■20221012(火曜日:曇)

ルイ・ダヴィッド
「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」

■今朝は、ゆっくりと休みました。昨日は久しぶりに青空が顔を出し、気持ちの良い一日でした。気温も上がり、前日とは打って変わって、窓を開けようと思うほど。様変わりです。

部屋の窓から見える富士山の頂きは、まだ黒々としていて、翁の白髪には程遠い状態です。

連休を利用して、二人で北海道旅行に行ってきたSunの話を聞いていると、北海道の美味しい食事に羨ましくなります。特別高級な店に行っているわけでは、もちろん無いのです。

地元のこじんまりしたお店に行っているのですが、とにかく新鮮で美味しくて、しかも高くないのです。ニューヨーカーが訪れたら、腰を抜かすに違いない内容です。

NHKニュース9では、昨夜からアメリカの中間選挙特集として、アメリカのインフレの状況を報じていました。とにかく物価が高騰しています。トイレットペーパー一束、日本円で1,000円だというのです。

円安での換算ですので、跳ね上がることは仕方がないのですが、それにしても大変です。人件費も高い。ちょうど日本の状況の裏返しと思えば、分かりやすいのではないでしょうか。

諸外国に比較すれば、日本の物価はまだまだ安い。そして賃金も低いのです。この20年で、先進諸国とは真逆の方向に、日本は進んでしまいました。日本に住んでいる限り、そんな事には、全く気付きません。世界中が、日本のようだと思い込んでいるだけなのです。

日本に出稼ぎに来る外国人にとって、かつてほどの魅力は無い国に、日本はなってしまいました。円安が決定打になっています。これからは、日本人が海外に出稼ぎに行く流れになりそうです。

近代になってから、むしろ日本人の出稼ぎのほうが、普通だったのです。明治になって、ブラジルだ、ペルーだ、そしてハワイだと、多くの日本人たちが、食えない日本をあとにして移民していきました。政府も後押ししていたのです。

海外から出稼ぎがやってくるなどということは、極めて限られた専門職の人々だけでした。

10年後に、日本はどんな状態になっているのか。この目で見ることが、ぎりぎり叶えばよいのですが。