■20191009(水曜日晴れ)

タクマンボの木に朝顔が巻き付いています。

■今朝も走りました。これで3日連続して朝、走ったことになります。今月は17日から22日までベトナムでのボランティア活動がありますので、走ることのできる日が、いつもの月よりほぼ1週間少なくなってしまいます。今日もいつものコースを6.10km走り、今月は6回のランで通算44.33km、残り22日で55.66kmのところまで来ました。天気予報によれば台風19号が近づいてきています。

金曜日から土曜日にかけて東海地方には最も近づくようです。暴風雨になりそうです。被害がひどかった千葉県に、さらなる被害が及ばないように、心から願うばかりです。

■さて愛知県の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で企画展「表現の不自由展その後」が八日、約二カ月ぶりに再開されました。元慰安婦を象徴する「平和の少女像」などへの抗議が殺到し、開幕3日で中止に追い込まれた不自由展は芸術祭側、不自由展側の双方が少女像を含む全作品を元の状態で展示することや安全対策で合意し、ようやく再開にこぎ着けました。

これに対して再開に反対してきた名古屋市の河村たかし市長は8日午後、会場前で約十分間、抗議の座り込みをし「日本国民に問う! 陛下への侮辱を許すのか!」と訴えた、と新聞は報じています。展示作品の中にあった、昭和天皇の肖像を燃やすような動画について問題視し、強く抗議したようです。気持ちとしてはもちろんわからないわけではありませんが、いささか前時代がかっていると私などには感じられます。

そして何より感じるのは、河村市長のように知性も教養もあり、常識をわきまえた立派な方が最後にたどり着く、いわば精神的な拠り所が、こうした天皇陛下バンザイのような境地だという点に、とても興味深く、また、これからの日本の行く末を思う時に、不安を感じざるを得ない点なのです。まさかとは思いますが、名古屋市の公立小中学校の全ての教室に、天皇陛下の御真影を飾るべきだと言い出しはしないかと、少し心配になってしまうのです。

そんなことは、平成天皇も令和天皇も決して望まれないことに違いありません。敬愛するとは心の中で静かに思うことであって、大声をあげたり恫喝したりすることではないのです。

バブル崩壊、そしてリーマンショックを経て、政府の間違った経済政策の為に、20年にも及ぶデフレが続き、日本国家は間違いなく衰退しています。貧すれば鈍するで、他国を嘲ったり罵ったりすることで自己満足を得ようとする輩が出てくることは、容易に想像できることです。そこに天皇陛下を持ち込むことは、戦前の歴史を考えれば、とても危険なことに違いありません。平和を何よりも希求される陛下が、最も嫌われる行動ではないでしょうか。