■20211109(火曜日:雨)
■今朝はゆっくりと休みました。天気予報では未明から雨とのことで、走ることは最初から諦めていました。今7時半を回ったところですが、雨足が強まってきたようです。
先週の青空いっぱいの晴天が嘘のようです。晴れもあれば雨もあるのが自然です。どちらも大切なのです。
■今朝の東京新聞「昭和遠近」短歌に見る時代相95回は「暗がり」と題して書かれています。副題は「安らげる闇が恋しい」です。
「床下の 暗がり持たぬマンションよ くらがりは生を慰撫せむものを」高野公彦歌集『雨月』(1988年)の1首を紹介しています。
昔の日本の家屋には縁の下があり、暗がりがあったことを指摘しています。今のように、家のどこにもLEDライトが取り付けられてはいなかったのです。
最後に著者の島田修三さんはこう書かれています。
どこもかしこも明るくなった今、昔の暗がりが恋しく思えることがある。確かにそれは「生を慰撫」してくれていたかもしれない。
そこに身を置くだけで、安らげる暗がりや闇というものがあった。というより今もあるはずだが、かつては日常空間のあちこちにそういう暗がりがあったことを思うのである。
この暗闇と同様に得ることの難しくなった沈黙のことを、同時に今、私は思っているのです。