■20180914(金曜日:雨)
■昨日は勉強会があり、特別講演の先生が三名、来沼されました。21時半まで講演会があり、その後皆さんで夕食会でした。こうした場合の、いつもの会場である千本のお寿司屋さんで歓談しました。私が講演の座長を務めさせていただいた井上康先生は、岡山からお越しくださいました。涙液と視機能について講演してくださいました。
懇親会では楽しく歓談することができました。前に座られたのが井上先生でしたので、岡山の様子について、色々お聞きすることができました。結構スポーツオタクの先生は、様々なスポーツを録画してテレビ観戦するのが趣味だそうで、テニスもラグビーも、とてもよくご存知でした。
岡山空港は市内から40分ほどかかるとのことで、ちょっと不便のようです。さらに広島空港となると、かなり場所が偏っているそうで、場所が岡山寄りなので自宅からだと、岡山空港も広島空港も所要時間は余り大差ないそうです。広島の人は大変そうです。
■さて東京五輪が近づいてきました。楽しみであることは、もちろんなのですが、話はそう簡単ではありません。つまりは財政的に無理をして建設ラッシュを作り出していますが、祭りが終われば、その後始末をしなければなりません。その良い例が、ブラジルの火災です。
リオデジャネイロのブラジル国立博物館で火災が発生して、200年の歴史ある建造物だけではなく、2000万点を超える収蔵品の約9割が全焼してしまったのである。
これだけ読むと、この火災は財政問題を抱えたブラジル固有の問題だ、と考えたくなりますが、そうはいかないのです。以下の記事を読むと、その恐ろしさが分かります。
つまり五輪のために、と作り続けた施設は大会が終われば、あとは殆どの施設が赤字を垂れ流すだけの存在になります。そうなると、どこかで帳尻を合わせる必要があり、そこで狙われるのが文化財だ、というのです。
そのことには気付きませんでした。つまり政治家としては票を減らしそうな部分には手を付けにくいので、どんなに貴重なものであっても文句を言いそうにない部分から削減するのです。つまりは文化財だ、というわけです。例えば各地でSLが消えていっているようです。維持管理に金が掛かります。そんな予算は取れないというのです。
多額のインフラ投資と人口減のダブルパンチで財政が悪化していけば、さまざまな文化財が経費削減の対象になるだろう。「五輪不況」の影響がじわじわと出てくる2022年あたりから、東京はもちろん、さまざまな自治体に残された神社仏閣、遺跡、古民家、伝統文化等のメンテナンス費用が削られて、消滅していくのだ。
高度成長時代に行われた1964年の東京オリンピックでは、良いことばかりが連鎖した、と思い込みがちですが、こんな指摘もあります。
東京はロンドン、パリなどと並ぶ長い歴史を誇る都市だが、歴史的な街並みはほとんど残っていない。日本を訪れた外国人観光客がガッカリする理由のひとつだ。
「それは東京大空襲で焼け野原になったから」と思うかもしれないが、そんなことはなく、1964年まではそれなりに江戸の面影は残っていた。五輪のインフラ建設ラッシュによって、今の感覚では残すべきと判断されるような歴史的建築物や伝統文化が次々と破壊されてしまったのだ。
その象徴が、五輪の1ヵ月前に惜しまれつつ消えた「佃の渡し」だ。佃島と銀座を結ぶ隅田川の渡し船は、江戸時代から続く庶民の足だった。今に残っていれば、イタリア・ヴェニスのゴンドラのように、外国人観光客が多く訪れ、江戸文化を後世に伝える風景となったはずだが、道路が整備されたという理由で消滅したのである。
世界的には五輪はそろばんに合わない、というのが常識のようです。日本の常識は世界の非常識ですから、未だに政治家やマスコミが振りまくバラ色の夢に酔っているように見えます。2020年は大きな曲がり角になりそうです。
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