■20201118(水曜日:晴れ)

上越市日本海の夕暮れです。

■今朝も走りました。帰ってきてエプソン・ランニングウォッチをウェブサイトに繋ぐと画面が、こう告げています。「おめでとうございます!月間50 km を達成しました」。

今朝も5時に目覚ましを鳴らし、ビニールゴミを所定の位置まで運び、準備運動の後走り始めました。いつものコースを6.11 km 走り、これで今月は9回のランで56.08 km を積み重ねました。

月100 km 走までは残り12日で43.91 km のところまで来ました。18日で50 km ですから目標ラインから行けば 、まだ足りていないのですが、とりあえず道半ばを超えたということです。峠を越えるとゴールがぐっと近づいたように感じるのは不思議です。

■昨夜は沼津医師会理事会があり医師会館まで出かけました。帰ってきて、お風呂に入り、早めに床につきました。昨夜は読みかけていた、「村田沙耶香 著 コンビニ人間」を読み終えました。アマゾンの広告には、

「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。「いらっしゃいませー!!」お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。世界各国でベストセラーの話題の書。

と、あります。 

芥川賞選考委員の山田詠美は、「コンビニという小さな世界を題材にしながら、小説の面白さの全てが詰まっている。十年以上選考委員を務めてきて、候補作を読んで笑ったのは初めてだった」と評価しました。

私は読みながら発達障害という言葉を思い出しました。どの分類に入るのかは定かではありませんが、 周囲とうまく溶け合うことができず、 他者との人間関係にトラブルを生じてしまう割合が高いのです。

この小説の主人公は、そうした意味では全く自覚がありませんので、いわば自分を殺して他者と折り合って行こうとする 悪戦苦闘ぶり、あるいは苦悩が描かれているわけではありません。 ですから笑いがこみ上げてくるわけです。

とはいっても小説が突きつけている問題は決しておかしいだけではありません。世界的に進む人間のマニュアル化の問題は止まるところがありません。歯車にならない限り、どこか違和感を感じて生きていかざるを得ない現代社会の問題点をユーモアを込めて語っているとも言えます。