■20180913(木曜日:晴れ)
■爽やかな朝です。昨夜はもと勤めていた病院の同窓会があり、いま幹事役を務めている私が、いろいろ準備に当たりました。みなさん、当然高齢者になられて以前とは状況が変わっています。会に出てこられる先生方は、健康であり時間的にも経済的にも、それだけの余裕がある、という意味で幸せなのです。
以前高校の同窓会に出かけた時に、そのことを痛感しました。高校時代、仲の良かった彼は、建設会社に就職。就職した頃は景気も良くて、収入も良かったようですが、どうしても景気の動向に左右されます。私達が何十年ぶりにか会った頃には、収入も以前よりかなり減らされていた、と愚痴も出ていました。高校時代は陸上部で活躍し、父親は税理士さんで大きな家に住んでいました。一度お邪魔したことがあったのですが、団地住まいだった自分にとっては、まさに豪邸でした。その頃には、彼は輝いて見えました。
何十年ぶりかに会って、時の流れを感じました。彼はその後、同窓会には一度も顔を見せることはありませんでした。体調を崩したのかもしれません。何はともあれ、同窓会に出席できるというのは、無条件に恵まれている人々なのです。
■さて今朝は走りました。6.02km を走り、41.08kmとなり、残り17日 58.91km となりました。まだまだゴールは遠いのです。それでも先月までの、あの異常な暑さが無くなりましたから、本当に楽になりました。その代わり、朝起きた時には、まだほの暗いので起き出すのが難儀です。もうすぐ玄関を出ても真っ暗という時期に入ります。
■さて大坂なおみ選手の全米オープンテニス優勝快挙の余韻が消えません。報道を見ていて少し違和感を覚えるのは、なおみ選手が優勝した原動力としての「我慢のテニス」という扱いです。テニスほど孤独な競技は稀です。シングルスでは、何時間にも渡って一人で戦い抜かなければなりません。精神力の勝負であることは間違いありません。
パワーのある大阪選手が、そのパワーだけに頼ることなく我慢強くラリーを続けるようになったことが、彼女を優勝に導いたのだ、という指摘は、もちろん正論です。ただ私が彼女のインタビューを聞いていて、なるほどと思ったのは、長い試合になれば体力的にも負けない自身があったので、という部分です。鍛錬を積んで、体力に自信を持つことができたのでしょう。基礎訓練を積み上げることで、我慢比べだったら負けない、という自信、その自信こそが勝利への道だったわけですが、どのような鍛錬を積み重ねたのか、その点を、もう少し具体的に取材してほしかった、と思うのです。
どうしても日本では、精神論に傾きがちです。もちろん、それは正論です。何より強い気持ちが重要なのは、少しとは言え大学時代テニスをかじった自分には、よく分かります。しかし、その精神力を支えるのは体力です。精神力だけでは勝てないことは、先の戦争を見れば簡単に分かります。
優勝した翌日のNHKの単独インタビューでも、我慢のテニスにばかり焦点を当てる質問者に、大阪選手は疑問を投げかけていたように見えました。もう少し深みのある質者をして欲しかった、と感じたのです。