■20200404(土曜日:晴れ)

北九州空港の掲示板です。

■今朝は走らずにゆっくりと休みました。1週間の終わりの土曜日。いささか疲れが溜まっているようです。

昨日は仕事を終えてからSunと2人で、ニューウェルサンピア沼津に行って、ゆっくりとお風呂に入りました。いつもですと土曜日に一緒に行くのですが、今日は都合が合わず行くことができません。

日帰り温泉も御多分に漏れずコロナ禍の影響で、来客数は激減しているようです。どこもかしこも自粛の嵐ですので、経済への影響は計り知れません。

理想的には当初イギリスが目指したように、高齢者や基礎疾患のある人は、なるべく家から出ずに感染の機会を最小限にする。そして健康な働く世代の人々は、可能な限り通常の生活を行い、その間に自然感染によって集団免疫を獲得する、という脚本が社会へのダメージが一番少ないのではないでしょうか。

ところが一見健康な若者であっても、新型コロナウイルスに感染した場合、頻度は低くても重症化する症例があります。一体誰が重症化し、誰が自然治癒するのかは神のみぞ知る、ということになると、それはロシアン・ルーレットに近い一種の賭けになります。

イギリスのジョンソン首相も当初の目的を果たす前に、マスコミから袋叩きにあってしまい、結局都市封鎖に踏み切りました。今後は都市封鎖を解除する時期が大変難しくなります。

ワクチンが開発済みでない現時点では、都市封鎖を解除する目安がたたないからです。都市封鎖による、食料品などの物流や経済状況の悪化によって、治安が維持できずに、大変な事態に陥ってしまう可能性もあります。

■さて今朝の東京新聞社説には、こうあります。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、在日米軍内にも感染者が出ている。日本側は米兵らの入国を制限できず、感染に関する情報も充分に受けられない。日米地位協定の矛盾が露呈した形だ。

要するに米軍基地内というのは治外法権なのです。江戸時代から明治の世になり、日本は不平等条約のもとに苦しみました。関税自主権の獲得のために戦い続けた、と言っても良いほどです。

ところが21世紀の今になっても世界中で、米国の植民地のような状態にある国は、恐らく日本だけでしょう。対米従属です。

日本が抱える多くの矛盾の根幹をなすのが、この問題だと私は感じています。この問題を前進させない限り、日本人は永遠に精神的な独立も獲得できず、真の近代国家には、なれないのではないでしょうか。

日本社会の多くの歪みが、この問題から逃げている、あるいは触れないように努力している日本人の精神的なあり方というものに由来していることは明らかです。経済的な独立のみならず精神的な独立というのは、一人の人間が自立するためには避けて通れない問題だからです。