■20200420(月曜日 雨)
■今朝はゆっくりと休みました。昨日の天気予報では、今朝の早朝から雨の予報でしたので、溜まっていた疲れもあり無理をせず6時に起床しました。天気予報通り6時過ぎから雨が強まり、今は激しく雨が屋根を叩いています。
新型コロナウイルスの感染も、とどまるところを知らずに全国各地で広まっているようです。
今朝の東京新聞「筆洗」欄では、小津安二郎監督の映画「彼岸花:1958年」を取り上げています。夫婦と娘二人、家族四人で遊びに出かけた箱根で妻役の田中絹代が夫役の佐分利信に、苦しかった戦争だが今は懐かしい、と語る場面があります。
「戦争は嫌だったけれど、時々あの時のことがふっと懐かしくなることがあるの。あなた、ない?」
「私は良かった。あんなに親子四人で一つになれたことなかったもの」
戦争が終わって生活も豊かになりましたが、家族揃って夕飯を食べることもなくなった、それが寂しくてあの頃が懐かしい、と語るのです。
このセリフが最近よく分かるようになった、と筆者は書くのです。
それはもちろん、新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本の家族がここまでひとつになれたのは、戦後75年の歴史の中で初めてではないだろうか、と筆者が考え始めたからです。
諸外国の様子を、私はよく知るわけではありませんが、日本の会社員が会社で過ごす時間の長いことは世界的に有名です。もちろん必要な仕事をしているのでしょうが、もう少し工夫すれば家庭で過ごす時間を増やすことは、今まででもできたはずなのですが、意識してそうしないのか、あるいは会社の事情で、そうできないのか。
何にしても、コロナ感染症という、いわば天災が日本の社会を変えることは間違いないでしょう。その時、日本がどんな社会になっているのか。それを作り出すのは、私たち一人ひとりの取り組みの結果なのです。
■子供達が進学のため家を出て、もう10年近くなる我が家では、初孫が生まれて、改めて家族5人で過ごした日々のことを思い返しています。仕事も忙しく、子供達とも毎日てんやわんやの生活でしたが、今になってみると、本当に懐かしく、もう一度あの日に帰りたい、と思う時がないわけではありません。子育てというのは、本当に瞬きをする間だったと、つくづく実感するのです。