■20220821(日曜日:晴れ)

2015年に二人で出掛けた沖縄県竹富島の様子です。

■今日は69回目の誕生日です。1953年、昭和28年生まれです。今の若い人たちは、自分の生まれを元号で意識するのか、西暦でしか意識しないのか、私は知りません。

大学に入学した年に、テニス部の先輩に昭和28年生まれです、と話して驚かれたことを、昨日のことのように思い出します。月日が経過して、入学してきた後輩が平成生まれと聞いて驚いたのは、自分自身でした。

少なくとも自分は、良い時代に生まれたと感謝しています。京都で生まれ、父の仕事の関係で東京から埼玉へと住まいを変えました。中小企業のサラリーマンだった父の給料が、破格だったわけはありませんが、家族5人で平和に暮らすことができたのは事実です。教育費を捻出するために、内職をしていましたが、母は専業主婦でした。

文化住宅と呼ばれる公団住宅の抽選に当たり、引っ越したのが埼玉県川口市。鋳物の街です。吉永小百合さんをスターにした街でもあります。映画「キューポラのある町」の描いた通りの街でした。

日本中がそうであったように、まだまだ貧しい時代でした。まず学校には水洗便所がありませんでした。学校に水洗トイレが設置されたのは、校舎が建て直された中学校の時です。安心して学校で用が足せるようになりました。

一般家庭でも水洗トイレは、まだまだ一般的ではありませんでした。ウォシュレット付きが当たり前の今では、想像もできません。豊かさの象徴としてのトイレは、今でも当てはまります。ボランティア活動で、10年以上前から出掛けているベトナムが、そうでした。

ただ日本人は、トイレに対して特別なこだわりがあるようです。駅のトイレの綺麗さは、世界でも指折りであるのは、多くの方がご存知です。ウォシュレット付きなるものは、日本人の発明でしょうか。アメリカでは、なかなか普及しないと聞いています。営業マンは苦労しているようです。

■経済が右肩上がりの時代というのは、本当にありがたいものです。今日より明日は豊かになる、と信じて生きていける、という事は精神的に、とても重要です。多少の問題など、そうした確信で吹き飛んでしまいます。

高度成長時代の自殺率がどうなっていたかは知らないのですが、きっと今より低かったの違いありません。人間は、とても精神的な存在です。そうした意味で、この30年間すっかり成長から取り残された日本の状態は、誰にとっても辛い時代です。

そのほとんどの原因は、政治にあります。投資を怠り、技術革新を促さず、そして賃金の上昇を、ただ抑えることだけを考えてきた政治の責任は、極めて大きいのです。

先進国の中で、唯一と言っても良いほど、日本は置いてきぼりを食ってしまったのです。最高益を更新している、某自動車会社がありますが、今がピークに違いありません。世界の流れから、取り残されているからです。

多くの分野で、同様の現象が起きています。一刻の猶予も許されないのです。舵を切って進路を変える必要があります。日本人の覚悟が問われているのです。

Nonちゃんを中心に、みんなで誕生日を祝ってくれました。みんなの笑顔に包まれた最高の夜でした。