■20191021(月曜日曇り)

バクザン省でのブーゲンビリアです。

■昨日は一年ぶりにバクザン省の職業訓練センターを訪問し、センター長のThuyさんを始め施設の子ども達と楽しい一時を過ごしました。施設を訪問するのは4回目ですが、まるで昨日訪れたような、そんな懐かしさが感じられました。日曜日ということもあり、施設にいた子供たちも少なめだったのですが、寄付していただいた医薬品や紙おむつや、そして私たちからの支援金を皆さんにお渡ししました。昨年寄贈させていただいた、リハビリ器具もしっかりと使用されているようで嬉しい思いでした。

施設長さんとのお話し合いも終わり、私は持参したスポットビジョンスクリーナーを用いて施設の子供たち、そして職員の皆さん、さらには施設長さんの目の状態などを調べて、友人達から頂いていた中から、もしも適当なメガネがあれば、使ってもらおうと思っていました。幸い二名の入所者には、近視の眼鏡と老眼鏡を、そして施設長さんにも、遠近両用メガネが使用可能でした。近視の眼鏡をあげた子供さんは、遠くが見えることにとても喜んではしゃいでいました。そしてみんなに掛けろ、掛けろと勧めている様子は、とても微笑ましいものでした。眼科検診が終わった後には、隊員の一人である金原昇さんが、色々な楽器を操ることが得意なので、ハーモニカとギターを伴奏に、みんなで歌を楽しみました。

■さて、今日は8時にホテルでThuyさんと待ち合わせて6件の被害者家庭訪問をする予定です。ところがいくら待ってもやってきません。ベトナム独特のベトナム時間なのかなと、みんなでイライラし始めたところへThuyさんがやってきました。あとで知ったのですが、バクザン省枯葉剤協会副会長のクワンさんが待ち合わせて、一緒に来てくれるように予定されていたようです。すぐ近くにある総合庁舎で副会長さんを待っていて、どうも遅れたようでした。予約8時半にホテルを出発し1軒目の家庭訪問が始まりました。

03ファム・ティ・フオン
o4ハ・ティ・タウォ
05ホン・バン・スン
06ファン・ドック・チュン
07

タン・ティ・サン

08ヴ・ヴァン・ラム

8時25分トゥイさんとバクザン省枯葉剤被害者協会副会長クワンさんがやってこられ、854分には地元枯葉剤協会の方が更に1人同行し、道案内をしてくれました。総計14名のバス旅行となりました。

「「 No 03 ファム・ティ・フオン 」」

五人の子ども。3人に障害。すえっこ。80万ドン支援金。姉が隣に住む。 父は77歳。母は74歳。父の支援金は、110万ドン。枯葉剤を浴びたのは父親。父は大きな体調異常は無い。脚が不自由。クワンチ省で被曝。35歳。知能障害。手足の震え。日常生活すべての面倒を見ている。治療は受けている。最低限の意思の疎通は取れる。痛いの表示あり。姉も手の震えが酷い。 暗い納屋のような部屋でレンガじきの部屋。手足が曲がったまま。

「「 No 4 ハ・ティ・タウォ 」」

1988生まれ、31歳。


背中の骨が曲がっている。手術を受けた。脊柱湾曲症になっている。座っていると痛みができる。他の障害は今のところない。手術を受けたばかりで、仕事ができない。120万円かかった。しなければ、あと3年で死んでしまうと言われた。


子供が3人が枯葉剤被害。子供は5人。父親と3人の枯葉剤被害者、支援金合計550万ドン。他の2人の被害者。妹は同居しているが、同様に脊柱湾曲。まだ手術を受けていない。他に障害はよくない2人ともとても美人。


Thuyさんが二人に職業訓練センターでパソコンなど技能を身に付けるよう勧めている。いずれ稼げるようになり親の面倒をみることも出来る。


フエで被曝。1972年に被曝。18歳で。奥さんが田んぼで米を栽培している。母は63歳。父は65歳。

「「 No 5 ホン・バン・スン 」」

姉妹。弟と姉。姉は知的障害がある。弟は糖尿病で右目は失明している。支援金は2人で140万ドン。食べたりなど生活は自立している。おばさんが、生活一切を面倒見ている。妹は知的障害があり彷徨をすることもある。


1972、1976生まれ。クアンチ省で父か被曝。4年前に肺がんで亡くなった。両親共に亡くなっている。

「「 No6 ファン・ドック・チュン 」」

 

お母さんは75歳。本人は1976年生まれ。父は亡くなっている。90万ドンの支援金のみです。90している、兄は正常で異常はなく、普通に生活しているが、生活が厳しくシーンはしてもらえない。本人には精神障害があり、暴れることもある。自分のことは自分で出来るが、てんかん様発作などを起こした時はできない。ラオス付近で、父は枯れ葉剤に被爆した。田んぼもないので、農業は出来ない。

「「 No7 タン・ティ・サン 」」

1978生まれ女性。子供は3人で旦那さんは死んだ、。長女次女、長男。母と2人暮らし。母は1956年生まれ。2年前に旦那さんは亡くなった。糖尿病で内臓を壊して死亡した。次女と長男は普通に生活をしている。誰も子供の面倒見てくれない。90万ドン 。月の枯葉剤支援金。収入は他にない。水頭症で生まれた。大体は自分で身の回りのことはできる。学校は小学校も行っていない。知的障害がある。悲しくなって、しょっちゅう泣いている。夫はニャンチャンで被爆した。米も作っているが、食べる分は作れないので支援金から購入している。

「「 No8 ヴ・ヴァン・ラム 」」

ダナンで被曝。42歳の長男と一緒に暮らしている。長男は口蓋裂と知的障害がある。孫には脳障害がある。21歳。学校には行かなかつた。枯葉剤被害者の認定は現在のところ2代目までで3代目からは支援金は出ない。バクザン省では三代目までの被害の発生を確認している。現在、支援金の支払いの申請をしている。1950年生まれのちゃん父。肺ガン末期に掛かっている。ダナンで被曝。1ヶ月50万ドンの支援金を父だけが受けている。今日なんとか入れ、農業をして米を作っている。枯れ葉剤被害の認定受けているのは、父のみ。孫さんも障害を持っている。