20171121(火曜日:晴れ)

ベトナム・ハノイの旧市街です。帰宅時間の大混雑の様子です。

■今朝は走らずに、ゆっくりと休みました。昨日は地元の新聞 沼津朝日の読者投稿欄、「言いたいほうだい」に今年のベトナム支援の旅についての報告原稿を送りました。「100年の果てに」です。活動を1,000字程度にまとめて毎年投稿しています。昨年は、「母の願い」でした。同じような活動ですから、どこに焦点を当てて報告するか悩むところなのですが、これをしておかないと結局は、貴重な体験が思い出ばなしの世界で終わってしまいます。

 活動をした後に、その年はどんな感想を抱いたのか。どんな点が一番印象に残ったのか。今年は14軒の被害者家庭を訪問しました。それぞれの家庭に、それぞれの悲しみがあり、それぞれの家族の歴史がありました。そのどれもが貴重なものなのですが、1,000字の中で触れることができるのは、一点に過ぎません。

 今年は地元の人民委員会や被害者協会の皆さんの私達に対する積極的な協力ぶりや感謝の思いを、いつになく強く感じました。 もちろん今までも感じなかった訳ではないのですが、今年はいつもと違っているように感じたのです。大勢の人々が同行してくれましたし、二度も昼食をご馳走になりました。これまでに無かったことです。施設長さんのトゥイさんのお力があったのかもしれません。

 ベトナムの社会全体が豊かになってきたこともあるのでしょう。それだけの余裕が出てきた、と言えるかもしれません。何しろ私達が活動をするのは、本当に忘れられたような農村がほとんどだからです。そんな地域を回って家族の皆さんにお話を聞くと、親族や地域の人々が助け合って生活している様子が、よく聞かれます。そうせざるをえないのでしょうし、まだまだ地域の共同体が残って機能しているのです。

 そうしたベトナムの農村社会が発展する中で、どのように変容していくのか。楽しみでもあり心配な点でもあるのです。