■20190809(金曜日:曇)
蓮の花が朝日に眩しそうです。
■今朝は走ろうと思っていたのですが起き出すことができませんでした。月曜日から三日連続して朝走り、疲れもたまっていたのでしょう。昨日は午後からいつもお世話になっている病院を受診し、自分自身の目を診察してもらいました。 いつ頃からかは、はっきりと覚えていないのですが、左の目が少し霞んで見えにくくなってきたのです。
ということで夕方近くまで時間がかかってしまい、タクシーで急いで家に帰り着替えてから原駅に向かいました。三島で行われる沼津西ロータリークラブの納涼例会に出席するためです。 この時期は休会になることが多いので、仲間に会うのも2週間ぶりのことが多くなります。 昨日は、ご家族の方も来られていましたので、久しぶりに子供さん方のお顔を拝見することもできました。皆さんのお元気なお顔を拝見して、何かほっとする思いです。私などよりもずっと先輩の方もいらっしゃいますので、この猛暑の中では体調管理が私以上に大変かもしれません。
■今朝の東京新聞「視点」欄では、「ドイツ政治家殺害の衝撃 ネットで増殖する右翼」と第して、論説委員の熊倉逸男さんが解説されています。 ドイツヘッセン州カッセル市の行政区長官ワルター・リュプケ氏が射殺されたのです。リュプケ氏は、メルケル首相と同じ保守政党、キリスト教民主同盟に所属し、地域に割り当てられた約14000人の難民受け入れを担当していました。2015年10月の住民説明会では「(難民も含めた)全てのドイツ人のための自由という価値をよしとしないものは、 この国を去ればいい」と述べ、極右の反発を呼び続けました。
被害を受けた政治家はリュプケ氏だけでなく、西部ケルン市の女性市長は、暴漢に刺され重傷を負っています。 メルケル首相が2015年夏に寛容政策を表明して以降、難民受け入れを進める政治家等に対する暴力や脅迫が激増しています。寛容になった保守への不満が極右支持へと流れているのです。
最後に熊倉氏は、こう述べています。
米大統領や英首相も差別やヘイトを公言する時代である。自制のハードルは下がっている。たがが外れかけた国の理性をどう守り続けるか。正念場である。
誠に立派な内容だと思います。自由や人権、そして理性を信じ、貫くことの大切さを訴えておられます。 でも、何か違和感を感じるのです。 気高い理想を否定するわけではもちろんありません。 しかし、どこか一面的な部分しか取り上げていない気がするのです。 ドイツはかつてのナチスの歴史を深く反省し戦後は全く違った国に生まれ変わったように報道されています。もちろん、そうした部分が大部分なのでしょう。しかし現実には、経済が復興するにつれて、戦後一貫してトルコからの移民を受け入れ、ドイツ人なら誰もがしたくない、いわゆる3K仕事を彼らに押し付けてきたのです。物事は一面だけを見ていると綺麗事だけしか見えないものです。
アメリカでもリベラルと言われる人たちは、移民に対してとても寛容ですし、人権を守ることにとても熱心です。その事自体は大変素晴らしいと思うのですが、現実にはそうした移民の人々が低賃金でアメリカ国民の仕事を奪っているという事実があるのです。そうしたいわば逆差別された人々の氾濫が、トランプ大統領誕生の背景にあることは間違いありません。資本家はボロ儲けしたかもしれませんが、働く人々は低賃金へと追いやられるのです。
ドイツの戦後や日本の高度経済成長時代のように右肩上がりの時代には、移民による労働力の受け入れも大きな軋轢を生まなかったかもしれませんが、日本のように20年もデフレが続いている状態の中で、低賃金で働く移民を多数受け入れれば、国中に暴力が蔓延することは、火を見るより明らかです。日本は、これからもますます多くの移民を受け入れようとしていますが、その先に待っている現実を、我々は想像しなければならないのです。
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