長編小説を書き続ける村上さんの息の長さというものの土台に、走り続けることがあることも本を読んでよくわかりました。

ランニングに興味のある方は、この本を読まれると村上春樹さんが少し身近に感じられるのではないでしょうか。