■20210818(水曜日:晴れ)

オホーツク海から39号線に沿って、遠軽町経由で旭川へ向かう途中です。道の駅「まるせっぷ」です。地元産の木材を活かした構造です。

■今朝はゆっくりと休みました。昨夜は寝る前に忘れることなく睡眠導入剤を飲みましたので、夢の中で追われることもなく、ゆっくりと眠ることができました。

おかげで、すっかり疲れも取れたような気がします。起き出して走ってもよかったのですが、今日は目覚まし時計が鳴ってから更に、1時間ゆっくり寝ました。

■今朝の東京新聞「生活欄」では、「伝える工夫、手紙、メール」を中川越さんが書かれています。その中では、川端康成や芥川龍之介の手紙などを引用されていますが、最後に引用していたのは、夏目漱石が37歳の夏、門下生に送った手紙です。

イマジネーションを膨らませて安らぎを演出した、と中川さんは書かれています。原文は、こうです。

不相変(あいかわらず)金欲しく金なく、涼を欲して涼を得ず、涼しい処(ところ)で美人の御給仕で甘(うまい)物を食べて、そして一日遊んで只(ただ)で帰りたく候、以上。

夏目漱石というと「こころ」を始め、胃潰瘍に苦しみ、いつも額にしわ寄せて、真面目に生きてきた人と、いうイメージがありますが、実にユーモアたっぷりです。

中川さんは最後に、こう書かれています。

「リズミカルで軽快な文章が涼風を起こし、美人と御馳走への憧れが炎熱を忘れさせます。加えて、チャッカリ只で帰るというユーモアが、暑さに苛立(いらだ)つ心を和(なご)ませます。さすがです」。

こんな手紙を送ってみたいものですが、まさに至難の業に違いありません。