■20220520(金曜日:晴れ)
■昨夜は勉強会があり、司会と座長を務めました。ハイブリッド形式ですので、多くの参加者はオンラインでした。ウェビナー、つまりはZoomなどの登場で、様変わりしました。
わざわざ遠くまで出掛けなくても、家にいながらにして講演を視聴できるのですから、これほど有り難いことはないのです。
講師の先生も、一人はオンラインでの講演でした。回線の状況が心配されましたが、映像が固まることもなく、なんとか無事に終えることができ、ほっとしました。
こうして一つずつ、務めをこなしていくことが、人生そのものなのでしょう。
■さて今朝の地元新聞・沼津朝日には、ある書店の閉店が報じられています。「マルサン書店仲見世店が閉店、今月31日の営業で終了」と題されています。
創業120年のマルサン書店が旗艦店の仲見世店を、建物老朽化と売上の低迷、一帯で再開発に向けた動きがあることなどを受けて、今月31日の営業をもって閉店することを決めました。
同店は1998年にオープンして24年になります。書店としては市内最大で、地下一階から地上三階まで約1,500平方メートルの売り場面積と充実した書籍数で、沼津を代表する町の本屋として市民に愛されてきました。
書店のあり方も時代とともに変わり、個人事業主が多かった小規模の書店が、80年代コンビニエンスストアの全国展開によって雑誌や書籍の売り上げが減少、収益の中核を担う、漫画や雑誌類の売上が低迷。小規模書店の経営を圧迫してきました。
90年代に入ると書店の大型化が進み、広い駐車場を設けた郊外型の中規模店も増えてきました。しかし、書店の売り上げに貢献してきた漫画の数総売り上げが1995年にピークを迎え、また紙の本の出版販売額も96年にピークを迎えました。
1995年Windows95の発売により、インターネットが家庭にも普及。人々の生活様式が大きく変わりました。同店の年間売上高は10年ほど前がピークだったそうで、その頃からスマートフォンが急速に普及し、余暇の過ごし方の一つだった「読書の時間」がスマホによるネットやSNSの利用、電子書籍にシフトしました。
まさにネットの普及と共に、書店のあり方も大きく変わらざるを得なかったのです。